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まちづくりトーク(野洲生活学校)

まちづくりトークを実施しました

野洲生活学校

 『野洲生活学校』の皆さんとトークを行いました。

日時…2022年7月14日(水曜日)10時00分〜11時40分
会場…コミュニティセンターやす
参加者…野洲生活学校

栢木市長、江口広報秘書課長、中塚広報秘書課専門員

以下トーク内容

野洲生活学校(司会)
本日は公務お忙しい中ありがとうございます。市長様におかれましては、私たち野洲の為に日頃住みよいまちづくりにご尽力くださり、ありがとうございます。今日は市政一般について市長にお話いただきたいと思います。その後、時間の許す限りみなさんとお話し合いを持ちたいと思いますのでよろしくお願い致します。

栢木市長(以下、「市長」)
改めまして皆さん、おはようございます。平素は野洲市政にご支援、ご理解いただき、誠にありがとうございます。
先般、マスコミでいろいろと市民の皆さんにご迷惑、ご心配をいただきましたハラスメントのことですが、本当に申し訳ございませんでした。幹部職員2人からハラスメントの申し出がありました。本当にコミュニケーションが図れていなかった、意思疎通が図れていなかったということを重く、深く反省しているところでございます。5点のハラスメントを訴えられたのですが、3点についてハラスメントの認定、第三者委員会からの答申がありました。答申の中身についてはどうこうは申し上げずに、真摯に受け止めて、当事者のお二人にお詫びをして、お詫びをして、お詫びをして、昨日臨時議会を開催して、私に対する処分を自分で科して、公務員として本当に重い処分として受け取っております。それを私に対する戒めとして、今後このようなことがないように職員とのコミュニケーションを図っていきたいと思っております。

改めまして、本日は、野洲生活学校の皆さまには「まちづくりトーク」にお招きいただき、大変ありがとうございます。今回のまちづくりトークについては、野洲市の総合計画を抜粋して説明させていただきます。

明日の新聞に載るかと思いますが、「高等専門学校を野洲市に」ということで市三宅地先の県有地が最適地だと選ばれたのですが、如何せん細長く、地形に問題があるということで、隣接している国有地を足すと立派な土地に様変わりいたします。そのため、国の方にかなり前から要望に行っておりまして、最初は門前払いでしたが、粘って粘ってお願いに行って、ようやく高専でも使えるということを前提に国が了承してくれました。7月8日が市側から県に提案地を提出する期限だったのですが、期限内に国の了承を得て、県に提案させていただきました。
今朝の新聞に載っていた高専の記事についてですが、湖南4市が南部地域で高専を誘致したい、4市がひとつになってやろうと他市が提案しているのと色が違うものをしたいということを各市長にお願いに行きました。草津市長も高専誘致に手をあげようと言っておられたのですが、一緒にやろうと言っていただいて、4市が1つになりました。
県内に13市あるのですが、公立、私立を含めて高校が1つしかないのは野洲市だけです。どこの市も2校以上高等学校があります。これについては平等に見て欲しいと県には言っております。子どもたちの学ぶ選択肢を広げてあげて欲しいということもお願いしております。
そして、コロナが急激に増えております。昨日、県で対策会議を開かれました。先月の感染者数と比較すると倍近くに増えてきており、危機的な状態となってきております。野洲市は若年層が多くかかっているということで、対策には苦労しているところです。

