帯状疱疹は、水ぶくれを伴う発疹(水ほう)が、皮膚に分布している神経に沿って帯状に出現する疾患です。水ほうがみられる2~3日前からかゆみや痛みを感じるようになり、1週間程度たつと水ほうの多発や発熱、頭痛といった症状がみられることもあります。通常は2~4週間で皮膚症状がおさまります。
子どもの頃に水痘(みずぼうそう)にかかると、水痘・帯状疱疹ウィルスが体の中で長期間潜伏感染し、加齢や疲労によって免疫が低下した際などに「帯状疱疹」として発症します。また、皮膚症状が治った後も、長い間痛みが残る帯状疱疹後神経痛になる可能性があります。
成人の9割以上は水痘・帯状疱疹ウィルスが体内に潜伏していると報告されており、だれもが帯状疱疹を発症する可能性があります。
予防としては、できるだけ健康的な生活習慣を保つことが大切です。食事のバランスに気をつけ、適度な運動と十分な睡眠を心がけましょう。さらに、50歳以上の方については、ワクチンを接種することで、発症予防、重症化予防が期待できるとされています。
個人の判断にて接種を行う「任意の予防接種」のため、接種を希望される場合、費用は自己負担となります。
野洲市では野洲市に住民票がある65歳以上の方を対象に令和6年1月16日より費用助成を実施します。
詳しくは、下記のリンクをご確認ください。
治療の中心は、ウィルスの増殖を抑える抗ウィルス薬です。より早期の投与が効果的といわれていますので、かゆみや痛みのあとに水ほうが出現したりしたときは、できるだけ早く受診しましょう。