まちづくりトーク(野洲生活学校)

まちづくりトークを実施しました

野洲生活学校

 『野洲生活学校』の皆さんとトークを行いました。

日時…2018年7月30日(金曜日)13時30分〜15時00分
会場…コミセンやす
参加者…野洲生活学校の皆さん
山仲市長、北脇広報秘書課長、宮脇広報秘書課専門員

以下トーク内容

machidukuri

●野洲生活学校(以下「生活学校」)

私達の念願でした新野洲病院が野洲の一番の交通拠点である野洲駅前に出来ることになり本当に嬉しい限りです。

今日は、新野洲病院の新しい構想ならびに駅前周辺整備を含めてお話していただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

○山仲市長(以下「市長」)

野洲市長の山仲です。日頃は、野洲市の元気なまちづくりに取り組んでいただきありがとうございます。

今日は、野洲市民病院の動きについて最新の状況をお伝えし、皆さんからご意見をいただきながら、具体的な案を提示していきたいと思います。

まずスケジュールですが、今から3年後の2021年の春に新病院が立ち上がります。現在の状況は、大まかな設計である基本設計は既に出来ていますので、それを基にエレベータや階段の位置、電気や通信設備、配管の位置などを決める一番重要な作業である実施設計をしています。

そしてその図面に基づいて来年の夏ぐらいから工事にかかり、2021年の春には建物が出来て病院を運営するという流れです。

市民病院の概要ですが、市民の皆さんや専門家の意見を聞いて診療科目は大きく9科目になりました。病床数は現野洲病院と同じ199床です。個室から最大4人部屋となります。現野洲病院は最大6人部屋ですが、現状では常時4人や3人で使っていることと比べると、稼働率は高くなりますし使い勝手は良くなります。

市民病院の機能ですが、手術したり治療したりする「急性期」と症状が安定した人に対して復帰支援を行う「地域包括ケア」、急性期を脱してもまだ医学的等のサポートが必要な人にリハビリテーションを実施し、社会復帰を目指す「回復期」の3つに分かれています。市民病院は199床中、急性期を100床、地域包括ケアが59床、回復期が40床に設定しています。これの良さは、急性期のみの場合は治療が終了すると退院する必要がありますが、同じ病院内に地域包括ケアと回復期がありますので、症状が安定するまで、またはリハビリが必要な場合には、病院内で移っていただくことが可能です。この3つ機能が病院内にあることは、地域の皆さんにとって使いやすい病院だと思います。

職員数は、現野洲病院とほぼ同じの270人で市の職員として採用する計画をしています。市議会でも職員の定数を増やす条例を可決していただいています。現在市の職員は約470人ですので、職員数は約1.5倍に増えることになります。

一日の外来患者数は400人から500人を想定しています。野洲病院よりはたくさん来院していただけると予想しています。

野洲市民病院は、信頼のできる医療を市民に提供し、市民の健康と福祉を豊かにし、市民の暮らしの安心につなげることを運営方針としており、市民の皆さんが安心して利用していただける病院を目指します。この方針は基本的なこととして市議会にもご説明しています。

患者さんの人格や人権を尊重するとか、また職員が能力を高め、働ける病院にしないといけないとか、さらに経営がきちっと成り立つなど、いくらいい理念を掲げても経営が成り立たないといい治療はできませんので、そこも柱にしなければと考えています。

次に医師の確保ですが、基本的には滋賀医科大学と連携し医師を派遣していただきます。今現在野洲病院にも20人近くの医師を滋賀医科大学から派遣していただいていますが、良い病院ではないと良い医師も来ていただけませんので、働きやすい病院として運営していかなければならないと思っています。

また市民病院の役割として後方支援というものがあります。これは在宅医療を推進するために、夜間や休日、時間外の開業医不在の場合などに協力し連携を取って、代わりに診るシステムです。

次に財政のことについてです。市民病院を建設する土地は、元アサヒビールの土地で1年間議論している時に野洲病院の問題が出てきて、皆さんとも協議し、滋賀医科大学もここなら協力できるということで野洲駅前の土地を市民のために購入しました。

病院の施設整備にかかる費用は、建物の建築、医療機器購入などで91億円、250台の立体駐車場整備に10億円で合計約100億円です。

この100億円の返済計画ですが、半分の50億円は30年返済で病院の医業収入の中から返済します。金利込みで年間1億数千万円です。

残り半分は、市民病院ですので市は負担しますが、その半分の25億円は交付税での補助があり、残り25億円を市が30年かけて返済します。現在野洲病院に年間1億円強支援しています。新しい市民病院になれば支援が返済となり、現在、支援している年間1億円より少なく市の財政負担は軽くなります。

駐車場については、今の野洲病院が100台程度ですので、整備する250台で十分賄え、野洲文化ホールとも共有でき自由度が増し、今までより使い勝手はよくなります。

病院の構造ですが、当初は耐震強度の高いものを考えていましたが、もう一段高い耐震対策がよいとのことで免震構造とし、地下はあえて作らず6階建てとしました。また、将来の野洲駅の改修を見込み、受付と一般診療は全て2階に集約しました。そうすれば駅を降りてそのまま病院の手続きに行けますし、また横断することなく立体駐車場の連絡通路からそのまま病院に入ることができます。立体駐車場もカーブで上がるのではなく直線で上がる構造とし安全に配慮しています。

また、病棟では、ナースステーションを中心に配置し、個室には全てトイレを常設し、明るく清潔で「病院らしくない病院」を考えており、全体的にかなり機能的な構造となっています。