では、少しお時間をいただいて、私の方から令和4年度の野洲市の市政運営の主な取り組みについて、かいつまんで説明させていただきます。パワーポイントを使ってお話をさせていただきます。
まず、【子育て・教育・人権】の分野では、令和3年4月から小学3年生までを対象としていました通院医療費の助成を、本年10月からは小学6年生までに拡充しまして、子育て支援の充実を図ってまいります。
小学4年生から6年生までにかかる医療費助成というのは、市単独ではなかなか実施しにくいです。湖南エリアの医療圏というのもありますので、4市の市長とお話をさせていただき、4市が10月に足並みをそろえて進めることができました。
また、学童保育所についても、全児童の安全安心な場所を確保するために市内25か所の学童保育所を整備している状況です。
近年、大きな社会的問題となっています児童虐待の早期発見と早期対応、未然防止に努めるとともに、生活援助事業などを進めています。
現在、野洲市では、昨年4月1日現在で、公立のこども園が4園と保育所が1園、そして私立では保育所が4園、こども園が1園ありました。
この保育関係では、昨年4月1日現在で40人と多くの待機児童が出ていましたので、本年4月からは、小規模ではありますが、2歳児までをお預かりする私立の保育所を2園開設していただきました。その結果、本年4月現在の待機児童数は、9人となりました。
さらに待機児童ゼロに向けて、本年度中に2カ所の私立の小規模保育所の開設を計画しておりまして、安心して子育てができる環境を順次整えてまいります。
なお、こども園を除き、公立の幼稚園は4園(祇王、中主、北野、野洲)ありまして、全ての幼稚園で預かり保育を実施しております。

次に学校教育におきましては、コーディネーター加配や支援員の配置を行い、特別支援教育を充実するとともに、不登校対策にも力を入れてまいります。
また、教育施設の整備では、令和5年度の完成を目指して、中主小学校の改築や大規模改修工事、さらには北野小学校の校舎増築等の設計を行い、子どもたちが安心して通うことができ、教員が働きやすい学校環境の整備を進めてまいります。
また、野洲市総合体育館につきましては、令和7年度に国民スポーツ大会と全国障害者スポーツ大会の競技会場となります。このため、現在、大規模な改修工事に取り掛かっております。
トータル11億円ぐらいの予算で体育館の改修をさせていただきます。トイレも含めバリアフリー化いたします。また、照明器具もLEDに交換するなど、令和7年度の国スポ・障スポ大会に間に合うように進めてまいります。

続いて【福祉・生活】の分野ですが、野洲市の65歳以上の高齢化比率は、本年6月1日現在で26.7%と、ほぼ県平均と同じで、全国平均29%よりは低い状況になっております。
2000年(平成12年)から始まりました介護保険制度に関してですが、野洲市の要介護認定率、いわゆる要介護の認定者が65歳以上の介護保険の第1号被保険者に占める率を言いますが、本年4月末で17.37%と、こちらもほぼ県平均に近い率となっております。
また、市内の介護施設につきましては、特別養護老人ホームが3箇所(悠紀の里、あやめの里、野洲篠原すみれ園)、介護老人保健施設が2箇所(寿々はうす、野洲すみれ苑)、その他通所施設などがあります。
本年度は、第8期介護保険事業計画の2年目になりますが、認知症高齢者等の安全を確保するために「見守りネットワーク」の拡大を図りながら、介護が必要となっても住み慣れた地域で生活ができるよう、小規模多機能型居宅介護施設の整備を行います。
野洲市では、『いつまでも元気に暮らせるまちづくり』を進めてまいります。
どうしても要介護や認知症になられても住み慣れた場所というのは、離れたくはありませんので、今後も地域に小規模多機能型居宅介護施設を増やしていくべきではないかと思っております。
野洲市発達支援センターでは、市内にお住いの発達に支援の必要な方とそのご家族が、安心して地域で生活できるようにお手伝いをしております。
そして、このセンターと併設しておりますふれあい教育相談センターでは、子どもたちのことばの教室やこころの教育相談、適応指導教室などを実施しております。両施設はかなり老朽化していますことから、より一層相談や療育機能を充実させるために、今年度から隣地での改築工事に取り掛かります。
また、生活困窮者支援にも力を入れていきたいと思います。この発達支援センターの建設に係る予算額としましては、7億4,884万円ということになり、業者も決まりまして現在進めております。
本市では、2016年(平成28年)10月に野洲市くらし支えあい条例を施行し、消費者トラブルの未然防止などに取り組んでいます。消費者、事業者、地域の三方よしの経営を促進しています。

