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まちづくりトーク(野洲生活学校)

まちづくりトークを実施しました

野洲生活学校

 『野洲生活学校』の皆さんとトークを行いました。

日時…2023年7月13日(木曜日)10時00分〜11時40分
会場…コミュニティセンターやす
参加者…野洲生活学校

栢木市長、櫻本政策調整部次長(文化施設再編推進室長)、江口広報秘書課長、野田主事

以下トーク内容

野洲生活学校
本日は公務忙しい中お時間をいただきありがとうございます。また、野洲市の為にご尽力いただきありがとうございます。私たち野洲生活学校は日頃どのように市政が行われているか「まちづくりトーク」を活用してお話をお伺いしています。この後、野洲市のまちづくりについてお話しいただき、時間が許す限り質問をさせていただきますのでよろしくお願いします。

栢木市長(以下、「市長」)

本日はありがとうございます。早速ですが、「野洲市のまちづくり」について、令和5年度の予算を中心に説明させていただきます。

まず、令和5年度の当初予算は、大きく野洲の姿が変わっていく変革期にあるとの認識のもと、『未来実現予算』と位置づけて策定しました。これは、これまで紆余曲折のありました新病院の整備場所が、市議会で総合体育館東側の市有地に決定され、必要な準備予算が可決されたこと。また、県立高等専門学校についても、本市での建設が決定されたことが主な理由です。

予算の総額ですが、一般会計の当初予算額は265億円で、前年度対比8.5%増と過去最大の予算となりました。この増加要因としましては、大きく2点あります。1点目が、新病院の整備場所の変更により市有地の負担金が増加したものです。2点目には、“ふるさと納税”について、約16億円の寄附金額を予定し、この返礼品などの経費を計上したことによるものです。

『子育て・教育・人権』
次に本年度の主な事業について、説明させていただきます。まず、子育て支援についてです。一点目に、「結婚新生活支援事業」があります。野洲市で新生活をスタートされる新婚世帯の経済的負担の軽減と本市への定住促進を図ることを目的に、住宅取得費用やリフォーム費用などの一部を助成するもので、夫婦ともに39歳以下の世帯には30万円、29歳以下の世帯には60万円を助成します。

次に二点目は、保育施設の整備です。令和3年度と4年度において、3歳未満児保育の充実を図るため、民間の小規模保育所を3園開園していただき、総数で57人の入園定数を確保したところです。その結果、令和3年4月1日で40人であった待機児童は、本年4月1日現在で10人まで減少することができました。待機児童ゼロを目指す野洲市としまして、本年度はもう1園の小規模保育所の開園を計画しています。また、その2歳児の園児が3歳になった場合の受け皿として、本年度はさくらばさまこども園を改修して、18人程度の3歳児を受け入れる計画です。

次に、これは補正予算の関係になりますが、令和3年4月から小学3年生までを対象としていました子どもの通院医療費の助成を、昨年10月からは小学6年生までに拡充し、子育て支援の充実を図ってきました。そして、去る6月の市議会定例会におきまして、さらに、中学3年生まで拡充する条例改正や必要な補正予算を提案し、全会一致で承認していただき、本年10月からは中学3年生までを対象とすることになりました。なお、入院医療費については、既に中学3年生まで無償となっています。

次に、学校教育についてです。昨年、本市の小学校で教員による児童へのいじめが発生しました。これは、教員による子どもへのいじめという、あってはならない事象であります。早急に保護者が安心して子どもを送り出せる学校づくり、そして、地域から信頼が得られる学校づくりを構築する必要があります。このため再発防止策の一環として、いじめの事実調査や指導など、法令に基づく対応を法務相談ができるスクールロイヤーいわゆる弁護士を新設することとしました。また、教員への指導、助言などを行うため、学校教育課に学校支援員を配置しました。しかし、残念ながら本年4月末には、本市の中学校でいじめによる生徒間暴力が発生しました。教育委員会では、これを重大事態と認定し、現在、いじめ防止等対策条例に基づく第三者の専門委員会で調査と検証が行われているところです。

次に学校の施設整備では、本年度は、中主小学校の新館棟大規模改修工事並びに北野小学校の校舎増築と大規模改修に向けた設計業務等を進めていきます。また、特別教室への空調整備など野洲市の未来を担う子どもたちの快適な学習環境の確保のため、施設整備に取り組みます。

