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平成25年度・市立病院整備関係

「市長への手紙(手紙、メール、通信箱、ファクス)」の4つの広聴制度により寄せられた皆さんからのご意見・ご提案は、今後の市の政策にいかすため、また、業務の改善を図るため等、市長および担当部署がすべて目を通し、回答しています。
平成25年度に回答・公表した中から、特に市民の関心が高い市立病院整備に対するご意見・ご提案とその回答をとりまとめました。
なお、掲載内容のうち、個人が特定される恐れがある等のものについては、広報秘書課で一部修正・要約(不掲載もあり)しています。

下記以外にも市立病院整備に対するご意見・ご提案をいただいていますが、住所・氏名の記入がなく回答不要の意思表示(メールで、返信の有無が「いいえ」となっている等)があるもの等に該当し、回答していませんので、公表の対象とはしていません。

対応フローチャート(PDF:30.9KB)

病院建設について(平成25年5月受付)

Q このことについて野洲市行政は広く市民の声を聞くとして、具体的な対話集会を実施してくださっていることに深く敬意を申し上げます。市民参加をどのようなシステムで実施するかは「新しい公共」の実現を目指す最重要な課題だと思います。
さて、病院建設について小生は以前に市長への手紙をお届けし、それへの返信もいただきました。ありがとうございました。その返信の概要は、「財政負担を熟慮しつつも市立市民病院は必要である。駅前市有地を候補としている」といったものでありました。
返信で概ねのことは述べてくださっていますが、小生のお尋ねしたかったことには不十分なところがございました。よって、再度市長への手紙をお送りさせていただきます。
市立病院の建設について検討されたいこと
1 現在の野洲病院が廃止されれば市民の健康維持に不安が生じること。
このことについては論を待ちません。替わりの市立病院が要るか、要らないかと問われれば、必要だと答えざるをえません。
弱い立場の市民をしっかりサポートすることが行政の基本であることは当然です。しかし、市立単独の病院が本当に必要か、運営や経営は成り立つのか?となればいくつかの選択肢を検討しなければなりません。
2 何と言っても人口5万人の市に市立病院の運営は重荷であること。
1.財政上の理由(たとえ交付税があるにしても)
2.ベッド数200~300床程度の病院経営が最も困難であること。
3.おそらくベターな医師やスタッフの確保が質量ともに困難であろうこと。
3 隣守山市では以前に市立高校を運営し困難を極めたこと。
現在の守山市民病院の経営状況は如何であるか。
4 広域近隣市町との(仮称)組合立も検討対象であること。
広域行政は交通・通信の発達による相対的社会の近接化およびサービスの進歩充実にとって必須の成り行きであると思います。無駄も防ぐことができます。消防や警察はすでに広域で機能しています。ほかにも例はあると思います。JAも然りであります。一昔前では学校ですら組合立がありました。
野洲市の近隣市町の面積・人口などを考慮すれば、広域サービスを実施する方が距離的不便さよりも内容充実という実質効果が上回ると思います。
救急体制や搬送サービス(民間の協力や地域互助体制)を充実すれば市民の不安は軽減できると思います。
東近江市では公立病院の集約化が現実の課題になっていますね。
中途半端なものよりも、こと医療に関しては内容充実が優先されるべきと考えます。
5 それぞれの市町の利害がありますから難しいことであることは予想ができます。しかし、知恵者が知恵を凝らせば解決できないことはありますまい。「木を見て森を見ない」考えでは広域行政は成り立ちません。工夫するべき時代ではないかと思います。
6 公立民営方式も検討対象ですが、うまくいかないと放り出すケースがほとんどではないでしょうか?一種の指定管理みたいなものですから。
内容保障と安定継続性に不安が付きまといます。

A 「市長への手紙」にてご意見をいただきありがとうございます。
1.病院の必要性については、ご意見のとおりです。これまでその必要性をはじめとして、ご指摘のように整備主体等を含めて検討を重ねてきました。
2.今回のご意見にあります人口5万人の野洲市には新病院を整備・運営することは財政的に重荷です。学校の耐震化、子ども園整備、クリーンセンター整備などと同様に財政的に負荷がかかります。病床数が200床程度は経営が困難、そして医師や看護師などの医療スタッフの確保が困難であることに関しても、新病院整備可能性検討委員会において、大学病院等の専門家をはじめとする委員により、想定の範囲内で収支計画を検討いただき、可能性があると助言いただいております。
参考1. 野洲市地域医療における中核的医療機関のあり方に関する提言書(平成23年10月)
参考2. 野洲市新病院整備可能性に関する提言書(平成24年7月)
参考3. 野洲市中核的医療拠点のあり方に関する基本方針(素案)(平成24年12月)
3.守山市民病院の経営状況については、公開情報は入手していますが、他市運営の病院の評価になりますので、お答えできません。
4.1でお答えしましたとおり、設置主体運営のあり方についても検討しました。詳細は避けますが、ご提案は成立困難だと考えます。
5.広域行政での病院運営は、全国的には事例はございますが、滋賀県の湖南医療圏(草津市・守山市・栗東市・野洲市)では、すでに医療資源があるとともに、自治体ごとに病院環境が異なることから、広域化する必要性がないと考えます。
6.公設民営(指定管理者制度)は、ご指摘のように運営に行き詰まると撤退する危惧もあります。現在、新病院の運営形態について決定はしておりませんが、この制度の採用の可能性は低いと考えています。公開で、より適切な運営形態を検討していきます。
野洲市における新病院整備の検討については、市内に病院がなくなり市外の近隣病院に地域医療サービスを委ねるか、または市が市民病院を整備して運営していくのかの二者択一であると考えます。  

市民病院新設の住民投票実施について(平成25年5月受付)