3年目に入りました新型コロナウイルス感染症対策につきましては、これまで2年余りの間、市政運営の最重要課題と位置づけ、国の支援策に加えて、4か月分の水道料金の免除や都市計画税の課税開始を1年延期などの独自施策を実施してきました。
引き続き状況を注視しながら、適正な対策を講じてまいりたいと考えております。4回目ワクチン接種については、最初接種率は低かったのですが、最近増え始めてきました。定期的にワクチン接種をしないと抗体が落ちるとの事ですので、定期的に接種はした方がいいだろうと思っています。インフルエンザと同じです。

【産業・観光・歴史文化】の分野では、地域産業の基盤強化を図るため、市内で創業する小規模企業者に対しまして、そのための経費の一部を補助しております。また、環境こだわり農業や環境保全に取り組もうとする農業者の支援も充実いたします。
農業者に関しまして、青年農業者クラブなどが稲作を一生懸命されています。私もお米を売らないといけないということで、先般近畿市長会の会合がありまして、泉大津市に野洲のお米を買ってもらえないかと持ちかけましたら、「いいですね」とお返事いただきまして、7月11日に泉大津市担当者が来庁され、野洲のこだわり米を学校給食に使っていただく方向で現在話を進めさせていただいています。年間100トン必要とのことですが、野洲で全てをまかなうということはできないと聞いております。もし、野洲で震災などがあった場合、給食がストップすることになるから各地で購入していくとのことです。
次に、野洲市の大篠原には、壇ノ浦の戦いに敗れた平清盛の三男の宗盛が斬首された「平家終焉の地」があります。
また、平清盛の寵愛を受けた白拍子の「祇王」の誕生の地でもあります。観光振興施策として、現在、この『平家ゆかりの地PR事業』を展開しております。
市内の永原地区にあります永原御殿は、江戸時代初期に徳川家康・秀忠・家光の三大将軍が宿泊された将軍家専用の城郭です。
この跡地の史跡指定地を公有化し、本丸内の一部整備工事に着手するための基本設計を行います。
また、発掘調査体験やフォーラムなどの公開活用事業を開催し、情報発信に努めてまいります。
永原御殿は、京都の二条城を模して造られましたので、絢爛豪華な建物だったわけです。野洲市というのは自然の要塞でして、なぜ徳川三代がここ野洲に宿泊したかと言いますと、野洲川と日野川が堀にあたり、後ろは希望が丘という山があって、前が琵琶湖ですから何かあったらすぐ逃げられる利点があったのでここを宿泊場所としたわけです。

次に【環境・都市計画・都市基盤整備】の分野では、雨水を貯留するためのポンプ施設の設計を行い、野洲駅南口周辺の雨水幹線整備事業を進めてまいります。
また、大規模災害の発生に備え、市役所敷地内に防災拠点施設を設置いたします。道路整備の関係ですが、本年度は、市三宅地先で都市計画道路市三宅妙光寺線を延伸するための概略設計を行う計画となっております。
平成25年の台風18号で駅前の妓王井川が溢れまして、道路が冠水し滋賀銀行のATMが水浸しになって大きな被害が出ました。その被害もあったことで県にお願いして、妓王井川にボックスカルバートを入れて川幅と河床を広げる工事をしてもらっています。川幅を広げるのにボックスカルバートを入れるのでその上を車両が通れるようにして道路幅も広げる工事を進めていただいています。また妓王井川の負担を軽減するため、新たに河川を設置し友川へ流れるよう計画を進めております。
さらに災害対策としましてB&G財団から防災拠点の設置および災害時相互支援体制構築事業の支援金により市役所に防災倉庫を設置し、ショベルカーなどの重機、救助艇を備え付ける計画を進めています。
次に、国道8号野洲栗東バイパスについてですが、2025年(令和7年)秋の供用開始を、県道の大津湖南幹線については、2024年度(令和6年)の供用開始を目指して、国や県に積極的な働きかけを行っております。これが完成しますと、渋滞区間の解消はもとより、野洲市の新たなまちづくりの展開が図れるものと考えております。
なお、国道8号の近江八幡市や東近江市などの東側の整備につきましても、3市2町(近江八幡市、東近江市、野洲市、竜王町、愛荘町)で構成します整備促進期成同盟会で、国への要望活動を行っているところです。大津湖南幹線については、比江自治会内を通ることで比江の中を走る市道が分断され、生活道路として利用していた比江の住民が困るため、現在大津湖南幹線とその市道の交差部には信号を設置してもらいたいと県警に要望しております。
市道の整備に関しましては、少しずつではありますが財源の上乗せを図りながら、危険度の高い道路の修繕や交通安全施設等の整備を進め、通学児童や歩行者等の安全確保を図っております。市だけでは全ての道路を把握しきれませんので、市民の方からの情報も随時受けておりますので、危険だと思われる箇所がございましたら市役所までご連絡ください。