令和7年に滋賀県で第79回国民スポーツ大会・第24回全国障害者スポーツ大会が開催されます。野洲市では、7月にリニューアルオープンしました総合体育館で、バスケットボール成年女子と卓球が行われます。また、希望が丘文化公園では、ラグビーフットボールが開催されます。全国からの来訪者の歓迎と市のPRのために県との連携を深めながら、市が一体となった取組を進めていきます。

当初予算とは直接関係はありませんが、市内の文化ホール3施設(文化ホール・さざなみホール・文化小劇場)の集約化が、現在、市民の関心事となっています。集約化につきましては、昨年2月に教育委員会で検討結果をまとめ、その検討書の中で、改修費用が比較的安価に抑えることができるさざなみホールに集約化する案が示されました。その後、昨年6月に教育委員会主催で開催されました市民説明会では、出席者からは再考を求めるご意見など、多くのご指摘をいただいたと聞いています。
一方で、本年4月からは、スポーツと一部を除く文化施策を教育委員会から市長部局に事務移管しました。そこで、もう一度できるだけ多くの方からのご意見をお聴きしたうえで市の方針を再検討するため、本年6月に “市民懇談会”を開催するとともに、“市民アンケート”も実施しました。現在、そこでいただいたご意見のまとめをしているところです。その結果に基づきまして、今後、市議会のご意見もお伺いしながら、今年の秋頃をめどに、よりよき方向性を定めてまいりたいと考えています。

『福祉・生活』
次に野洲市として最大の課題でありました新病院の整備についてですが、昨年5月18日開催の市議会の特別委員会で、新病院の整備場所を野洲駅南口から総合体育館東側の市有地、旧温水プールの跡地に変更する旨の表明をさせていただきました。そして、昨年8月12日開会の市議会臨時会におきまして、整備場所を変更するための基本計画の修正業務委託の補正予算や、病院設置条例の改正案を可決していただき、12月22日の定例会では、この場所を前提とする準備事業の補正予算案も承認されました。
いよいよ、10年以上の長きにわたり市民の活発な議論がありました新病院整備問題に終止符を打ち、本市のほぼ中央に位置し、アクセスも良好な立地場所で、新たな地域医療の拠点施設を確保する方向性が定まったと考えています。病院棟の敷地面積は、駅前Aブロックが5,400平方メートルでしたが、この地は約7,250平方メートルです。駐車場は、体育館利用者との共用となりますが、十分な駐車台数の確保が可能です。

次に整備事業費についてですが、本年2月の定例会では、新病院の設計施工者選定支援業務委託や測量調査、屋外階段の撤去および新設等の準備工事で約1億5,500万円となっています。また、本年度から令和8年度までの4年間の債務負担行為で、総額約97億5,000万円をお認めいただきました。新病院整備の今後のスケジュールですが、今年の秋ごろには、設計と施工を一括発注するデザインビルド方式という新しい手法で事業者と契約する予定です。令和8年度の開院に向けて可能な限りスピードアップして、新病院の整備を進めていきたいと考えていますので、ご理解いただきますようお願いいたします。
なお、一部の方にご心配いただいています高圧送電線の電磁波の関係ですが、体育館屋上の送電線の間近で測定しました結果、0.6マイクロテスラを計測しています。これは世界保健機関WHOのガイドラインである200マイクロテスラの330分の1で、掃除機やヘアドライヤーよりも低い状況でした。
また、地盤が軟弱だとの指摘もありますが、地質調査を行った結果、地下の10m付近で硬い地盤が広がっており、通常の工法で病院を建てることができます。

高齢者や障がいのある人、子どもや生活困窮者などの相談支援の取組を活かしつつ、地域住民の複雑・複合化した相談ニーズに対応するため、重層的支援体制整備事業として相談支援、参加支援、地域づくりに向けた支援等を一体的に実施します。