病院の受付は、初めての場合は総合受付になりますが、診療科に受付を設けますので再診は直接診療科で行うことになります。会計などもできるだけ待ち時間を少なくし患者さんの負担が軽くなるようなシステムも検討していきたいと思います。

一度整理しますと、今現在は、建物の実施設計をしています。次に採用の準備をしています。そして野洲病院を市立化する手続きを進めています。当初は平成33年に市民病院の建物が出来た段階で市民病院組織を立ち上げ、それと併せて野洲病院を廃止するつもりでしたが、色々な課題の解決や野洲病院の計画的な借金の返済のために、現在ある野洲病院を来年7月に建物はそのままで市立病院化にします。このことにより、野洲病院は純民間病院ですので、今ある患者さんのデータ等の個人情報を本来は移行できませんが、市で病院を吸収すると色々な手続きが楽になることが分かりましたので、先に市立病院化します。

ただし、職員だけは一度退職していただき、野洲病院で働いていた方を経験者として採用する試験を実施し、能力があり実績のある方は7月に採用する手続きを進めています。新規卒業者の方は、4月に市の職員として採用し、他の病院等に派遣する特殊な方法も想定しています。

採用のスケジュールについては、まず8月に説明会を実施し、その後職種ごとに試験を実施します。

給与については、市立病院化後から独立行政法人化する2年間は市の職員になりますが、独立行政法人化後は、給与も独自の体系となります。全国や県内、野洲病院の給与形態、手当も含め検討し、出来るだけ市民の方に公開しながら、給与の仕組みもお示ししたいと思います。

次に経営ですが、7月からの市立病院化では、企業会計で独立採算制を採りますが、市立病院建設後は、組織の透明化をもう一段上げるため、独立行政法人化します。経営の自由度は高まり、経営の責任をしっかり果たすことになります。

市立病院ですので、開設者は市長です。管理者兼病院長は、現野洲病院の岡田院長が内定しています。今後は、副院長をはじめとする医師確保については、野洲病院と相談しながら、原則として大学の医局人事を基本として取り組んでいきます。

皆さんからご意見をいただきまして、いい病院にしていきたいと思っています。

●生活学校

ありがとうございました。病院だけでなくお給料まで本当に詳しくご説明いただきました。せっかくの機会ですのでご質問はありませんか。病院以外でも結構です。

●生活学校

病院の個室にトイレがあることは説明で分かりましたが、シャワーは付かないのですか。

〇市長

全ての個室にシャワーは付いていません。毎日シャワーができる人とできない人もいますし、自分でできる人とできない人もいます。その他各階にシャワー室は設けますので、決して不便ではないと思います。

●生活学校

診療科目のことですが、例えば内科でも色々分野があると思いますが、どの程度分かれますか。

〇市長

診療科目の詳細はこれからです。神経内科や心療内科は重要な分野ですし入れていきたいと考えています。外科も同じように考えています。この先生がいてこの手術はこの病院でというのも可能であれば設置したいと考えていますが、病院長と相談します。

●生活学校

野洲病院は中核病院ということですが、高度な医療、手術や治療はできるのでしょうか。

○市長

癌は検査が厳しいので基本的に拠点病院が決まっていますが、手術後の薬物や放射線治療はできます。また最初の診断や判断などはできますが、開腹手術などになると難しく、内視鏡での手術はできる可能性はあります。

●生活学校

最近災害が多く、安心できる新病院であってほしいです。

○市長

新病院は安全な場所ですし災害が起こったときも安心の拠点になると思っています。

●生活学校

病院には自転車置き場の確保をお願いします。

○市長

病院には駐輪場を確保します。

●生活学校

さくら墓園の納骨堂について概要の説明をお願いします。

○市長

今、納骨堂にするのか合葬墓にするのか検討会を立ち上げて検討しています。2年後までには完成予定で、できるだけ画期的な今のライフスタイルに合うようなお墓を公開で検討しますので、また色々ご意見をください。

●生活学校

兵主大社のカワウやサギによるフン害がひどいです。何とかならないでしょうか。

○市長

担当課を通じて確認し、できる範囲で対応したいと思います。

●生活学校

やすまる広場ですが、市民活動支援センターが少し変わると聞きました。私たちも多く関わっています。市との関わりはどうなるのでしょうか。

○市長

やすまる広場は変わりません。新たに北部合同庁舎内に設置した市民生活相談の機能と連携して、市民活動支援センター機能を秋に移動させます。今後は活動されていた場所は野洲図書館の管理になります。

●生活学校

何年か前の大雨のとき防災無線が全然はっきり聞こえなかったので改善をお願いします。

○市長

なかなか改善は難しいです。いざという時は自治会長さんを通じてとか市役所の公用車で広報するなどがアナログですが一番正確で確実だと思っています。

●生活学校

バスのことでお尋ねします。さくら墓園に行きたいのですが、お盆やお彼岸の時は臨時バスの運行はできませんか。ルートも野洲駅中心のため遠回りになります。

○市長

バス1台を1日1路線動かすのに年間800万円かかります。利用者の数とバスの運行費用を経営という観点で考え検討します。

なお、来年の4月から別にバスの路線を2路線増便します。吉川、安冶方面から野洲駅までと大篠原、三上方面から野洲駅までの2路線で出来るだけ便利で使い勝手の良くなるよう検討しています。

●生活学校

長時間ありがとうございました。

○市長

また何でも聞いてください。今日はありがとうございました。

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