続いて【市民活動・行財政運営】の分野ですが、本市では、市内に7館ありますコミュニティセンターの長寿命化対策を順次行っていまして、本年度は、コミュニティセンターみかみの大規模改修のための実施設計を行います。
また、地域共生社会の実現を目的とします重層的支援体制整備事業では、複雑化・複合化した支援ニーズに対応する包括的な支援体制を構築し、市民に対する重層的なセーフティネットの強化を図るための支援を行います。
優先課題に位置付けて取り組んでいます効果的かつ効率的な行財政運営につきましては、本年3月に策定しました『行財政改革推進プラン』に基づき、積極的な歳入確保と歳出の適正化に努めているところです。
この財源確保の観点では、令和3年10月から本格的に取り組んでいます『ふるさと納税制度』につきまして、令和3年度実績で全国から8,500件、約6億1,800万円のご寄附をいただきました。本年度におきましても、ふるさと野洲の魅力を幅広く発信し、本市の資源を活かした返礼品の充実に取り組み、地場産品の振興や新たな需要の開拓、さらには地域ブランド力の向上につなげてまいります。そして、多くの方々からいただきました貴重な財源を、野洲市のまちづくりのために有効に役立ててまいります。
この場をお借りしまして、本日ご参会の皆さまで、特に野洲市外にお住まいの方につきましては、是非とも野洲市のふるさと納税にご協力をお願いしたいと思います。4月現在までですでに2億円のご寄附をいただいております。
なお、同じ時期から取り組んでおります企業版ふるさと納税にもご寄附をいただいております。