通学路等の防犯上必要な箇所に新たな防犯灯を設置し、安心安全な地域づくりに努めます。また、市が管理する防犯灯を全てLED化することにより、環境負荷軽減を図ります。

『産業・観光・歴史文化』
地域の環境を保全するとともに、特色ある地域農産物の生産を拡大するため、環境こだわり農業や環境保全に取り組む農業者を支援します。

『永原御殿』は、江戸時代初期に徳川家康・秀忠・家光の三代の将軍が江戸から京都間を往来したときに宿泊した将軍家専用の城郭です。関ヶ原の戦いの翌年までに築かれたとされ、本丸、二の丸、三の丸を備え、本丸には御殿や茶室などがありました。令和4年度の発掘調査では、本丸の西北端の土塁上から見張りの施設「乾角御矢倉(いぬいすみのおんやぐら)」(隅櫓(すみやぐら))の建物基礎の石列が見つかりました。また、隅櫓に続く土塁の斜面では、石段「雁木(がんぎ)」の遺構も確認されました。本年度におきましては、本丸内の公有化や発掘調査を進めます。また、本年度から本丸内の一部の実施設計と整備工事に着手します。

次に野洲駅南口周辺整備の関係ですが、野洲駅南口の市有地、いわゆるAブロックとBブロックについては、平成24年(2012年)2月に、アサヒビール株式会社から市民活動拠点施設のための用地として12億5千万円を全額借入金で購入しました。その後、10年余りの年月が経過しましたが、ご承知のとおり閑散とした状態が続いています。駅前周辺の住民の皆さまの願いは、「賑わいの創出」です。これを実現するため頑張っています。新病院の整備場所が、総合体育館東側市有地に機関決定された今、急ピッチで周辺整備構想の検討を進めます。また、構想の検討と並行して官民連携のパートナー事業者選定に向けた準備も進めます。

『環境・都市計画・都市基盤整備』
JR野洲駅南口の妓王井川では、平成25年の台風18号で浸水被害が発生しました。このことから、県では、平成31年度からボックス化による河道の改修を行っていただいていますが、駅前周辺の浸水被害の一層の軽減対策として雨水幹線の整備を進めるため、JR横断以南の36.49haを追加する事業計画の変更を行います。

(仮称)滋賀県立高等専門学校については、市内の関係団体や企業などの組織力の結集により、昨年9月20日に建設地を市三宅地先の県有地に決定していただき、令和10年度の開校に向けて、県や国との連携を深めながら諸準備を進めることとなりました。
県有地としましては約47,000平方メートルですが、隣接地には国有地が約106,500平方メートルあります。この国有地を合わせて約153,500平方メートルで、滋賀県で高等専門学校を、野洲市で河川防災ステーションの整備を一体的に進めていきます。県では、現時点で約101億円の整備事業費を見込んでおられます。また、1学年4コース制の5学年で全生徒数600人規模を計画しておられます。本年度は、国や県、関係団体、地元自治会等と十分協議、検討を行いながら、通学路の整備や河川防災ステーション等の整備に向けた調整を進めてまいります。

道路の新設整備については、現在工事が進められています国道8号野洲栗東バイパスや県道大津湖南幹線へのアクセス強化が必要です。国道8号バイパスについては令和7年秋の供用開始を、また、県道の大津湖南幹線については令和6年度の供用開始をめざして、国や県に積極的な働きかけを行っています。また、市街化区域の隣接地に良好な住環境を創出する必要があります。そこで、野洲駅北口の市三宅地先の都市計画道路市三宅妙光寺線を延伸します。このため、本年度は予備設計業務を実施します。また、既存道路の改良としましては、五条地先の国道477号から琵琶湖岸の『めんたいパークびわ湖』を結ぶ市道五条吉川湖岸線を拡幅します。このため本年度は概略設計業務を行います。

『市民活動・行財政運営』
地域の生涯学習の拠点施設でありますコミュニティセンターは、施設の長寿命化を目的として順次大規模改修を行っています。本年度は、開館して30年近くが経過していますコミセンみかみの改修工事とコミセンきたのの設計業務を行います。

令和3年10月から本格的に取り組んでいます『ふるさと納税制度』については、令和3年度で約6億2千万円のご寄附をいただきました。令和4年度では、想定をはるかに上回る約16億円という多額のご寄附を受けました。寄附者の皆さまはもとより、返礼品のご協力をいただきました事業者様など、関係者の皆さまに心より感謝申し上げる次第です。今後の野洲市のまちづくりに有効に活用させていただきます。

私の任期も残すところ約1年余りとなりました。ある意味、本年度はラストスパートの年だと思っています。粉骨砕身、『笑顔あふれるまちづくり』に向けて、フル回転で行政運営に当たって参りますので、本日ご出席の皆さまにも、今後ともご理解とご協力をお願い申し上げ、私からの説明とさせていただきます。ご静聴ありがとうございました。

