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臨時記者会見(令和4年7月6日)

臨時記者会見の概要をお知らせします

このページは、臨時記者会見の内容(概要)を広報秘書課でまとめたものです。
6月30日に野洲市ハラスメント対策委員会から調査審議結果(答申)を受けたことから、市長がコメントを述べるため臨時記者会見を開催したものです。

日時

令和4年7月6日(水曜日)10時〜10時50分

場所

野洲市役所本館 第5会議室

案件

1.野洲市ハラスメント対策委員会からの調査審議結果(答申)を受けて

市長コメント

この度、私の一連の言動により、市民の皆様をはじめ、多くの方々に対し、ご迷惑、ご心配をおかけしましたことについて、お詫び申し上げます。
併せまして、今回、申し出をされた、幹部職員のお二人に対しましても、心より謝罪申し上げます。

誠に、申し訳ございませんでした。

先般、答申いただきました、ハラスメント対策委員会の調査結果につきましては、大変重く受け止めております

本答申では、「特に、首長(市長)が交替し、急激な政策転換が起こる局面」における問題とご指摘いただいておりますが、病院問題に関する協議や、やり取りにおきまして、私と幹部職員との間に、コミュニケーションが不足していたと認識、反省しております。

具体的には、私が、選挙において最重要課題として掲げた公約、すなわち、「病院は、駅前では整備しない」ということについて、幹部職員の皆さんに対して、丁寧に説明し、しっかりと意思疎通を図ることが欠けていたのではないかと、反省しております。

今後は、このことを肝に銘じて、あらゆる業務におきまして、職員の皆さんとのコミュニケーションをより一層大切にし、しっかりと意思疎通を図ることで、お互いの考えをより深く理解できるように、一生懸命に努めてまいりたいと考えております。

質疑応答

記者… 市長は当初パワハラを否定しておられましたが、答申を受けてパワハラに対する認識は変わりましたか。また、ご自分が行った行為がパワハラと考えておられますか。

市長… 答申書をいただいて、その中で一部パワハラと認定いただきましたので深く反省し、認識いたしました。

記者… 答申書を読まれて、事実と違う認定をされたなど不服に思うところはありますか。

市長… 答申書における実態認定についての個々のコメントは差し控えさせていただきます。第三者委員会の答申によって、一部パワハラと認定されたことを重く受け止めております。

記者… 「個々」とおっしゃいますが、例えば答申書では、「職員2人が議場で事実と違う答弁をしたとは認められず、市長の叱責は根拠のないもの」と認定していますが、これについては、どのように思われますか。

市長… コメントは差し控えさせていただきます。答申書は、あくまでも第三者委員会の意見として出されたものですので、個々のコメントは差し控えさせていただきます。

記者… あくまでも第三者委員会の意見ということですが、第三者委員会の認定に対してご自身は全て受け止めていないということですか。

市長… 一部認定された答申書を重く受け止めさせていただいて、幹部職員の2人に不快な思いをさせたことは事実ですので、お詫び申し上げ反省をしているところです。

記者… 当該職員2人の方に対して謝罪をされたのですか。

市長… 面会させていただき、お詫びさせていただきました。

記者… 職員は、どのようなことをおっしゃっていましたか。

市長… 特にコメントはありませんが、今後このようなことがないようにいたしますとお詫びさせていただきました。

記者… お詫びはいつ、どこでされたのですか。

市長… 7月4日に庁内でさせていただきました。

記者… 自治体のトップがこのような認定がなされたということを受け、責任は重いと思います。ご自身の処分や今後の進退についてはいかがですか。

市長… 市民の皆さんから付託を受けて市長に就任しておりますので野洲市には病院問題をはじめ課題があり、その解決に向け尽力することで職責を全うしていきたいと考えています。

記者… 「今後このようなことを行わない」とおっしゃいましたが、そもそも怒りの気持ちを当初から抑えられるのであれば行わないと思います。今後そのような気持ちになった時の対処としての具体策はあるのですか。

市長… 二度とこのようなことを起こさないと肝に銘じ、自分を抑えるということです。

記者… それで抑え込めますか。

市長… 抑え込めます。

記者… 答申書では、「職員の答弁が事実に反していても市長は職員に事情を聞いて、しかるべき対応を行うなどすべきであるのに公衆の面前で頭ごなしに叱りつけるということは不当」と指摘されています。職員の答弁内容について、「ええかげんにせいよ」と叱責する前に、なぜそのような答弁になったのかと職員から事情を聞かなかったのですか。