最後になりますが、新病院の整備計画に関しましては、本年5月18日開催の市議会の市民病院整備事業特別委員会で、新病院の整備場所を野洲駅南口から総合体育館の旧温水プールの跡地に変更しようとする旨の表明をさせていただきました。これは、10年以上の長きにわたって市民の活発な議論がありました新病院整備問題に終止符を打とうとするもので、本市のほぼ中央に位置し、野洲駅北口から自動車で約5分という良好な立地場所で、新たな地域医療の拠点施設を確保しようとするものです。
しかし、残念ながら先の6月の市議会定例会に関連議案を提案しましたが、議会の議決をいただくことができませんでした。既に市内7会場での市民懇談会を終えておりますので、今後は、できるだけ早い時期に臨時議会を招集させていただき、議員の皆さまの承認をいただけるよう最大の努力を払ってまいりたいと考えております。
2026年度(令和8年度)の開院に向けて可能な限りスピードアップして、新病院の整備を進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。
今日お集りの皆さまのお顔を見ていると駅前に病院を建てた方がいいよというご意見の方がたくさんおられます。駅前には駅前の良さがあります。しかし、これは私の考えなのですが、市民というのは駅前から遠いところにもお住まいされている方がたくさんおられるということで、病院が駅前なら駅前に住んでいる方は便利でいいと言われますし、そういう中で病院の場所を温水プール跡地となると市の中央にあって最適地ではないかなと思いまして、選ばせていただいたということです。
何が一番良いかというと駐車場です。駐車場が580台を計画では見込めるということです。今の野洲病院の駐車場でもそれだけの台数はありません。また、隣接する農地もございますので、そこをお借りするとか購入するとかいうことで、駐車場なりなんなりを拡大していけるということを考えております。
体育館の横に病院というのがいいのか悪いのかと言われるのですが、ダメだということもないでしょうし、今スポーツ審議会の方から体育館横に病院が出来たら、利用者にどのような影響がでるのか、どういう課題があるのかということもお聞きしております。裏にありますなかよし交流館の利用者からは、横に病院が出来たら安心だという声も聞きます。
今回の場所のご提案については、一つ一つ根拠立てて、一つ一つ説明させていただいている状況です。今まで野洲病院の建設は駅前でしか整備しない方向で進められてきたのですが、駅前以外では運営が成り立たないといった根拠はないです。結局何もできていないです。郊外でなら経営が成り立つ成り立たないの検証ができていなかったというのが事実です。
そして収支が合うか合わないかについてはこれから進めていくという状況です。そういう課題が全部解決できた場合に温水プール跡地で整備させていただくということです。
市を二分してきた病院問題を1日も早く解決していきたいなと思っています。
現在の市立野洲病院の跡地については、西館、北館は耐震もできていますし、新しいので、改修をすれば十分使える施設です。これはその施設として利用していきたいと思っています。一番老朽化している東館は解体し、駐車場にしていこうと考えています。野洲小学校の教員の駐車場が少ないということで、そこの駐車場を利用していただけるように考えています。
当初、私は病院の設置場所は体育館の裏側でと思っていたのですが、プール跡地というのは職員から出た提案です。その他、データにはありませんが、本年度から国民健康保険税を、モデル世帯で年額約19,000円引き下げております。

以上、令和4年度の野洲市の主な事業等を説明させていただきました。私も市長就任から早1年8箇月が過ぎました。この間、市政運営に全力投球で取り組んでまいりましたが、その難しさに遭遇する場面も多く経験いたしました。
残されました任期2年余りの期間、『笑顔あふれるまちづくり』に向けて全身全霊を捧げるつもりですので、本日ご出席の皆さまにも、今後ともご理解とご協力をお願い申し上げ、私の市政報告の説明とさせていただきます。

野洲生活学校(司会)
ありがとうございました。ではせっかくの機会ですのでご質問がある方はお願いします。

野洲生活学校
市長は不動産業をされているということですが、高圧線に近い住宅は病気になるリスクが高いということで、不動産業界では嫌われている傾向です。それと同時にアメリカの学者によりますと高圧線と白血病の関係について論文を発表されています。高圧線の近くに暮らすと白血病のリスクが3倍になるそうです。電磁波から、がんを誘発する、そんな場所に普通は病院を建てないと不動産業をされている方なら思います。それから後ろには川があり、全体的に湿地帯です。地盤が緩いので基礎補強工事に多くの費用がかかります。健康を維持するためにも健全なまち、文化のまちをもっと大事にしていただきたい。野洲病院の医師の方々もコミュニケーションをもっと取らないといけないのではないかと思う。
野洲市より病院設置場所について説明を受けましたが、本当にこれで大丈夫か専門部会にかけていただいて、いろいろそこで議論し、調べていただいた上で決めていただきたい。今、市長派の議員さんが多いですから賛成多数で「はーい」と言っただけでそれで決まるという、そんな軽いものではないと思うのです。どうかよろしくお願いいたします。