野洲生活学校
市長ありがとうございました。私たちの関心の高い文化3施設の集約や病院整備、野洲駅南口整備など多方面にわたり分かりやすく説明していただきありがとうございます。せっかくの機会ですので質問をさせていただきます。まずは文化施設についてです。それぞれ老朽化していますが、やはり野洲市の文化振興の事を考えると駅前の近い場所にお願いしたいです。以前、教育長からはさざなみホールに集約するという話でしたが、将来のこと、他市から人を呼び込むことを考えると駅に近い場所が良いと考えていますが、いかがでしょうか。

櫻本次長
文化施設再編推進室の櫻本です。野洲市について、これまでは潤沢な税収の中で多くの施設を建て、様々なサービスを展開してきましたが、人口減少により税収が減る中で、高齢化等の社会構造の変化によりいろいろな形でお金が必要な時代になっています。その中で一定のサービスを維持しようと思うと、どこかで我慢が必要になり、その一つが文化施設を集約しようというものです。野洲市の財政状況は、平成30年から収入を上回る支出により市民サービスを提供してきました。それは、市の貯金にあたる財政調整基金を少しずつ取り崩しながら足りない支出を補ってきました。これまでは貯金を積む余裕がありましたが、人口減少で収入が減り、支出が増えることでどんどん貯金が減っているという状況から行財政改革に取り組むこととなりました。文化施設の年間収支でいうとシライシアター野洲で約5,000万円の赤字、文化小劇場で約1,300万円の赤字、さざなみホールで約2,500万円の赤字となっています。さらにそれぞれ建ててから30年以上経っており、それぞれに予算を費やすよりも一つの施設に集中的に投資する方が市としての責務を果たすことが出来るのではないかと判断しました。昨年、教育委員会が所管しておりましたので、一つの提案として改修費用が少ないさざなみホールへの集約を提示させていただきましたが、市民のみなさまからは厳しい意見をいただく結果となりました。そこで市民の意見を十分に踏まえた上で考えていこうということで、教育委員会から市長部局に移管して改めて白紙に戻して検討させていただいています。ただいまアンケートも受け付けていますので市民の意見を十分に踏まえて決定したいと考えています。

野洲生活学校
ありがとうございます。昨年はさざなみホールに決まってしまうのかと思っていましたが、再検討されるということで野洲市の将来のことを考えると、文化施設は利便性の良い場所にしていただきたいと思っていますのでよろしくお願いします。

野洲生活学校
高専について、「緑の豊かな野洲、通える野洲」ということで誘致を行っていたと思います。私は市三宅の森の保全活動を行っている団体のうちの一人ですが、貴重な生物もたくさん生息しています。北野小学校の生徒も校外学習で非常に喜んでいただいています。できるだけ森を残してほしいというのが願いですが、通える高専と言いながらどこかに寄宿舎ができると聞いています。これは当初の謳い文句と違いますし、十数年ボランティアで荒れ果てた場所をきれいにして近隣の憩いの場になっているので、少しでも緑を残していただくようお願いします。

市長
通える高専については、野洲市が誘致の際に駅から近く、京阪神からも比較的短時間で通えることから謳い文句として言っていましたが、事業主体である県はそもそも通えるとも通えないとも言っていません。寮についてどこかは分からないですが整備する方針だと聞いています。私としては高専を整備する会議において、少しでも森を残していただきたいということは最初から申し上げている状況です。

野洲生活学校
前回のまちづくりトークで市長は流入人口を増やしていかなければならないと仰っていました。その時、私は地域で政策を立ててやっていかないといけないのでないかと申し上げたら、市長は時間がかかると仰っていました。今回、新婚世帯への住宅費用の補助を行うなど前進していると思いますが、改めて人口問題に対して市長はどのように進めていくのか、お伺いします。

市長
前回もお話ししたかもしれませんが、野洲市の場合は家の軒先まで農業振興地域の農用地(以下、青地)です。この青地を農業振興地域の非農用地(以下、白地)に変えて家を建てるまでに非常に時間がかかります。栗東市や守山市で家が建つのは白地が多く、白地は比較的早く開発をすることが出来ます。野洲市の場合は敷地内の田んぼを宅地として家を建てる事すらもなかなか出来ないので、市外へ移住する人が増えています。その課題を解決するため、市はマスタープランにおいて住居系、商業系など将来的に市街化に編入することを想定した地域を計画しています。何年もかけてやっと県や国に申請することができ、認めていただくと家が建てられるようになるので時間がかかります。なぜ野洲市が青地を選んだかというと、青地を選ぶと税金が安くなったり、補助金がでたりメリットがあるのでその当時はそれでよかったのだと思います。

