「市長への手紙(手紙、メール、通信箱、ファクス)」の4つの広聴制度により寄せられた皆さんからのご意見・ご提案は、今後の市の政策にいかすため、また、業務の改善を図るため等、市長および担当部署がすべて目を通し、回答しています。
平成31年度・令和元年度に回答・公表した中から、特に市民の関心が高い市立病院整備に対するご意見・ご提案とその回答をとりまとめました。
なお、掲載内容のうち、個人が特定される恐れがある等のものについては、広報秘書課で一部修正・要約(不掲載もあり)しています。
下記以外にも市立病院整備に対するご意見・ご提案をいただいていますが、住所・氏名の記入がなく回答不要の意思表示(メールで、返信の有無が「いいえ」となっている等)があるもの等に該当し、回答していませんので、公表の対象とはしていません。
Q 私は駅前に野洲市民病院を建設することに反対です。
私の職場の話ですが野洲市外から仕事で昼間から野洲出張にいく同僚は、結構歩かないと軽くランチするところがない、何もないと言っています。
わたしは公園もあるような、注目されるくらい超お洒落なスーパー銭湯を駅前に作ってはどうかなと考えます。始発まで仮眠ができる施設、もしくはカプセルホテルも備えた施設。終電を逃した人もお風呂に入れます。美味しければどんなとこでも人は集まります。妄想ですが、温泉前の公園には行列の出来るパン屋とカフェスペースがあって、温泉施設内には行列の出来るラーメン屋があるとなお良し!
野洲には行列の出来る美味しいパン屋さんさえない!周囲には各マチごとに一件はあるのに。
そして野洲市には高齢者がたくさんいます。病院を建てるくらいならインフラ整備に力を入れていただきたいです。バスが1時間に数本しかなかったら誰も乗らないです。高齢者の運転は危険だと囁かれる中、整備されていなければ免許返上は出来ません。病院はあれば良いと思いますが、駅前には不要だと思います。
今更、覆る事はどうやってもないのでしょうか。
今いる高齢者のためではなく、未来の高齢者のことを考えていただきたいです。
まだ可能であるなら、もう一度住民投票を開催していただけないでしょうか?
一個人の小さな意見なので動かす事は出来ないかもしれませんが、よろしくお願いします。
A 市民病院も含め、野洲駅南口周辺整備については、市民代表、学識経験者などによる検討委員会、市民懇談会等、公開での議論を経て、平成27年3月に策定された「野洲駅南口周辺整備構想」及び「(仮称)野洲市立病院整備基本計画」など、賛否を含め、市民及び議会等の長年の合意形成を経て進めてきています。「野洲駅南口周辺整備構想」の審議や関連のワークショップではご意見のような様々な思いや提案も出され、最終構想になっています。
病院の立地につきましても、これら構想、計画の中で議論され、本市において駅前は最大の交通結節点であり、交通弱者と言われる高齢者や障がいのある方などはもちろん、多くの市民にとって利便性の高い場所であるとして、選定されました。
市民病院に関する住民投票は、議員提案で約2年前、平成29年秋に、すでに実施されています。
したがいまして、「今更覆る事はどうやってもないのでしょうか。」というご質問に私としては、答えを持ち合わせていません。
賑わいと安心のまちづくりについては、市総合計画、まちづくりビジョン、立地適正化計画をはじめその他の計画でお示ししています。それらに基づき、幹線道路、市街化区域の拡大、治水、学校、子育て支援施設、コミュニティバスの路線拡大、特別養護老人ホーム、温水プールなど基盤整備も着実に進めてきています。公園についても、策定中のみどりの基本条例に基づき、整備する予定です。
Q 先日の新聞報道によると、全国の公立病院でかなりの数の所が合併しないとやっていけないとの記事がありましたが、本日も全国の公立病院で840億円の赤字との記事がありました。この時期から新たな市民病院をつくるのは、どうかと思います。野洲市より大きなとなりの守山市でさえ市民病院が立ち行かなくなっています。市長は、ずっと病院を推進しておられますが、おそらく市民の意見は半々だと思います。ましてや野洲の一等地の駅前にて病院など、どう考えても先行を考えていないとしか思えません。野洲の未来に大きな影を落とす病院なんて意味があるのでしょうか。日々の生活もかなりの部分を守山、草津に頼っている野洲です。病気しても守山、草津に頼る人が大多数になると思います。
ぜひ、市長はもう一度病院建設を見直してほしいと思います
A 野洲市民病院整備事業は、平成23年4月に、御上会野洲病院から本市に「市が土地建物と高額医療機器を調達し、野洲病院に貸し付けることで、野洲市の地域医療を安定的に支えていく」という内容が中心となった『新病院基本構想2010』が提案されたことからはじまりました。この提案は、野洲病院が自ら資金調達して施設の耐震化や設備機器の更新が困難であることを示していることから、野洲病院が民間病院として自立的な経営を継続することの限界を表明したと整理しました。そして、このままでは市内に中核的医療拠点としての役割を果たす病院がなくなるおそれがあったことから、その役割を果たす病院の必要性について検討することとなりました。これまで病床数、診療科等の新病院に必要な機能、運営形態、特に整備場所の検討等、滋賀医大の学長や守山野洲医師会などの専門家や市民代表等で構成する検討委員会、市民懇談会等の公開による議論及び市議会の全員協議会、特別委員会、本会議等の審議と採決を経て進めてきたものです。
また、病院の立地場所は、多くの市民の利便性を考慮する必要があるとともに、自家用車による移動で医療機関を利用することが困難な市民に対応するために、既存の公共交通機関(路線バス、コミュニティバス)の結節点であり、その効果が最大限発揮できる駅周辺を選定しています。
さらに、医師や看護師、医療技術者、事務職等のスタッフの確保は経営の根幹で、どこの病院においても大変シビアな取り組みです。そのために少しでも良い条件を整えることが必要です。市民の来院やスタッフの通勤に便利な駅周辺に整備することは少なくとも郊外の整備よりはメリットがあり、平成24年度に医療の専門家や関係者等で構成された新病院整備可能性検討委員会で「経営」という観点から「駅周辺」は非常に有効であるとご意見いただいています。また、市が病院を整備し、持続可能な運営ができる可能性がある条件の一つとして駅周辺における立地であるという提言を受け、公開の検討会や議会審議を経て、基本構想、基本計画、基本設計等の策定経過により決められてきたものです。
なお、●●様のご意見の通り本市の近隣には高度な医療が提供できる病院が存在します。しかしながら、野洲市地域医療における中核的医療機関のあり方検討委員会からの提言では、市内に病院が存在しない場合、市民にとって身近に入院できる医療機関がなくなり、市民生活に重要な日常的な安心の確保ができなくなるという意見が示されています。
また、今後在宅医療を進めていく上で診療所の後方支援の役割を担う病院は不可欠となりますが、その役割を市外の病院に委ねざるをえなくなり、期待する役割が将来も含めて果たしてもらえるのかという不確実性が懸念されます。
これらのことから、市民の皆さまの安心・安全を守り、医療の提供を行うためには野洲市民病院の整備が必要であるとの合意形成の上に立って事業を進めています。
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