市長… 先ほども申し上げましたが、第三者委員会から出された答申書の中身についてはコメントは差し控えさせていただきます。

記者… では、答申書の中身ではなく、なぜ職員から事情を聞く前に叱責したのですか。

市長… その時の場景も含めての答申書と受け止めておりますので、個々のコメントを差し控えさせていただきます。

記者… 今後、このようなことを行わないのであれば、真摯に受け止めて反省されるべきことと思いますが。

市長… 反省しております。

記者… 職員との接し方を振り返ってみて、普段から職員の話を聞こうともせず一方的に叱責したりとか、自分の思い込みで物事を進めようとする傾向が自分にあると感じることはありますか。

市長… 私自身にはそのような思いはありません。人の話を聞かず、自分の思いを押し付けることはないと思っています。

記者… それでは、なぜ職員の話を聞かず、いきなり議場で叱責したのですか。

市長… 答申書の中身に触れることですので控えさせていただきます。

記者… なぜ、答申書に触れることは控えるのですか。

市長… 答申書は、2人の幹部職員がどのように思われたか、またパワー・ハラスメントとして受け止められたかの調査結果ですので、それに対して私が中身について申し上げるものではありません。

記者… お言葉を返すようですが、答申書に記載していることは架空のことなのですか。

市長… それもコメントを差し控えさせていただきます。

記者… 事実関係に基づいて調査をされ、答申されています。そのことに関してどのように思うのですか。

市長… 重く受け止めさせていただいています。

記者… 重く受け止めることは当然であって、そのことに対してどのように思っているのですか。

市長… 重く受け止めて、反省させていただいているということです。

記者… 個々のご自分の行為について説明されないと本当に反省しているかわかりません。

市長… 公衆の面前で叱責したことに関しては、申し訳なかったと思っています。

記者… その前に事情を聞くべきだったと思いますか。

市長… 事情を聞く前に叱責してしまった自分の浅はかさに対して反省しています。

記者… 進退に関してですが、先ほど「辞職しない」ということでしたが、給与の減給等についてはいかがですか。

市長… 13日に臨時議会を招集して給与の条例(野洲市長等の給与及び旅費に関する条例の一部改正)を上程させていただこうと思っています。

記者… 給与の減額はどの程度を考えているのですか。

市長… 30%カット、3ヵ月を予定しています。

記者… 今回のパワハラのきっかけとなった3月の職員の議会答弁の湖南メディカル・コンソーシアムへの加入について、市長は、これまで「表明・確約書の提出によって、法人に加入する認識はなかった、自分の独断で加入した訳ではない」と議会答弁でも市長への手紙でも回答されてきましたが、答申書では、「栢木市長は、表明・確約書の提出により法人に加入する認識を有していたものと判断せざるを得ない」と結論付けています。つまりこれまでの市長の公式の場での説明が事実と違っていると第三者が認定されましたが、これについてどう思われますか。

市長… これまで虚偽のことを申し上げてきたものではありません。湖南メディカル・コンソーシアムの件については、今まで申し上げてきたとおりですので、聞き取りを行われた結果が訴えられたことであることから答申書に対しての申し開きは不適切だと思います。

記者… では、ご自身としては、「表明・確約書の提出によって、法人に加入する認識はなかった」という主張は変えないということですか。

市長… コメントは差し控えさせていただきます。

記者… なぜですか。

市長… このことが発端で3月9日にハラスメントがあり認定されていることから、2人の職員のことを考えると控えさせていただきます。

記者… 答申書を受けて、これまでの議会答弁や市長への手紙の回答を修正する意向はありますか。

市長… ございません。

記者… パワハラと認定された3月9日の議場での叱責の後に、3月25日議会の冒頭で3月9日の職員の答弁が事実と違っているとして修正答弁をされています。修正答弁をするにあたり、この職員にこのように修正答弁を行うと説明されましたか。

