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近江琴人(おうみことびと)

ハープの起源は、狩人の弓ではないかと言われています。ハープは、とても古くからある楽器で、一番古い記録は、紀元前4000年くらいにさかのぼります。古代の叙事詩やエジプトの壁画にも描かれ、世界中の音楽の中で独自に発展していったと考えられています。一般にはハープと言えば、オーケストラの中で、美しい女性が素敵なドレスを着て、優雅にかき鳴らす様子が思い浮かぶのではないでしょうか。このオーケストラで演奏されるハープは「グランドハープ」と言い、弦は47本。足元のペダルで、音を半音下げたり、上げたりします。足でペダルを操作するため、上半身の優雅さに比べて、下半身はかなりアクティブに動いています。
一方、ハープはとても繊細な楽器でもあります。木でできているため、空気の乾燥、湿気などにより、木が伸縮して途中で音が狂ったりします。なので、常にチューニングを行い、チューニングの道具は手元に置いて演奏しています。
取材をした日は、3月10日に行われるコンサートに向けての練習を行っていました。舞台で演奏するのと同じ感覚で練習するため、本番と同様にさくらの花をつけての練習です。わずかな事でも感覚が変わるので、できれば舞台に出る衣装で練習するといいのだとか。
近江琴人の皆さんが使っているのは、「おとつぶハープ」です。19弦、2オクターブちょっとの音域のあるハープで、半音上げたり、下げたりは、上部についているレバーで行います。近江琴人の皆さんが尊敬してやまないハープ王子(右下 写真 中央の方)も「19弦ハープはかなり身軽に動けるのでコンサートでも歩きながら演奏するのに大活躍しております」とおっしゃっています。持ち運びのできる小型のハープです。演奏が終わった後には、共鳴しないように手の平でそっと弦をおさえます。
皆さんにハープを始めるきっかけを聞きました。「孫がブラスバンドでハープをやっていて、ずっとハープに憧れていた。」「ハープ王子の演奏を見てやりたいと思った。」とか。皆さん、ハープの音色やその演者に憧れて始められたようです。3月10日のコンサートは、そのハープ王子との競演がかなうとあって、皆さんの練習にも熱がこもります。
近江琴人の活動に興味のある方、ハープの演奏をしてみたい方、問い合わせは市民協働室まで。

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