Q 本日開催の公開討論会(新病院整備の必要性について)に参加いたしました。
「市民の覚悟」について、とても不安を感じます。
財政状況のよくない野洲市が、財政的に大きな負担となる、市直営の病院を開設するには、税負担者である市民、とりわけ将来にわたって負担し続ける若い市民の覚悟が不可欠です。他の多くの自治体が、大きな財政負担となっている市民病院を民営化等に移行しようとしている、地域医療の現状において、敢えて野洲市が市民病院を新設するという意味を、市民はしっかりと認識する必要があります。
したがいまして、討論会でも申し上げましたとおり、野洲市は「まちづくり基本条例」及び「住民投票条例」をもつ先進自治体ですので、ぜひとも同条例にもとづく住民投票を実施していただきたいです。
「野洲市が直営する市民病院を、野洲駅前に新設する」ことの是非を、市民に問うてください。その結果、投票率が投票資格者数の2分の1を満たし、賛成票が過半数であったなら、市民の支持と覚悟があったものとして、市長も議会も胸を張って、野洲駅前に市民病院を新設することができると思います。

A このたびは、メールによりご意見をいただきありがとうございます。また、公開討論会へご参加いただき、ありがとうございます。
新病院整備問題に関しては、ご存知のように、約2年間にわたり、すべて公開で、市民、専門家、また議会で、多様で多くの議論を重ねてきていただいています。当初から申し上げていますとおり、議会制民主主義の手続きにより決定していきたいと考えています。
これまでの熟した議論を踏まえて住民投票の採用ということも否定しませんが、これまでの議論で論点は絞られており、市民も、専門家も、市財政の見通しと新病院の健全な経営が可能であれば、市が責任を持って病院整備することに賛同いただいていると考えます。これまでも各種資料やシミュレーションをお示ししていますが、これらをもとに、市議会での最終的な審議により判断が示される方が住民投票より有効であると考えます。

病院の存続について(平成25年7月受付)

Q 公開討論会に参加させていただきました。声を大にして「病院の存続が必要です」と言いたかったのですが、あの場では声を出す事が出来ませんでした。
私と病院との連携、体験を記します。
主人の母 93才(死亡)
診断名 パーキンソン病、廃用性症候群
平成8年頃、パーキンソン病発症。野洲病院への通院。
ゴエン性肺炎などの状態変化により、平成19年7月に胃ろう。注入後、嘔吐が続き、入院・退院の繰り返しとなりました。
平成21年10月、無呼吸・低血圧・頻脈発作などの症状で入院し、中心静脈栄養(IVH)による補液にて在宅生活が出来る様になりました。
入院中に主治医から臨死期であることの説明がされましたが、自宅に帰れるならとの想いが強く、在宅療養へとなりました。野洲病院からは毎日の訪問看護となりました。これも病院があっての事。
考えてみますと病院の(新病院)存続は大きく、必要と考えます。病院は通院・入院をするだけのものではない。
・退院してからのケア
終末期ケア(在宅での看取の可能性)
在宅医の2週間毎の往診(緊急時)があり、看護師(病院)の24時間体制の緊急訪問。主治医との連携や外来に緊急受診のできる体制が整っている。
・訪問看護師さんと信頼関係が結べ、介護の不安や負担の軽減
・状態変化時の対応がスムーズにしていただけた
自宅での看取が出来たことに感謝です。
最後に、公開討論会資料において、野洲病院に対する人的関与に、野洲町長、野洲町(市)助役、野洲市収入役、中主町長、中主町助役、野洲市議会議員2人~7人がいて、この様な状態になっているのに、何も考えておられなかったのか?
これが、私が討論会で話したかった内容です。
説得できる内容ではないと思いますが、高齢化がますます進展していく時代。家族の看護、介護のしやすい街(市)づくりを望みます。
追記 高齢者になれば、車も運転できず、遠方の病院まで交通機関を利用しての通院になりますよね。

A 「市長への手紙」にてご意見をいただきありがとうございます。また、公開討論会へのご参加ありがとうございました。
市内での病院の必要性について、ご家族の看病と介護の実体験を通じて、切実な思いをお伝えいただき、ありがとうございます。
公開討論会でもお伝えしましたとおり、市が旧町時代から30年近くも多大な財政支援を行ってきている民間病院が、耐震対策や設備更新などが実施されなかったたこと、またそのための資金調達ができなく、職員の志気と頑張りだけでは限界があり、先の見通しがたたなくなっています。病院がなくなるか、または市が責任を持って、市民の医療と健康を担う病院を野洲駅南口市有地に整備するかの選択肢の中で、後者の案が望ましいと提案してきました。その理由は、ご意見と同様です。
病院の役割については、1.中軽度の症状で入院が必要な市内患者への対応、2.大学病院などの急性期で重度な医療を担う病院と自宅療養の間をつなぐ役割、3.在宅医療を推進する上で診療所等の後方支援の役割を想定しています。また、診療科目、規模、医師・看護師等のスタッフ、建設整備の財源、経営見通し等も早くからお示しをしています。
市民が安心できる中核的医療サービスの確保は、市の最優先課題の一つとして考えています。しかし、病院整備とその運営は、市民の受益が大きい反面、多大な財政支出が伴う事業であるため、慎重な判断が必要であると考え、先ずは市議会の大多数の賛同が得られることが欠かせないと考え、そのための作業に半年余りの時間を割いてきました。
しかし、時間的余裕は、多くないと考えています。来る7月25日に改めて市民懇談会を開催します。今日まで新病院整備の必要性について、この半年余りの間、議会と市民の皆さまからお聞きしたご意見を総括したうえで、改めてご意見をいただきたいと考えています。この懇談会の結果を踏まえて、慎重かつ速やかに、さらには透明性を保った手続きによって、市民の皆さま方が安心していただける結論を見出していきたいと考えています。

新病院建設計画について(平成25年7月受付)