市長
高圧線につきましては、アメリカの学者が確かにそのようなことを言っているらしいのですが、根拠だったものでないため学会ではそれを認証できるレベルではないとお聞きしています。
電磁波が200マイクロテスラ以上になると人体に影響が出るということですが、実際関西電力に計測していただいたら25マイクロテスラであるというデータもあります。医療機器自体にはその電磁波を防御する装置もあります。そういうものも付随して整備していけばいいのではないかと思っています。
高圧線のことを言われるのですが、市民説明会の際の資料にも出ていたように県内の病院では真上を高圧線が走っている病院もあります。電磁波はもちろん出るのですが、ダメな高圧線というのがありまして、それは強いボルト数のものです。あそこのは普通のボルト数です。電磁波で障害が起こるというのでしたら、市内には上に高圧線があるアパートや住宅もありますし、あまりそのようなことを言われると住んでおられる方もおられますので。そういったことはきちっとおさえております。
軟弱地盤については、説明会でも申し上げていたのですが、駅前でも同じ82本の杭が必要です。野洲の場合は洲という言葉がつくぐらいですから、もともとがそういう地形であり、地盤です。琵琶湖側に行けば行くほど軟弱になってきます。しかし、支持層というものがありますので、支持層まで到達して柱を打設するので、大丈夫です。実際に文化ホールもそのようにして建っています。それを言い出すとどこにもものを建てられなくなります。
また、専門家の方に評価してもらいたいということですが、当然評価委員会というものを開催します。評価委員会に出す前に市として課題というものをある程度集積して、根拠づけて提案させていただき、それを専門家の方々に議論していただくというようなスケジュールを組んでいます。市として決定してこの場所で病院をということですが、最終的な決定はまだです。
医師の確保ですが、私実はお医者さんもかなり知っています。柔道の関係で京大や府立医大の教授も友人でいます。その方が言うには、現役の医師は手術とかもされますし、担当医になると患者さんの容体で急に駆けつけたりもしないといけないので車で勤務されているとのことです。手術もしない日勤の医師は電車で通勤されていると聞いております。看護師は電車通勤が多いと言われましたので、シャトルバスを出したらどうかと聞くと問題なしですと仰られました。常勤で現役の医師は車が主だということです。高島病院が現実、駅前にあるのですが、高島病院でも80%の人が車で行くと言っておられます。
議会の件ですが、おかげさまで支援していただいている議員の先生方が多いのですが、多い中でも6月議会の中で否決されることが起こりました。その先生は何を理由に否決に回られたかと言いますと、「市民説明会が終わってから提案したらいいでしょ」と言われました。私が出す提案が全て認めていただけるということではないとご理解ください。

野洲生活学校
中主小学校で水が出てなかなか工事が進まないと聞きました。そういったところでも影響が出ているのに、湿地帯であるプール跡地での工事は大変難しいと思っています。

野洲生活学(司会)
他にご質問ある方おられますか。

野洲生活学校
冒頭に市長が謝られたパワハラのことですが、野洲市が全国的に有名になった。いいことで有名になったのなら、こんな嬉しいことはないのですが、本当に恥ずかしい。県内の私の友人が皆声を揃えて言うのです。「野洲市は大丈夫か」って。
それからの病院のことですが、キャッチコピーをどなたが考えておられるのか、人の心を掴むのが非常に上手です。
まず、選挙前には『病院の現地半額建替え』、当選後は、それが『私案』へと変わった。当選後にそれが私案だったとは素人が考えてもおかしい。
それからAブロックに建設予定だった病院は建設費が高いので、野洲市では『身の丈にあった病院』という言葉が出てきました。私はそれを聞いた時、市民をバカにしていると思いました。野洲市民にそんな立派な病院は不要で、身の丈にあった病院で十分であると言われている気がしました。
守山野洲医師会も病院が無くなるよりはマシだと思って、しぶしぶBブロック建設に賛成されました。それなのに医師会に相談もなく今度は体育館裏、プール跡地に決められました。そこで出てきたキャッチコピーが『30年、50年先を見越した』という言葉。本当にお上手なことで。
私が聞きたいのは駅前を賑わいのある場所にしたいと常々おっしゃっていますが、具体的なことは何一つ聞いておりません。巷ではマンションが建つと聞いています。マンションではにぎわいは生まれません。今度お会いした時にそのことを聞いたら『熟考中』と言われました。都度キャッチコピーで交わされますので、今日も交わされるのではと思いますが、1年8か月も経って、まだ熟考中なんて言っていられない。本来ならそんなこと言えるはずがないと思います。駅前をどのようにされるのか、今日はぜひともそれをお伺いしたい。

