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市立病院整備のための基本設計等予算案、市議会で否決

市立病院整備は進められなくなりました

平成23年からの約4年半、市民の皆さんとの意見交換と市議会の審議を重ね積み上げてきた市立病院整備計画の、次のステップである「病院基本設計等の予算案」と「開院資金確保と病院の設置場所及び運営主体を規定するための基金条例案」が、ともに11月の市議会臨時会で否決となりました。
この基本設計予算は、本年5月に続き今回が2度目の否決となり、市立病院整備は断念せざるを得ない状況となりましたので、市民の皆様にお知らせします。

提出案件ごとの採決結果(各議員)は、下記リンクから野洲市議会のホームページへ (「第4回臨時会(11月5日)」)

平成27年提出議案・議決結果

1. 市立病院整備事業の今日までの経緯

2012年4月、野洲病院からの「新病院構想2010」を受け、市は「中核的医療機関のあり方検討委員会(下記にリンク有り)」での検討を経て、同構想で示された病院の整備・運営形態については採用しがたいと判断しました。しかし、市民の中核的医療サービスを維持することは大切であるという検討委員会の提言(下記にPDFファイル有り)を基に、新たな市立病院を整備する方針を定め計画に着手しました。

市立病院整備計画は、検討当初からすべての情報を市民に公開し、平成23年度の上記「中核的医療機関のあり方検討委員会(下記にリンク有り)」を始め、平成25年度の「基本方針」(下記にPDF有り) 「基本構想」(下記にPDF有り) 、平成26年度の「基本計画」(下記にPDF有り)の策定まで、市議会での審議の結果を踏まえ段階的に進めてきました(下図)。また、これら一連の検討、構想、計画等の策定に当っては、滋賀医科大学及び京都大学の協力を得て進めてきました。

野洲市地域医療における中核的医療機関のあり方検討委員会

野洲市地域医療における中核的医療機関のあり方に関する提言書(PDF:186.5KB)

野洲市地域医療における中核的医療機関のあり方検討委員会

野洲市中核的医療拠点のあり方に関する基本方針(PDF:237.1KB)

(仮称)野洲市立病院整備基本構想(PDF:5.2MB)

(仮称)野洲市立病院整備基本計画(PDF:2.4MB)

2015年3月、病院建設の基本設計等に係る予算案を市議会に提案しましたが、継続審査となり、翌平成27年度の5月、市議会はこれを否決されました。市はこの否決を踏まえ、本年の8月から基本計画の精査に取り組み、病床数、病床構成、病院機能、施設規模、収支見通しといった計画の基本的な部分の精度を向上させた後、改めて基本設計等の予算案と基金条例案を11月5日の市議会臨時会に諮りましたが何れも否決となりました。なお、今回の議案提案は市税の増税に関する内容は含んでおりません。

市は、前回の2015年5月の否決に続き今回の基本設計等予算案の否決、基金条例案を含めた計3件の否決を踏まえて、今後この計画を推進していくことは困難と考え、一連の市立病院整備計画を断念せざるを得ないと判断しました。

「新病院構想2010」の概要
2011年4月に、民間病院である野洲病院から市へ提出された同院の刷新計画。野洲病院は施設及び機器が老朽化し、基幹施設の耐震ができていないため、市が新しい土地を確保し病院を建て機器更新して、運営を野洲病院に委ねれば、市からの過去の借入金の計画的な返済と財政支援の軽減ができるというもの。

(イラスト)「新病院構想2010」の概要

2.今後の対応について

市内の中核的医療の今後について

「中核的医療機関のあり方検討委員会」で提言された、「市内に一定の役割を担う病院は必要」であるとの結論は、課題として今後も残ります。それを市立病院で担う手段は、今回断念する結果となりましたが、引き続きこの課題と向き合い、新たな方策等必要な検討を継続していきます。

野洲駅南口周辺の整備方針について

野洲駅南口周辺の整備については、2012年に「市民活動拠点施設用地」としてアサヒビール株式会社から買取った駅前の土地を含む周辺の市有地で「健康」と「にぎわい」をコンセプトとしたまちづくりを市民や市議会と共に検討してきました。市立病院整備計画が止まっても、土地の基本的な利用目的やコンセプトが揺らぐことはありません。今後、機能配置等の修正を加えながら、継続して整備に向けた検討を進めていきます。

お問い合わせ
健康福祉部 地域医療政策課
〒520-2331 滋賀県野洲市小篠原1094番地
電話番号 077-587-6141
ファクス 077-587-5004
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