Q 去る7月25日(木曜日)に、野洲文化小劇場で、標記の市民懇談会があり、出席しました。前日に日時の確認を市役所へしましたら、14時からとの話であり、14時前に会場に行きますと13時半から始まっておりました。病院建設計画は、現野洲病院の経営困難と建物の老朽化により、廃止または他の経営者の建設する他ないということです。
このことにより、野洲市では2年前から市民の意見などを聞き、野洲市として、市民のために中核市立病院の建設に向け、委員会を立ち上げ、建設場所も含め検討された。結果として、中核病院199床、内視鏡センター、立体駐車場などを含む展望がみえてきました。建設場所は、3案あったが、野洲駅前の公用地が望ましいとのことであります。野洲駅前に病院を建設するよりも、収益性のある店舗などを建てた方がよいように想えるが、田舎の町の駅前では、買い物客は、異常に少ないのが、昨今であります。(守山セルバ、大津駅前2階平和堂)病院の利用者、そこで働く労働者は現実としては、ほとんどは、車での利用であることも周知する必要があります。
また、病院の周囲には、ハートイン以外にもコンビニ、お食事処、喫茶店、院外薬局(健康測定管理所)2店舗以上、観光案内所、図書返却または貸し出し所、市役所の出先などを置くとよい。一部、緑化された場所も必要であるだろう。が、栗東駅前のようにほとんど利用されないことのないようにする必要があります。今回も以前からも、多少反対意見が出ていますが、弱者のことを考え、2年間の検討も重ねてきた経緯もあり、早々に野洲駅前に中核病院の建設を決定すべきではなかろうかなと思います。

A 「市長への手紙」にてご意見をいただきありがとうございます。また、市民懇談会へご参加いただきありがとうございました。
今回の市民懇談会では、病院の必要性を否定するご意見はなく、病院の健全経営や市財政の見通し、そして野洲駅南口市有地への立地についてのご意見等がありましたが、それぞれに対して市の考え方をお答えいたしました。
今日までの検討経緯を踏まえまして、市として新病院を整備する方向で検討を進めていくために、8月議会に関係予算を上程する予定です。

市民病院の新設について(平成25年7月受付)

Q 野洲市民病院新設による「最悪のシナリオ」は、次のとおり。
「市民病院開業後10年ほどで、債務が膨らみ病院経営が立ち行かなくなった上、市の財政にも大きな悪影響を及ぼし、野洲市の自治体としての存続も危ぶまれる事態に陥る」。
「最悪のシナリオ」の理由は、次のとおり。
1)野洲市には、既に500億円を超える累積債務があり、駅前整備やクリーンセンター更新等々によって、それは今後更に膨らむことになっている。市民病院新設は、この財政難を致命的に悪化させる可能性がある。
2)人口5万人で人口増の見通しはなく、税収に至っては減少傾向であり、今後も減ることはあっても、増えることはない。市民病院を支えられる自治体規模ではない。
3)野洲市行政に病院の経営手腕があるとは考えられず、また今後導入すべき具体的な病院経営のノウハウや人材等が見えない。
4)公営病院が財政的な重荷になっている自治体が多い中で、敢えてこれから市民病院を新設しようとする意図として、成功を確信させるようなビジョンがない。
5)駅前立地は、一見、市民の利便性に配慮したような錯覚をもたせるが、野洲駅の場合は、市外・県外からの利用者への配慮として作用する。駅に隣接する病院は、市民にとって必ずしも利便性をもたらさない。それは、「市民病院」としての矛盾である。
6)民間病院の誘致に失敗しているとするなら、それは民間病院が野洲駅前では経営困難であると判断した結果でもある。民間病院が経営困難であるのに、市民病院なら経営可能という論理が不明である。
7)国政レベルではTPP交渉が開始している。TPPは農業だけではなく、医療分野での自由化も求められるものである。野洲市作成の財政見通しには、今後大きな影響を及ぼすであろうTPPのような不確定要素は加味されていない。また、今後、多かれ少なかれ自由化されるのであろう医療のもとでの市民病院としての在り方も見えない。
それでも市民病院を新設するのなら、住民投票に問うべきである。
その理由は、次のとおり。
最も責任を負わされるのは、市長でも議会でも市職員でもなく、現役世代・将来世代の市民である。今まで開催された各種委員会、討論会、懇談会等は、平日の昼間に開催されており、野洲市のこれからの財政を支える市民のほとんどが参加できていない。野洲市実施アンケートの結果でも、約7割の市民が関心をもてない状況にあることが明らかになっている。将来にわたって最も責任を負わされる市民が状況を判断できないまま、行政側の手続きのみで新設の方向に進められているのが現状である。野洲市には既に住民投票条例があるのであるから、市民の意識と覚悟を、住民投票によって確認すべきである。その実施に1千万円ほどを要するとのことであるが、「市民の主体性を欠如させた市民病院新設」という過ちを未然に防ぐことを思えば、高額な支出とは言えない。

