臨時記者会見(令和6年10月31日)

更新日:2025年02月28日

臨時記者会見の概要をお知らせします

このページは、櫻本市長就任に伴う臨時記者会見の内容(概要)を広報秘書課でまとめたものです。

日時

令和6年10月31日(木曜日) 午前9時〜

場所

野洲市役所本館 庁議室

市長あいさつ

皆さんこんにちは。去る10月13日、野洲市長選挙に当選し、第4代の野洲市長に就任させていただきました櫻本です。どうぞよろしくお願いします。

意見交換

記者 … 今日、初登庁されまして、就任した感想と抱負を聞かせてください。
市長 … 市長室へ入ったときに感じたことは、5万人の市民の皆さんの生命であったり、生活、財産、こういったものをしっかりと守る重責を改めて認識し、身の引き締まる思いをしたというのが率直な感想です。選挙戦も通じて多くの市民の皆さんの声、一言で言いますと「自分たちの声を市政に届けてほしい」という部分が多かったと思います。こういった声を十分大事にしながら、市民に開かれた透明性の高い、そして何と言っても、納得感を感じていただけるような市政を進めたい、これが抱負です。
記者 … 真っ先に取り組みたいことは何ですか。
市長 … 野洲の課題を考えたとき、最も大きいものは病院の問題だと思っています。具体的なところはこれから事務方とも協議をして、どういう形で進めていくのか検討をしていきたいと思っていますが、まずは待ったなしの病院について着手していきたい。そのほかにも、公約で掲げたもの、本当に早くしないといけないものばかりですが、とにかく病院について早急に取り掛かっていきたいと思っています。
記者 … 職員の皆さんと市民の皆さんに、自分はこういう市長であり、こういうことをしていきたいというのを一言で言えばどのように表現されますか。
市長 … 私は、思ったことは皆さんにお伝えしますし、また皆さんからいただいた意見というものをはねつけずに、しっかりと受け止めて、行っていけるような市長だと思いますし、そういう市長になりたいと思っていますので、誠実といいますか、どんな意見にも耳を傾けて一緒に考えていくようなそんな形にしたいと思っています。
記者 … 駅前整備についてはどのように考えていますか。
市長 … 選挙中に申し上げていたとおり、駅前の土地については、市民のために売却せずに活用したい。この思いを貫いていきたいと思っています。具体的なことはこれから詰めますが、連携事業者とのコミュニケーションを早急にとって、今後どのように進めていくのか詰めていきたいと考えています。
記者 … 連携事業者が提案してきたのは売却が前提の計画でしたが、協議をして内容を変えてもらうのが可能なのかどうかの方向で進められるのか、そもそもその前から抜本的に見直しを検討されるのかどちらですか。
市長 … 連携事業者との取り決めであったり、どのような話をしていたのか把握していませんので、どのような方向がよいのかこれから判断していきたいと思っています。
記者 … 病院についてですが、市長が選挙中におっしゃっていた考え方と現状を比べると、かなりコンパクトにして進めていかれるのではないかと思われますが、市民からすると、それに対して幾分の不安を感じておられるのではないかと思います。その点、市民の不安についてはどのように考えていますか。
市長 … コンパクトというのは、どのような意味ですか。
記者 … 財政面を考えて市民負担を減らすというように話されていましたが、そうなると当然事業費も減らすということになるのではないかと思います。そういう認識も市民に広がっているように思い、何か不安感があるのではないかと思ったのですが。
市長 … 病院をこうするといった最終的な結論を固定しているわけではありません。幅広い総合的な観点で再検証しようとずっと申し上げていますので、この再検証の状況を見て判断していきたいと思っています。一方で、今まで積み上げてきたものもありますので、そういった積み上げを踏まえ、どういった軌道修正が可能なのか、どういった修正を選ぶべきなのか、ということを判断していきたいと思っています。
記者 … いずれにしろ再検証はする。その際軌道修正はするという言葉の中に、イメージとして縮小というイメージを持ってしまうのですがどうですか。
市長 … 規模の縮小によって市民負担が増えてしまったら、私の言っていることが崩れてしまいますので、あくまで「市民負担を減らす」その前提の中で、どういったことがてきるのかだと思っています。
記者 … ということは規模の縮小ありきということではないですね。
市長 … はい、そうです。
記者 … 選挙中にも話されていました三本の柱、具体的にどのようなことをしていくのですか。
市長 … 例えば、若い世代に選ばれるまちづくりも、まったく取り組んでいなかったかというとそうではありません。既存の事業と選挙の公約で掲げた事業を組み合わせた形でやっていきたいと考えています。ただ私の公約も1つの提案ですので、事務方から新しい提案が出てきたらそれにも取り組みながら、それぞれ実現を図っていきたいと思っています。
記者 … 新たな政策を進めていく組織についてはつくる予定ですか。
市長 … 事務方と詰めていく必要がありますが、例えば駅前や病院、行財政改革などを進めていくにあたって、既存の体制で可能なのか、別のチームなどが必要なのか、これについては、政策調整部や総務部と協議をして、必要性について検討していきたいと思っています。
記者 … 現状だと令和8年度末の開院予定、駅前は翌年だったと思いますが、今の話で再検証をするとなると、期間についても変わると思いますがいかがですか。
市長 … 再検証の内容にもよると思いますが、それも事務方と詰めたいと思っています。検証の中でボリュームが大きいものだと開院時期にも影響してくると思いますが、そこも市民の願いをかなえる、できるだけ遅れないように、ということを踏まえた上で、どこまで検証するのかを考えたい。ただし、しっかりとした検証が必要ですので、そうなってくると場合によっては、時期に影響してくるのかもしれませんが、私の考えではできるだけ時期に影響しない形で再検証をしたいと思っています。