市長
パワハラにつきましては、先程冒頭に申し上げましたように職員とのコミュニケーション不足、そして資質不足でこういうことが起きてしまったことに関しましては、重ね重ねお詫びを申し上げます。
そして全国的に評判になったということについては、私の不徳のいたすところでございます。本当に申し訳ないことをしたと思っています。
次に選挙公約がキャッチコピーで上手く言われるとのご意見ですが、選挙を現職相手に戦ったわけですからいろんな人にご協力いただきながらやっておりました。キャッチコピーで選挙をしたつもりはございません。『現地建替え半額』というのも根拠がありました。東京や大阪などの狭隘な土地で病院の建替えをされている病院はいくらでもあります。技術的には出来ると言われて私は『現地半額建替え』程度と言いました。では半額はどこから来たのかと申しますと、選挙時、私は一般人でしたので、市がインターネットで掲載し、公開している単価表を適用して平米数などを数式にあてこんだ結果、約半額で出来るだろうとしたものです。後に評価委員会で評価していただいたところ、建築はできるというご評価はいただいたのですが、運営しながらの建替えは無理であると強烈に反対されましたので、それを押しのけてまで進めるかどうか迷いましたが、断念いたしました。
では、病院をどこで整備するかということで私が職員に指示したのは、野洲市内で一定の規模の土地を探してほしいと伝えましたところ3ヶ所の市有地が出てきました。ふれあいセンターと体育館の駐車場、そしてBブロックの案が出てきました。私は駅前で病院をしないということで選挙を戦ってきたので、Bブロックに病院は建てないと言いました。それがなぜBブロックにしてきたかと言うと、野洲市は本当に財政危機だったのです。昨年全く基金がなかった。3月、4月ぐらいに銀行から30億ほどのお金を借りないとまわっていけない自転車操業的な財政状況でした。私の後援会長は会計の専門家なので分析してもらったら、とてもじゃないけど大変である。野洲市は何か税収をアップするようなことをしていかないともたないということを言われまして、それで身の丈に合った病院をやりましょうということで、『身の丈』という言葉が出てきました。
病院の整備場所をBブロックにしたという理由が、11億7千万円の繰上償還に必要だったからです。つまり11億7千万円のお金を国に一括で返さないといけない。病院事業債というのは、銀行から借りて返すことができないルールになっています。この病院事業債は市民がここで病院を建設すると決めた借金ですので、そこの場所で整備しないのなら11億7千万円を現金で返しなさいとなるのです。私はその時は銀行からお金を借りて返せるものだとしか思っていなかった。
そしたら職員との協議の中で病院の場所はBブロックだとみんなが言うものですから、それでなければお金が用意できない、市が回っていかないと言われたので、もうBブロックで整備するしか仕方ないという判断をいたしました。
ただし、Bブロックは本当に狭隘でした。わかっていました。駐車場も少ない。当時私が職員から聞いていたのは90台~100台ぐらいは確保できると聞いていたのですが、結果的には40台でした。
Bブロックでの整備方針を決めた際に言ったのですが、「Bブロックで整備の方向性を示させていただきますが、課題が多い。その課題を解決できるのならBブロックで整備します。」ということで進めてきたのですが、結果はBブロックでは厳しかった。Bブロック以外に土地はないかということで、すでにふれあいセンターは賃貸済みでした。
また守山野洲医師会に相談もなくと先ほど申されましたが、相談には言っているのです。相談に行って、プール跡地ではなく駅前での整備をとの意見が多かった。その守山野洲医師会のメンバーというのは15人おられまして、10人が守山の開業医の先生で、5人が野洲の開業医の先生です。駅前整備を言っておられるのは概ね守山の開業医の先生です。野洲の先生の意見は場所と言うよりも早く整備して欲しいというものでした。今後も守山野洲医師会の先生方には説明をさせていただきたいと思っています。
『30年、50年』という言葉ですが、病院に関しての30年、50年というのは30年経過したらリフォームしないといけない。Bブロックだと建築ヤードが全然取れない。では改修する時どうするのかというのが1点、50年はどういう意味かと言うと病院の耐用年数というのが39年と非常に短い。39年後、概ね50年で建替えをしないといけない。そうするとまた我々の子孫に病院をどこに建てるかという問題が出てくるので、私としては我々の世代で解決しておかなければという意味で50年先にも建替えできるような広い用地を確保してやっていくべきではないかと思っての50年という言葉です。
駅前のにぎわいの創出ということでマンションが建つと言われましたが、全くのデマです。そういったことを申し上げたことはございません。にぎわいの創出はマンションだけではとてもじゃないけどできません。提案型の公募をしようと思っています。市の構想を踏まえてどのような提案をしてもらえるのかを企業さんに求めていこうと考えています。