市長… 職員には特にしておりません。

記者… 職員からすると自分の答弁が一方的に否定された訳ですから市長として配慮すべきだったと今、振り返って思われないでしょうか。

市長… コミュニケーションが図れておらず、意思疎通が出来ていなかったことからこのようなことが起こり、反省しています。

記者… 普段のご自身の言動を振り返って、職員とコミュニケーションが図れていないと感じる部分は多いでしょうか。

市長… そうは思っていませんが、言葉足らずがあるのではないかと思います。きちっと説明すべきことが多々あるのではないかと改めて思っています。

記者… 答申書の最後に、役所においてのパワー・ハラスメントを防止するための様々な提言を行っておられます。これを受けて今後どのようにされるのですか。

市長… 提言を受けて、担当部長(総務部長)に検討するよう指示をしております。

部長… 3点の提言を受けております。1点目は特別職と一般職の行為規範を成文化すること。2点目は特別職と一般職の協議経過を記録化すること。最後に外部相談窓口を設置することになっています。この3点を早期に検討するよう考えています。特別職と一般職の行為規範については、市レベルでの事例がなく、国務大臣の事例が明記されておりましたので、それらを踏まえて市として定めるべき行為規範を検討していきたいと思っています。また、協議経過の記録については、どの程度の範囲を対象とするかなど庁内で議論が必要ですので庁議で議論を経た上で全庁的なルール化を行ってまいりたいと思います。最後の外部の相談窓口は、経費を伴うものですので、既に担当レベルでは財政サイドと協議を行っており、早期に設置に向けた作業を進めてまいりたいと思っています。

記者… 市長にお聞きしますが、先ほど「病院問題を巡って市長が交代し、コミュニケーションが不足していたと認識している」とおっしゃいました。今回認定された事案は病院問題に関しての協議や答弁の中で起こっており、野洲市にとっては、病院問題に対しての議論を行う際、今後、どのように具体的に対応すればよいと考えていますか。

市長… 現職の市長と選挙で戦い、市長に就任させていただきました。特に病院問題に関しては課題が多く、職員にとっても駅前で整備することで業務を行ってこられた方々であることから、新たに私が駅前以外で提案するに際し、ご理解いただけなかったこともあったと思います。これからは、そのようなことにも背を向けず議論を行っていかなければならないと思っています。

記者… ボールペンを投げつけたこと、議場での発言など振り返ると病院整備に対して職員と意見が合わないことに対するイライラとなる気持ちがあったのですか。

市長… 答申書に触れることですのでコメントを差し控えさせていただきますが、ボールペンを投げつけたことに関しましては、場景をはっきり覚えております。答申書に対して不服はございませんので、今後の対処対応はきちっとさせていただこうと思います。

記者… 今現在も病院問題に関しては市議会も含めて意見が一致していない部分もありますが、今後協議を進める中でどのようにすれば良いと思いますか。

市長… 市内には7学区あり、昨夜で全て終わりましたが7ヵ所市民説明会を行い、賛否いろいろなご意見をいただきました。一つ一つ根拠立ててお話しを進めていくと市民の皆さんや議員の皆さんもご理解いただけるのではないかと感触を掴めました。これからも一つ一つ根拠立てて説明を繰り返して行っていくべきだと思いました。

記者… 今回の答申書を受けて今後についてですが、ハラスメント対策防止策として市長が考える主なものをお願いできますか。

市長… 職員の提言、職員の言うことを聞くということがまず第一です。自分の意見は当然ありますが、押し付けるのではなく、聞いて根拠立てて職員に説明をし、理解を求めることが第一だと思っています。

記者… 今日は7月6日であり、答申書を受けたのは6月30日です。日が空いています。答申があった前日には定例記者会見が開催され、報道各社から答申を受けて、一言でいいから肉声で思いを伝えてほしいと要望を行いました。市長は拒まれて実現できませんでした。副市長、担当部長を含めて、もっと早く市民に意思表示をすべきではと進言されなかったのですか。

副市長… 私が答申書を受けたのが、6月30日の午後3時30分です。その後、市長に報告を行いました。どのような答申内容となるのかその時点まで分かりませんでした。ですから、すぐにコメントをいただくことが可能かどうか判断できかねた部分がございます。当然、できるだけ早く記者会見をということで、実は翌日少し打診をさせていただきましたが、当初6日を予定しておりましたので本日に至った経緯です。

記者… なぜ6日に設定されたのですか。

副市長… 予定もありましたし、内容が十分に分からなかった、特に諮問事項の(2)について、市の対応方針もお示ししたいと本日設定させていただきました。しかし、答申内容をご確認させていただき、皆さんからのご意見もいただいて少しでも早くということでできましたら少しでもと打診をさせていただきました。

記者… そのようなことではなく、6日に設定される前です。そちらから6日に設定され、早くにしようと思っていたといっても言い訳になります。危機管理が出来ていないのではと思います。すぐに対応すべきものではないのですか。

副市長… その点につきましては、ご指摘を受けて反省させていただくしかないと思います。

記者… 市長に進言しないといけないと思いますよ。

副市長… はい。

記者… やはりご本人が出て説明するのとコメントだけ出すのとではこちら側の意識も違いますし、市民の方も違うと思います。どれだけ誠実に対応するかの話であり、今後誠実に対応すべきと思います。