A このたびは、メールによりご意見をいただきありがとうございます。
ご懸念いただいている項目について、これまでの市民懇談会や議会での説明と重なるものもありますが、次のとおりお答えします。
1)2)について
「累積債務」としてご指摘いただいている、市の借金である起債残高は、咋年度末で448億円です。内訳は、学校、給食センター、図書館、道路などの整備のための借入金である一般会計で約273億円、残り約175億円は下水道や工業団地のための特別会計の分です。中には過去の過大な投資によるものも一部あり、すでに情報開示していますが、基本的には市民生活に必要な社会資本整備のためのものであり、現在は、計画的に返済しています。
学校など一般的には30年以上使い続ける施設等の整備の財源は、建築時の市民が全て負担するものではなく、将来の受益世代も均等に負担すべきものであるため、起債をして事業をすることとなっています。従いまして、市の起債のチェックポイントは、金額だけでなく、市民にとって有効な施設等のためのものか、計画的に返済可能な範囲内のものなのかということです。
駅前整備はこれからの課題ですが、クリーンセンター更新は財政見通しに織り込んでいます。新病院整備費用の約57億円については、制度上の借入金(企業債)を行い、病院運営の収支の中で対応することとなりますが、償還における市の負担は、現在の野洲病院への補助金と同等の額になると考えていますので、実質的に新たな財政負担が生じることはないと考えています。
3)4)について
新病院を整備・運営していく経営ノウハウや人材確保については、具体的には今後の新病院整備基本構想、基本計画の策定を通じて着実に蓄積していきます。
そもそも、多様な市民サービスを健全に提供するための自治体経営そのものが、病院経営よりも複雑な経営ノウハウを必要とするものであるという考えのもとに、現在、まちづくりを進めています。
5)について
野洲駅周辺は、JR琵琶湖線、路線バス、コミュニティバスなど既存の公共交通機関が利用できるため、市民が利用しやすく、また医療スタッフの確保にも有利です。平成26年度の篠原駅の橋上駅化の効果も出ます。さらに、近隣からの利用による病院の稼動率向上による経営安定の観点からも有利です。
仮に、郊外に病院を立地した場合、近隣市の病院と競合することとなり収支計画に不利になると考えています。また、コミュニティバスなど市民のための交通の便の新たな確保も必要となります。
景観や安全などに配慮した上で、可能な限り駅に近く立地することにより、市民の東西南北からの利用の便宜は高まると考えます。
6)について
市はこれまで民間病院の誘致活動を行っていません。
7)について
TPPについては、野洲市だけの問題でなく、現時点では新病院整備検討に反映できるものではないと考えます。
住民投票については、先般のご提案でもお答えしましたとおり、2年間の市民参加の議論を踏まえ、議会制民主主義の制度に基づき、市議会での審議により最終的に判断されるべきと考えています。当初からその前提でこの課題に取り組んできています。

新病院等の建設について(平成25月8月受付)

Q 新病院案はあくまで反対。創建以来採算悪。それを町に移し、市に移し、財政の事を考慮しない市議は当事者意識のない事に腹が立つ。野洲病院をやめ、開業した専門医でほとんど市内は満たされており、滋賀医大、成人病センターで消化出来ている。

A 「市長への手紙」にてご意見をいただきありがとうございます。
市民の皆さまが安心できる中核的医療サービスの確保は市の最優先課題の一つとして考えています。耐震対策や設備更新、経営資源などの問題で、先の見通しがたたない民間病院に対して、市単独で多額な財政支援を継続するよりは、これまでの約2年間にわたる検討と市民意見等を踏まえ、市が責任を持って野洲駅南口市有地に整備することが望ましいと考えています。この方針については、地元の医師会からも強い支持をいただいています。

野洲病院の存続・新病院の建設について(平成25年8月受付)

Q 私達老人にとって、野洲病院は必要な病院です。若い人にとっても、又、救急にとっても早期発見につながり、早期治療に役立っています。
私も10年余り、夫婦共野洲病院に通院し、肺がんで片肺の上、前立腺がんをかかえ、通院してきました。歩けなくなった今、野洲病院は絶対市の病院として必要です。
どうぞ野洲病院を存続か建設をお願い致します。

A 「市長への手紙」にてご意見をいただきありがとうございます。
〇〇様と同様に市内には病院が必要であるという多くのご意見をいただいております。現在の野洲病院が引き続き地域医療を担うことができると良いのですが、2011年4月に、野洲病院が『新病院基本構想2010』を市に提案したことにより、市は、これまでの市からの多大な支援にもかかわらず野洲病院が経営を継続することの限界を表明したと判断しました。仮に市が病院を整備しない場合には、市内に中核的医療拠点としての役割を果たす病院が事実上なくなります。
そこで市は、約2年間にわたり新病院整備の必要性を検討してきた結果、耐震対策や設備更新などの問題で、先の見通しがたたない状況である野洲病院にかわり、市が責任を持って、市民の医療と健康を担う市立病院を野洲駅南口市有地に整備することが望ましいと提案しています。
今後、市議会の大多数の賛同を得られたならば、新病院整備に向けたもう一段具体的な検討を進めていく予定です。

新病院の整備について(平成25年9月受付)

Q 広報9月号を見ましたが、最大の課題は病院の健全経営にあると考えます。病院経営は可能としていますが、そんなにたやすく健全経営が出来るものでしょうか。具体的な懸念点について以下に質問しますが、財政破綻を懸念しています。

1. 野洲病院は負債を抱えて経営難とのことですが、経営難に至った経緯を詳細に解析していますか。野洲病院が困難な経営を野洲市がどうして健全化出来るのですか。

2. 近江八幡、守山、草津などの近隣の市立病院の経営状況は、調査されていますか。野洲市は、近隣の市より人口が少なく、小さな農村の市で病院を経営出来ますか。

3. 優秀な人材を揃え、最新の医療器具を設置することがいい病院にとって必須条件であり、莫大な予算が必要となりますが、予算、人脈は大丈夫ですか。残念ながら、現状の野洲病院では簡単な病気はともかく、少しややこしい病気では信頼性のより高い近隣の病院を受診するのが実情です。

4. 医療現場では時には医療事故が発生することがあります。医療事故で裁判沙汰になり、野洲市の名前に傷がついたり、莫大な損害賠償を負担することを想定されていますか。

5.野洲市は高齢化が進み、今後益々、社会保障費が増加することが予測されますか、病院経営が社会保障を圧迫することはないのですか。野洲市の財政は赤字と認識していますが、病院経営をしながら財政健全化は出来るのですか。国の財政健全化がなかなか進まない状況において、野洲市だけがそんなに上手く財政健全化が出来るのですか。