野洲生活学校
駅前にマンションが建たないということが分かって安心いたしました。

市長
ちょっとごめんなさい。マンションができないということも否定はしません。

野洲生活学校
いずれにしても早く公募して、にぎわいをもたらして欲しい。でないといつまで駅前の一等地を放置しておくのか。

市長
駅前自治会は一番の当事者ですので、説明にあがっています。駅前自治会は病院でもいい、何でもいいから駅前の土地が放置され、草が生えたような状況を早く解消して欲しいと言っておられます。私の任期もあと2年ですので、急いで進めていきたいと思っております。

野洲生活学校(司会)
他にご質問ある方おられますか。

野洲生活学校
直接市政に関してではないのですが、私の友達が数年前に事業を起こしまして、その時に頼りにしたのが商工会でした。ただし、守山商工会でした。なぜかというと野洲商工会は何の支援もしてもらえなかったそうです。野洲市の商工会の職員にどのような指導をされているのかと思いました。
あとにぎわいというのは、市民が何かをおこさないとなかなか発展していかないと思う。みずから立ち上がって事業を起こすということがいかに大切か分かると思います。

市長
商工会の職員さんや内容について私の立場でどうのこうの言えないのですが、にぎわいについては、野洲市民全員で5万人います。1人1人話を聞いていいては、まとまらないし、前には絶対進めないので、先程申し上げましたように市で事業を提案させていただいて、この事業はどうだろうとしっかり手順を踏んで進めさせていただきます。
また議会制民主主義というのが根幹にあります。二元代表制というのがありますので、みなさんが投票された議員のみなさんがみなさんの代表でもあります。独断専行で私が行っているようによく言われるのですが、それはございません。
 

野洲生活学校
最後に文化3施設の統合についてですが、さざなみホールで集約しようと計画されていますが、500名規模というのはやはり小さい。駅前の文化ホールぐらいの規模のものに集約していただきたい。まだ案の段階であり、決定ではないと聞いていますので、そういったこともぜひ念頭に置いておいて欲しい。

市長
これは平成30年にすでに3文化施設の集約が決められており、現在教育委員会で進められています。
文化活動の火を消すということをするつもりはございません。新しく文化ホールを建替えるのに80~100億ぐらいは要します。今ある文化ホールは耐震はできていますが、バリアフリー化ができていない。今の文化ホールはトイレのバリアフリーができません。新たにトイレを設置しないとできないのです。今後、どのような文化施設を市で持つのかも含めて検討していくべきではないのかなと思っております。例えば劇場型のホールが必要なのかとかコンベンションホールのようなものを必要とするのかなど。
また今あるホールを改修するのには客席が狭いので幅をもたせて改修すると1000席を取れなくなります。そうすると興行を行うにしても最低でも1500~2000ぐらいが必要になると言われています。そういうことも頭に入れて、利用される率の高いホールを考えていかなければなりません。

野洲生活学校
くれぐれも今まで培ってきた野洲の文化の火が消えないようにお願いします。
本日はお忙しい中、本当にありがとうございました。

市長
ありがとうございました。

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