副市長… 分かりました。

記者… 市長は、「今後、自分を諫めて、治めて職員の提言を聞いていく」とおっしゃっています。病院の問題では、幹部職員2人もそうですが、今の現状では市議会の一部の議員や医師会を含めて真っ向から反対されています。意見を聞くということは、言葉では容易いことです。これまで反対の意見を聞くという姿勢は見せられておられると思いますが、結果的には市長ご自身の主張を押し通していると見えます。それは必ずしも悪いと言っているものではありません。今後、ハラスメントの提言を受けられて市長として、反対の声を聞くだけでは同じことではありませんか。そこをどう建設的に折衷案なり、市長の意見をどのように説得していくのかを改めていかれたら良いと思います。ただ真向からの反対意見をどのように集約していくのかという点について、どのようにお考えですか。

市長… 病院に関しましては確かに反対意見があります。医師会に寄せていただいても反対意見をお聞きしました。提案している内容を一つ一つ根拠立てて出させていただいており、意見を聞いていないのではなく、いろいろな質問を根拠立てて説明をさせていただいていることは自負しています。ただ単に駅前Aブロックの方が便利だとか、駅前から無くなるのはいかがかというお言葉だけでは分かりましたとはいきません。駅前が便利だという方にはシャトルバスを準備するなどの提案もさせていただいています。決して押し付けるのではなく、一つ一つ根拠立てて職員と整理させていただいております。聞かないのではなく、聞けることはお聞きしていこうとしています。

記者… 総務部長にお聞きします。現在、ハラスメント防止指針はあるのですか。

部長… 指針はありませんが、ハラスメント防止として4月に施行しました野洲市職員のハラスメント防止等に関する規程で取り組みを行っています。

記者… 現在ある規程に市長の責任の項目はありますか。

部長… 市長の責務はあります。この規程は、市長が市職員に講ずべき規程となっています。指針には、特別職はどうあるべきかを盛り込む予定です。

記者… 外部の相談窓口は早期に設置できるのですか。

部長… 弁護士などにお願いする必要があり、経費が必要であることから最短で8月補正となりますが、時期は明確にはお答えできません。

記者… 指針が施行できるめどはいつごろですか。

部長… 行為規範を作成する必要があります。市レベルでは事例がなく、大臣規範を参考に検討する必要がありますので、一定時間が必要ですが、なるべく早くという思いはもっています。

記者… 13日の臨時議会には、病院関連の議案は上程されるのですか。

市長… 給与条例の改正のみです。

記者… 給与カットの30%、3ヵ月の額はいくらになるのですか。第三者委員会の設置には、122万円と更に補正で150万円を超える経費が費やされていますが、整合性を考えておられるのですか。

市長… 私としては、額の問題ではなく、特別職、一般職も含めて30%、3ヵ月の減額は重い処分と感じています。

記者… 答申書に対してコメントを差し控えするということですが、反論する内容はないということでよろしいですね。

市長… 反論する、反論しないという問題で答申書を受け止めておりません。結果として、一部パワハラを認めるということに対して重く受け止めさせていただいていることをご理解いただきたいです。相手の幹部職員2人がおられますので、その方々が提出された内容を調査された結果ですので、中身については、差し控えさせていただきます。

記者… 答申書には、「公職の経験がない人が特別職に就く際に、一般職の中立性や特別職の倫理について研さんを積む機会が得られず、理解が乏しいまま職務命令を発することもハラスメント事案発生の危険を内包する」とあります。市長は、市長に就任後、研さんする機会がありましたか。

市長… 研さんする機会はありませんでした。自分自身を戒め、行う必要があったのではと思います。

記者… 研修を受ける機会があれば違ったと思いますか。

市長… 研修を受けたことがありませんのでお答えしにくいです。機会があればお聞きしたいと思います。

記者… 第三者委員会では、「一般論として研さんする機会は大事である」とおっしゃっていました。市として研さんする機会を設けられますか。

部長… ハラスメント防止に関する研修は毎年行っており、今年も実施する予定です。通常、1月に実施していますが、今月7月20日に研修を行います。

記者… 市長は参加されるのですか。

部長… 市長と副市長の日程を抑えております。

記者… 毎年、市長は受けているのですか。

部長… これまでは職員が対象でした。事業所長やトップが、従業員や職員に講ずるべき措置としてハラスメント防止の規程がありますので、職員を対象とした研修を行っておりました。

記者… 野洲市では、今後、首長も参加するということですか。

部長… 可能な範囲で特別職も参加いただきたいと考えております。

記者… 当日は取材は可能ですか。

部長… 講師の先生の確認が必要となります。

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