A このたびは、メールによりご意見をいただきありがとうございます。
新病院整備にかかる5つの項目について、以下のとおり回答します。

1.ご指摘のとおり、野洲病院が「経営難に至った経緯」を「詳細に解析」することは重要です。民間病院であるため、市の調査には限界はありますが、過去30年近く、市が旧町時代から多大な財政支援を行うとともに、首長や議員が経営に関与してきたことから得られる情報をもとに、ある程度の作業を行っています。また、検討会や議会の審議においても調査と検討が行われています。
今回の市の提案は、大学病院等の専門家による新病院整備可能性検討委員会から、一定の条件を満たすことで新病院を整備・運営できる可能性があるとの提言を受けて、新たに市立病院を整備することを提案しているものです。想定している病院像を明らかにして、シミュレーションも行い、公開して批判と評価に供してきています。経営難に至った民間病院の建て直し事業ではありません。

2.滋賀県内の公立病院の平成23年度決算では、12病院のうち9病院が黒字決算です。なお、歳入には、制度に基づく国からの交付金や市からの繰入金が含まれています。
まちづくりの議論は白紙の状態から始まるものではありません。地域の状況、市民の思い、歴史や過去からの経緯などによって、制約あるいは促進されます。先述のとおり、過去30年近く、市が民間病院に多大な財政支援を行うとともに、首長や議員が経営に関与してきました。それによって、市民が身近なところで中核的な医療サービスを受けてこられたというプラス面もあります。
今回の議論は、経営難に至り、仮に市の同様の支援を継続しても運営継続の展望がない民間病院がなくなったままとする、言い換えれば、病院のないまちでよいのか、市が責任を持って市民のための医療サービスを提供するのかの選択から始まっています。これまで2年間の検討、市民との話し合い、議会審議の中で最終的に後者の選択肢が選ばれて現在に至っています。
新病院整備可能性検討委員会においては、大学病院等の専門家をはじめとする委員により、現行の医療制度等を前提に収支計画を検討いただいた結果、駅前での立地であれば、利用者の便宜、医療スタッフの確保も含めて、経営が成り立つ可能性があるとの提言をいただいています。

3.野洲病院の再建でも救済でもありません。市民のための病院を、開かれた議論と客観的な見通しの上に、新たに整備します。「人脈」に関しては、それに頼るよりは、組織・制度的及びコンプライアンス重視の運営をめざしていますが、「人脈」の面でも、これまでの検討会の内容及び委員構成を見ていただければご判断いただけると思います。

4.医療事故等は、あってはならないことですが、病院を運営する限りは、当然リスクとして備えるべきものです。一方、病院には、市民の健康、病気等の治療・治癒といった積極面があります。

5.水道事業などと同様、病院運営は市の公営企業として行いますので、原則として、医業収入で賄う独立採算です。
しかし、市民の健康づくりや生活困窮者などへの配慮のための負担、また、制度変更や景況の波による財政負担は必要になる場合が想定されます。いずれにしても、公益を最大限にすることを目標に透明性と効率性、規範性などを厳格に守った運営が必須です。
なお、「高齢化が進み」、「社会保障費が増加する」場合は、現行の制度を前提にすると、「病院経営」を「圧迫」するのではなく、むしろ「病院経営」面だけを見れば、利用者が増え、好条件になると考えられます。一方、当然、受益者負担や税財政負担は増えざるを得ないと考えます。
参考までに申し上げますと、野洲市の水道事業では、平成16年の合併時に、企業経営の原則を無視して、年間約4千万円の赤字を出す前提で、約千円の大幅な値下げという無謀なことがされています。実際、5年前の私の就任時には、それを上回る赤字でした。水道料金は県内で最下位レベルです。まず、議会や市広報により情報開示を行うとともに、値上げの検討の必要性もお知らせしました。しかし、職員の意識改革と努力を含め経営改善を重ねることにより、現在、値上げを回避して、何とか収支の均衡を保つまでになりました。繰り返しになりますが、透明性と効率性、規範性などを厳格に守った経営が重要です。
市財政の健全化については、市民によりよいサービスを安定的かつ継続的に提供する観点から事務事業のあり方や新しい仕組みづくりについて検討しています。事業の優先度の評価、合併による重複機能の整理など、行財政改革への取り組みを継続して進めています。

新病院の整備について(平成25年10月受付)

Q TVで病院のことを放送されていたが、あまりよく分かっていないことが多すぎ。

A 「市長への手紙」にてご意見をいただきありがとうございます。
病院問題については、過去2年半、議会、公開の検討会、市広報、市民懇談会など、多数・多様な機会を通じて市民の皆さんのご説明とご意見をお聞きする場を持ってきました。もちろん5万人の市民の皆さんすべてにお伝えし、ご意見をお聞き、あるいは議論にご参加いただくことが望ましいことですが、実際には不可能なため、最終的な判断は市議会に委ねることとして進めてきました。
去る8月の市議会に、これまでの議論と審議をもとに、新病院整備基本構想策定にかかる関連予算を提案し、賛成多数で関連予算を議決されました。今後は、学識経験者や地域医療の専門家、さらには、市民の代表者で構成する(仮称)野洲市立病院整備基本構想検討委員会を設置し、市民が安心できる中核的医療サービスの確保に向けた新病院整備を進めるべく基本構想策定に向けた作業を進めます。
このことについて最近改めて報道されましたが、今後も公開で議論を進めていきますので、ご意見やご提案をいただければ幸いです。

野洲駅前における新病院整備について(平成25年10月受付)

