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居合道同好会

居合とは、今から約450年前、室町時代末期の頃、奥州林崎の林崎甚助によって創始された剣技です。最初から刀を抜いて向かい合い、次第に近づき勝敗を決する剣道とは違って、居合は、座っている時も歩いている時もその場に居たままで、刀を抜く瞬間に勝負を決します。いついかなる時にも臨機応変に居ながら敵に合わせるので「居合」と称されます。居合道の目的は、精神的に自分を磨いて刀を抜かせない、刀を抜かずして相手を負かすことだそうです。
居合道の稽古は、剣道のように対面で打ち合うのではなく、自分の前にいるであろう仮想の敵に向かってひとつひとつの技を繰り出します。居合道にはたくさんの流派があり、それぞれ技が違うのですが、すべての流派に共通する基本の12の技が制定されました。その12の技はそれぞれどこを攻撃するか決まっており、敵を一撃で倒すようになっています。できるだけ無駄なく、一瞬で技を決め、素早く相手を倒すことが大切なのです。稽古場となった図書館のホールは、剣道のように勇ましい掛け声もなく、シーンと張りつめた空気の中、刀を振り下ろす音だけが聞こえていました。
稽古に来られていた方に話をお聞きしました。「学生の時、剣道をやっていた。通っていた道場で居合もやっていたので、始めた。」「もともと剣道をやっていたが、年を取って剣道がしんどくなり、自分のペースでできる居合道を始めた。(自分のペースでできるので)年配の人にはいいかもしれない。」「学生の時、剣道をやっていた。友人に誘われ、興味があったので始めた。膝が悪いので座り技が出来ず、立ち技に変えてもらって稽古をしている。自分の身体に合わせた稽古ができるところがいい。」
居合道は決して激しい動きではありません。ですが、抜刀の一瞬にかける集中力、そして刀を振り下ろしてピタッと止める体幹、静かな動きの中にある心と身体の緊張感はなみなみならぬものです。稽古をされていた方は、しっかり汗をかいておられました。
剣道に比べてなかなか認知されない居合道。居合道同好会では、野洲でも認知されるようにといろいろな活動をされています。今年度は、文化芸術祭で、詩吟と合同で演武を行い、コミニュティセンターぎおうの収穫祭にも参加しました。
居合道の稽古に興味のある方は、
077-588-4522(和田)まで

居合道1 居合道2 居合道3

 

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