夏期テーマ展
竹工芸作家 杉田静山の世界 -美へのまなざし-
滋賀県野洲市西河原に工房を構えて活動した故・杉田静山氏(1932~2017・享年85歳)は、日本を代表する竹工芸作家です。
1932年に大阪で生まれた同氏は、12歳の時に病気により聴力を失いました。13歳の時には戦災に遭い、両親の故郷である野洲に移り住みます。このことが野洲川の竹を使った竹細工との出会いであり、独学で竹籠を作り始めるきっかけとなりました。1969年の「日展」初入選を機に、作家として注目されます。1973年には日本伝統工芸展に初入選。1997年には滋賀県指定無形文化財保持者(竹工芸)に認定されました。2017年に旭日双光章を受章され、同年に逝去されました。
その作品は、竹のしなやかさを生かした繊細さと優美さを兼ね備えた作風に特徴があります。また、自然をイメージしたものが多く、暖かみのある造形を生み出しました。
昨年、工房で保管されていた作品のなかから6点を、妻の杉田昭子氏より博物館に寄贈いただきました。
本展では、2024年に寄贈いただいた作品6点の紹介を中心に、杉田静山氏の繊細な編組による独自の技と、その作品の美の世界を紹介します。
夏期テーマ展「竹工芸作家 杉田静山の世界 -美へのまなざし-」リーフレット (PDFファイル: 545.5KB)
花籠「花曇」 写真:杉田昭子氏撮影・提供

杉田静山 制作風景写真 昭和52年(1977) 杉田昭子氏提供
会期
2025年7月19日(金曜日)~9月28日(日曜日)
休館日:
月曜日(7月21日・8月11日・9月15日は開館)、7月22日(火曜日)、8月12日(火曜日)、9月16日(火曜日)、9月24日(水曜日)
会場
野洲市歴史民俗博物館(銅鐸博物館) 2階企画展示室
主催
野洲市・野洲市教育委員会
入館料
大人300円 高校・大学生150円 小・中学生100円 (20名以上の団体は各50円割引)
- (補足)身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方と、その介護者1名は入館無料です。[手帳またはミライロIDをご提示ください]
- (補足)野洲市民は入館無料です。[博物館受付にて、運転免許証やげんきカード等、ご住所が確認できるものをご提示ください]
- (補足)野洲市歴史民俗博物館友の会会員は入館無料です。[博物館受付にて、会員証をご提示ください]
この記事に関するお問い合わせ先
教育委員会 歴史民俗博物館
〒520-2315 滋賀県野洲市辻町57番地1
電話番号 077-587-4410
ファクス 077-587-4413
更新日:2025年07月15日