Q 野洲駅前に病院を整備する件ですが、決定されてませんよね。今後の議論に期待しています。
病院にいくのにうちの年寄りはバスは使いません。
大概家族が送迎しています。アクセス利便性で駅前を決定されるのであれば考え直されたほうがよいです。
市民は電車でもいきませんし、バスも使いません。だからコミコミ渋滞の駅前に送迎するのは辟易します。
うちの年寄りを市が迎えにきてくれるならまだしも、駅前のアクセスなんて集団移転でもしない限り解消しませんやん。
っていうか野洲病院って民間ちゃいますの。まあええけど、いろいろありますわな。
中主や篠原の郊外の自然がたくさんあるところがよいのではないですか。素直に考えてみてですよ。
地元の職員に聞くと駅前の土地を買ってしまったからみたいですよね。これ本末転倒です。
市が不良債権を積み重ねてはいけません。利便性がわるい周辺部の利便性を高めていくことが賢明な選択だと思いますよ。
市議会は何を議論しているのかよくわかりません。
税金を払って野洲に住んで、京都に通勤していますが、市に口出しする暇などありませんので、ちゃんとやってください。
市議会も誰もまちの将来を語ってませんよ。なんなんですかね。選挙では名前の連呼。
すみよいまちに、福祉のまちにとか、どこのまちのことを言うてはりますの。
私は、政治に参加するのは納税と投票だけで結構ですので、預託した税金をとんでもない政策に使わないでほしいです。
市はもう倒産寸前だそうですよね。倒産しそうなときに、なんでまた回収できない投資をするんですか。
なぜ、駅前の土地を失敗したと認めて売らないんですか。
病院をつくるからとか、まったくの穴埋めにしか思えないです。
もう頼みますよ。関係者のみなんさん。関係者とは税金の使い道を決定するみなさんのことですよ。
あっクレームちゃいますよ。心配してますのや。
人口は減少して年寄りが増えていくのに、活性化だとか、活気ある駅前とか、もうどんだけ~って感じです。
いっそのこと、東京都に行政権限を譲って東京都野洲市とか。
5万人程度のまちでどういう状態が活性化なんですか。
そこそこの自然があって車が少なくて、郊外に病院や市役所があって、駅前には通勤の利便性とほっとする自然があれば十分です。
っていうか、普通に考えてそうですよ。
駅前の市の土地は大手ゼネコンへ売って開発されたらよろしい。その売却費でこじんまりと郊外に病院をしてください。
どうせなら市役所も売って病院と一緒に郊外移転すれば一石二鳥。
市役所なんていまだかつて行ったことないし、用事もありませんわ。
一生に数回程度いく市役所を古民家でも借りてやればよいと思いますよ。やってはりますよ福祉でも民間で。
将来の負担や破綻が見え隠れするので、意見しました。
どうせこんなくだらん意見は削除でおしまいですよね。
さて、選挙いこうかどうしょ。雨も降ってるし、意見があいそうな人もいないし。困ったもんだ。
そうそう。まずはこの危機的な将来が見え隠れする野洲やのに投票率をみて判断されるのもひとつですよ。
この人たちに付託できない市民が投票しないんです。投票しない人の声、どうします。私は納税しますけどね。
あっ、胃がいたくなってきたので、守山市にある成人病センターいこ。

A メールでご意見をいただきありがとうございます。
病院に関しましては、約2年間の検討や議会審議を踏まえ、今年8月議会に、市立病院の整備に向けた関係予算を提案し、賛成多数で可決されました。昨年12月の特別委員会での採決よりも反対が減って、反対は4名でした。
病院に限らず、市政の課題やその取組み状況は、市民との話し合いの場や市の広報などを通じてできるだけきめ細かに市民の皆さんにお知らせし、ご意見をいただくようにしています。9月号の広報でも議会提案のことも含めて詳しく、お知らせしています。病院問題に関してメールをいただくなど市政に関心をお持ちいただくとともに、「地元の職員」ともコミュニケーションを図っていただいているなかで、情報が伝わっていなかったことは残念です。市の職員は多様な意見を持ちその表明は伸びやかで自由であるべきですが、市の政策、制度、事実等に関しては、市民及び地域への窓口として、それらについて正確にお伝えする役割を担っています。ぜひ、ご活用いただければ幸いです。
今後は、昨年12月に市が提案した、『野洲市中核的医療拠点のあり方に関する基本方針』に基づき、市民と専門家で構成する「(仮称)野洲市立病院整備基本構想検討委員会」を設置し、本市のまちづくり計画と整合を図りながら具体的な検討を公開で進めます。また、並行して、南口周辺整備構想づくりのなかで、公園などの公共空間、文化ホールと兼用の駐車場などの検討も進めます。
なお、基本方針では、市が責任を持って、野洲駅南口周辺市有地に199床の病院を整備することとなっています。立地場所は、市民等が利用しやすく医療スタッフの確保にも有利などの点から野洲駅南口を前提にしています。また、基本方針には、病院の機能、規模、必要な医療スタッフ数、財源調達、運営想定などの概要も示されています。
新病院の立地場所につきましては、病院の稼動率確保による経営安定の観点から野洲駅南口周辺市有地としています。野洲駅周辺は、既存の公共交通機関(路線バス・コミュニティバス)が利用できるため、市民が利用しやすく、医療スタッフの確保にも有利などの判断によるものです。また、郊外での立地に関しても、既に、議会および検討会で議論済みですが、近隣市の病院が実質的には野洲市の郊外病院と位置づけられ、それらと競合することとなり、収支計画が成り立たないと考えています。
整備費につきましては、市財政の中長期見通しは厳しい状況でありますが、市の地域医療サービスの重要性と現在の野洲病院への財政支援を総合的に考えると、新病院整備の政策上の優先度が高いと考えます。新病院整備費用の約57億円については、制度上の借入金(企業債)により対応することとなりますが、病院事業会計(特別会計)で計画的な返済を行うので、実質的に新たな財政負担が生じるものではないと考えます。
「土地は大手ゼネコンへ売って開発」とのご提案に関しては、大手民間企業が長年の開発検討をあきらめて市に売却を提案し、約1年間の公開での検討及び市議会議員20名全員の総意を受けて購入した経緯から、安易な判断はできないものと考えています。
なお、市長への手紙、メールに関しては、匿名のものも含めてすべてに対してお答えし、最終的に公開しています。これまで、架空あるいは偽名と思われるものに対しても、内容を尊重して、同様にしてきました。しかし、今後は、匿名のものにはこれまでどおりお答えしますが、偽名等と思われるものに関しては、先ず偽名等とされる必要性、意図に合理性がなく、むしろ内容の誠実さにも疑問が生じるため、今後は、お答えしないよう制度の見直しを行います。