野洲生活学校
野洲市で空き家が増えてきていると聞きましたが、どれくらい増えているのでしょうか。

市長
数字は持ち合わせておりませんが、以前まで市街化調整区域内の空き家は農業者しか建替えられませんでした。しかし、大きな区画を分譲して販売して良いと市独自の条例を作って運用しています。急激に空き家が増えているようには聞いておりません。

野洲生活学校
市長の意見を聞いて、自然を生かしながら流入人口を増やすことが必要だと思います。そのために特に若い人に来てもらうための政策が重要になると思います。

市長
私の任期中に子どもの通院医療費の助成を未就学から小学6年生まで引き上げ、さらに今回は中学まで引き上げようとしています。また県が高校の通院医療費助成を行う予定です。


野洲生活学校
駅前の整備を少しでも早く実現していただきたいです。

市長
その想いは私も同じです。ただ今まで積み上げてきた構想や条例を一つ一つ変更していかなければならないので、それを変えるのに2年、3年かかります。その間に社会情勢も変わっていくので、スピーディーにやっていくことが大事であり、力を入れて頑張っていきます。

野洲生活学校
マイナンバーについてお伺いします。最近保険証との紐づけが問題になっていますが、野洲市ではどうでしょうか。

市長
野洲市ではそのようなことは発生しておりません。

野洲生活学校
病院整備についてお伺いします。駅前でないと採算が取れないとか、交通利便性が悪いとか、守山野洲医師会のアドバイスを無視してまでなぜ温水プール跡地に病院を整備することに決められたのでしょうか。

市長
守山野洲医師会とは十分にお話ししました。病院整備の評価委員会にも守山野洲医師会からも出ていただいていますし、特に大きな問題は無く進めていると認識しています。

野洲生活学校
選挙公約で現地半額建替えを掲げて当選した後に、ボツになったのなら駅前に建設するよう戻すべきではないでしょうか。

市長
病院整備場所については機関決定を既にしています。駅前の方が利便性が高いという意見もありましたが、消防署からは駅前では渋滞が多く、重体患者の搬送に時間がかかるので整備場所を変更して感謝されています。駅前でなければ採算が取れないという意見もありましたが、外来の収入というのは約五分の一で、ほとんどの収入は入院によるものです。また交通アクセスが悪いという意見については、7割以上の方が送迎もしくは自身の運転で来院されています。駅からはシャトルバスも計画しています。先生や看護師の方々も車通勤の方がたくさんおられます。市民病院ということで市民の方が平等に交通アクセスできるということから、市のほぼ中央にある総合体育館東側市有地に決定したということです。私としては市の玄関口である駅前にあえて病院を整備することに疑問があったので、選挙では現地建替えを対案にお示ししました。都会では現地建替えをしているので技術的には可能ですが、守山野洲医師会からは他にも土地があるので、病院を運営しながらあえて現地建て替えをする必要が無いのではないかという意見があったので方向転換したということです。駅前に建てるのは経済的合理性がありません。12億5千万円で購入して、さらにその上に病院を建てるよりも、市有地に病院を建てる方が少しでも負担が少ないです。

野洲生活学校
Bブロックではだめだったのでしょうか。

市長
駅前を望んでいた方もいらっしゃったので、Bブロックで検討しましたが、狭隘だったので駐車場の確保が出来ませんでした。一番合理的な場所ということで総合体育館東側市有地に決定しています。

野洲生活学校
高圧線の下で、入院患者や病院スタッフは四六時中いるので電磁波の影響を受けますよね。

市長
影響は受けません。市が測定した結果、世界保健機関の基準上、問題ないことを確認しています。日常的に使用している家電製品の電磁波の方が強いくらいです。近隣市でも高圧線が通っている病院もありますし、実際に高圧線の下で生活しておられる方もいらっしゃいますので、十分に配慮した上で発言していただきたいです。

野洲生活学校
そろそろお時間です。本当に長時間ご説明をいただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

市長
ありがとうございました。

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