参考までに、これまでの経過を改めて、以下のとおりお示しします。
平成23年4月
野洲病院(民間病院)が市に『新病院基本構想2010』を提案
≪市が土地建物と高額医療機器を調達し、野洲病院に貸付≫
平成23年5月
野洲市地域医療における中核的医療機関のあり方検討委員会を設置
≪10月に同委員会より提言=「病院は必要」≫
平成24年1月
市は野洲病院の『新病院基本構想2010』に対し回答
≪野洲病院の提案の実現は困難≫
野洲市新病院整備可能性検討委員会を設置
≪7月に同委員会より提言=「可能性あり」≫
平成24年12月
『野洲市中核的医療拠点のあり方に関する基本方針(素案)』を議会特別委員会に提案
≪賛成多数で承認されるも3分の1を超える議員が反対≫
⇒新病院整備検討を凍結し、平成25年度当初予算に病院関係予算の計上を見送る
平成25年5月
公開討論会の開催
130人を超える参加者により、「賛成の立場、反対の立場」で活発に意見交換
平成25年7月
市民懇談会の開催
約80人の参加者から、賛成、不安、懸念の意見に対し、市長が直接回答
⇒新病院整備に対する市民の期待は大きいと判断
平成25年8月
病院整備に必要な基本構想策定にかかる予算を議会に提案
≪賛成多数で可決≫
平成25年10月
(仮称)野洲市立病院整備基本構想検討委員会を設置

駅南口における新病院建設について(平成25年12月受付)

Q 広報等に見る限り建設検討委員会から建設に向けての基本構想委員会に移行されて、いよいよ駅前建設に突き進んでいる段階であることを心配している者です。
市民医療にとって病院は無いより有る方が良いということは言うまでもないことです。そこで私なりに問題を整理して考えたいと思います。

1.今日まで市税から大変な額の貸付金で支援しているのに関わらず野洲病院の経営がなぜ成り立たないのか=経営努力もあるかもしれない、5万人の人口では総合病院としての経営に必要な利用者が無い。総合病院としての医療設備、医療技術、立地環境、駐車場等々。これらに勝った近隣の医療機関へ行くのは当然。(私は軽度の医療が必要な時は野洲病院を利用しますが)

2.今日まで垂れ流し的に市民の税金を貸し付けて、結果回収できないと思うが、この責任は誰がどのように取るのだろう。(勿論市民の医療確保の為には税の持ち出しはあってよいと思うが、その額による)

3.何故駅前に建設なのか?以前の広報紙で「市が責任を持って提案できるのは駅前での建設」とありましたが、この場合の責任とは誰ですか?市長ですか、職員ですか、いいえ、市民一人ひとり納税者がその責を負うことになるのは言うまでもありません。

4.駅前の一等地に病院を建設した場合、その運営に行き詰ったとき病院という建築物は他に何にも転用出来ません。更地にしても病院の跡地というものは、勿論住宅用地としては売却も困難。(現野洲病院然りと思う)公共施設その他の用途にしか利用できません。そんな事になった場合財政は破綻しないのでしょうか?北海道の夕張市の様に成りはしないか?市の公共料金は高騰し、福祉は後退し、税負担は耐えられないほど重税となり、夕張市の様に市民は耐え切れず市外へ流出し、町は今よりも寂れてしまう。わたくし個人としては深刻に心配しています。

5.駅前に建設理由として、医療スタッフの確保のし易さ、市外からのJRでの利用者の期待、市民の利用者の交通の利便性。多くの理由はこのような事だと思いますが。

6.次に今日までの検討委員会なり構想委員会など委員会は平日の日中に開催されていて若い人たちの意見を十分に吸収されていないのではないか?積極的に聴こうという機会や姿勢が不十分であったという印象を持ちます。若い年齢層の人たちはもっと違った方向性の、活力に満ちた街づくりを期待し提案されると思いますが。

7.求職をする時通勤の利便性だけで選ぶでしょうか?その企業の堅実性や将来性、待遇ややり甲斐等で先ず選びます。医療スタッフにしてもその選択条件は、待遇条件や快適な医療現場、十分に医療技術が発揮できるか、などであって、相当な遠隔地で無い限り、通勤の利便性のみでは選択されないと思いますが如何ですか?

8.市外からの利用者にしても、近隣市にそれぞれ充実した総合病院が有って、そこを利用しないで迄して利用してもらえる程の、医療技術者の招聘や他の病院に勝る医療機器、医療設備が出来るのでしょうか?肝心の野洲市民は殆どJRは利用しません。

9.市内利用者の交通の利便性=駅前に有ることが便利では無くて、離れていても建設場所によって車と路線バス、市の循環バス路線の病院経由を検討することによって現行ガラガラの乗車率も上がり、便数も増便出来、工夫次第で利便性も確保できる方法があると思えますが?

10.病院て何だろう=先ず患者。病める者が如何に癒され、心身ともに健康を回復できるか。その為に医療、設備以外に病める者にとって必要なことは立地周辺環境も大いに考慮されて、ましてや入院患者にとって病院周辺でも安心して、きれいな空気を吸い、安全に散歩したり心落ち着けて回復への意欲をもってもらえる立地環境こそ適した場所があって。その意味において駅前というのは適地とは思えません。
野洲市は今、町(特に駅周辺)に活気と賑わいのある町を課題としているのでは有りませんか=駅前に病院建設というのはその課題と整合性が有るとは思えません。健康で活き活きとし人々(ばかりではありませんが)が集まり賑わいとなり、活気となり自ずと地元企業、商業人も意欲が湧き盛んな活気となるのではないでしょうか。

今日までの経過でひたすら病院建設、しかも駅前の一等地にと突き進んでいますが、絶対的な成功の根拠と裏づけ確信が有る場合で無い限り、個人であっても失敗すれば生活が土台からひっくり返る様なことはしないと思います。また家族が「いいんじゃないの」と言っても家長たるものその事に一抹の懸念を持ったときには英断を持って思いとどまる事もします。

A 「市長への手紙」にてご意見をいただきありがとうございます。
新病院整備の検討につきましては、野洲病院からの提案以降、約2年間にわたり市民代表をはじめ医師会の代表や医療の専門家などにより検討いただき、市として整備の方向性を明らかにしました。しかし、一層の慎重を期するために、約半年間検討を凍結し、改めて、公開討論会、市民懇談会などを開催して直接市民のご意見をお聞きした結果、野洲駅前に病院を整備するための構想策定予算を市議会に提案し、議決を得て現在に至っています。
今回いただいたご意見等は、これまでの議会審議や公開討論会、市民懇談会などでのご意見などと重なり、既にお答えしたものが大半ですが、改めて順次お答えします。

1について
民間病院である野洲病院に対しては、昭和60年から多額の支援を継続してきています。既に明らかにしていますように、ご指摘の「貸付金」だけでなく、毎年1億数千万円の補助金、用地の無償貸与とその土地への約8億8千万円の根抵当権設定、当初21億円の民間からの借り入れに対する損失補償などです。
「支援しているのに」「経営が成り立たない」とのご指摘ですが、「経営が成り立たない」から「財政」支援が行われてきましたが、専門的合理的な「経営」支援がなされず、町長や議員が大挙して理事に長年経営に参画するなど逆のことがなされてきた結果が今日に至っていることが明らかになってきたと考えています。人口規模、医療圏、ニーズ等と運営見込みについては既に調査検討結果で明らかにしています。

2について
野洲病院への「貸付金」は、議会の議決を経て行われたものです。

3について
先にも述べましたとおり、議会審議、検討会、公開討論会、市民懇談会などでの検討と手続きを踏まえて野洲駅前に病院を整備するための構想策定予算を市議会に提案し、議決を得て現在に至っています。
野洲駅前である理由は、主に、路線バス、コミュニティバス、タクシー、JRなど既存の公共交通機関が利用でき、市民の利用と医療スタッフの確保にも有利であることと、郊外であれば、近隣市の病院を利用していただくことで足りるとの2点です。

4について
これから整備予定の病院の跡地利用の検討まで必要かどうかとは思いますが、いずれにしても、病院跡地が住宅用地として売却が困難というご意見の趣旨は理解できません。土地は立地条件など機能によって価値が決まるものです。もし、お考えが病院に対する忌避意識からくるものであれば、土地差別につながるものと考えます。在宅看取りの推奨にも反する考え方です。

5について
野洲駅南口市有地の病院整備は、ご指摘の交通の利便性に加え、市民の健康づくり、市民が憩えて安心できる市民生活の拠点づくりを進めるなど、様々な観点から野洲駅南口市有地としたものであります。郊外に立地するのであれば、近隣市にある総合病院を利用していただくことで足りるものと考えます。

6について
市が設置した検討会とは別に、今日まで市民懇談会や公開討論会、まちづくり井戸端座談会など平日の昼間に3回、夜に5回、休日の昼間に5回開催し、私も全てに出席し、若い方も含め広くご意見をお聞きしてきました。また、会議の結果も市の広報紙でその都度お知らせしています。さらに、市長への手紙でも多くご意見をいただき、誠実にお答するとともに、全て公開してきました。

7について
良い医療スタッフを集めるには、良い雇用条件や魅力ある職場環境が大切であり、通勤の利便性があればより一層良い条件になると考えます。

8について
まずは市民のための病院ですが、駅前であれば、市民にとっても通勤、通学、買い物等でJRを利用する市民は大勢おられ、便利さは高まると考えます。1年後にJR篠原駅の橋上駅化など整備が完了し、この面でも市民の便利さは増します。さらに、他市からも便利の良い野洲駅前の病院は魅力が高く、稼働率の向上と病院及び周辺の活性化に役立つと考えます。

9について
大半の市民に利便性が高い、野洲駅前に土地が確保できるのに、わざわざ郊外に立地してコミュニティバスの乗車率を上げるというご提案が理解できません。
コミュニティバスは、年間5万人以上の方にご利用いただいておりますが、駅前に病院ができれば有効な交通手段となります。郊外に病院を建設した場合、新たに路線を設けるため多額の費用負担が生じることとなります。

10について
病院はできるだけ短期に病気を集中して治すところです。治療後は早期に退院し、その後は病診連携のもと開業医や通院による治療に移ります。利用面でも入院よりも通院が多く、交通の便利さが重要です。環境面でも、野洲駅周辺を含め町全体の環境と景観を良くしていく取組みが大切です。野洲駅南口は景観計画の重点区域と位置付けており、景観に配慮した街並みとなるよう検討しています。

最後になりましたが、新病院整備に様々なご心配をいただいておりますが、一旦検討を凍結した際には、慎重すぎるのではないかとのご意見もいただくほど、丁寧に段階を踏んで進めています。
まちづくりの議論ですので、匿名でなく、記名でご意見をいただければ、一層的確にお答えできると思います。

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