記者 … 駅前についてはどうですか。
市長 … 連携事業者との交渉にも影響しますので、言いづらい部分かと思いますが、ただ、公約は基本的に在任中に遂げたいと思っていますので、その中で収まるように努力したいと思っています。
記者 … 駅前の土地は売却しないという公約でしたが、それはすぐに実行に移すのですか。
市長 … それに向けた連携事業者との交渉というか、コミュニケーションを早速図っていきたいと思っています。
記者 … 具体的にいうと、計画は全部ゼロに返すのですよね。
市長 … 基本的に私が提案させてもらっているような内容を業者の方にはしていきたい。つまり、それが実施可能かどうかというものを交渉していきたいということです。
記者 … 実施可能かどうかということは、可能じゃない可能性もあるのですか。
市長 … その連携事業者がそういう対応ができるかどうか、ということですね。
記者 … でもそれは、野洲市の意思として、そこは売却しないとするわけですよね。
市長 … はい。今の連携事業者でそれができればよいのですが、できないということであれば、また違う進め方を検討する必要があると思っています。
記者 … だから、売却しないということであれば、今の計画は全部ゼロになるわけですよね。
市長 … そうですね。
記者 … それはもう速やかにするということではないのですか。
市長 … 速やかにするのが、どういうことなのか分からないのですが、連携事業者からいただいている提案が、私の考えている提案と異なっていますので、今の連携事業者からの提案ではなくて、私の提案で、その連携事業者に担っていただけるのかどうか、そこだと思います。そういう交渉が可能かどうかを事務方に確認し、難しいということであれば交渉の余地はないですし、そこは話し合いによって修正が可能であればそのような進め方も可能だと思いますので、そこは事務方とまだ全然協議はしていませんので、私の思いを事務方に伝えて、それがどういう進め方になるのかといったところです。
記者 … 基本的には「パークモール」というイメージを連携事業者にできるのかということを確認されるわけですね。
市長 … はい。
記者 … 連携事業者が、その内容でやっていきましょうとなれば、それでやっていくということですか。
市長 … そうですね。
記者 … 土地を売却せずに、連携事業者がやっていくとなれば、例えば事業者の土地を借りるなど、そういったことになるのですか。
市長 … いや、今市有地ですので、あの市有地を私の提案で活用していくということになると思いますので、新たに借りるということにはならないと思います。
記者 … その場合は、売却という可能性もあるのですか。
市長 … 売却はありません。連携事業者があくまでも購入して進めるしか選択肢がないという話ですと、そことの交渉は難しいかなと思っています。
記者 … それはいつ頃やりますか。
市長 … 早急にしたいと思っています。
記者 … まちづくり市民会議については、例えば地域単位で作るなど、具体的に何か考えていますか。
市長 … 形についても庁内で議論したいと思っていますが、少なくとも、市役所で会議を開いて来てくださいというのではなくて、私が地域に出向いて市民の話を聞かせていただいて、これも要望を聞くだけではなくて、まず課題について市と住民で共通認識して、どうしたら解決できるのかというようなことを一緒に考える会議や懇談をやっていきたいと思っています。それを進める中でもっとこういう形がよいということになれば、どんどん進化させていきたいと思っていますが、まずあまり形に拘らず、地域に足を運んでいくという取り組みからコツコツしていきたいと考えています。
記者 … 連携事業者とのやり取りは、市ではこう考えていますができますか、というやり取りをするわけですよね。その場合、市のプランはどのような形で作るのですか。
市長 … こちらで作り込むということよりも、まず、私は「パークモール」を作りたいと申し上げています。これは市の土地をそのまま使うということで、民間事業者に売却するわけではありませんので、その私の公約を投げかけて、協議が可能かどいうということからだと思っています。そもそもそのようなことを直接、連携事業者に言ってよいのかということを、事務方に確認が必要ですが、そういうことはそもそも難しいということになれば、時間をかけて交渉するものではないのかなと思っています。十分に相手方に話をすることによって調整が可能だという事務方の判断があれば、コミュニケーションを取っていきたいと思っています。
記者 … 公約の中にはパークモールという言葉があるだけで、具体的な中身は読み取れなかったのですが、あの公約がすべてということですか。
市長 … この選挙運動の中でだいぶん言ってきましたが、当然、芝生があって、それを店舗で囲むようなイメージをしています。昼はカフェやレストラン、夜はアルコールが楽しめるような、そういう内容で市民の皆さんにはご理解いただいていると思っています。
記者 … 例えば「イオンモール」のようなショッピングモールではなくて、広場があって、露天のようなものですか。
市長 … そうですね、レストランやカフェのようなものをイメージしています。ただ、これが本当にそのままでよいのか、もうちょっと修正した方がよいのか、そこはこれから詰めていきたいと思っています。イメージとしては芝生があって皆さんがそこで楽しめる。周りにさらにそれを有意義なものにできるような飲食店があるというようなものをイメージしています。あと、野外ステージもできたら設けてイベントなどにも活用できるようなそんな駅前にしたいなと思っています。
記者 … マンションとかホテルはその中にはないのですか。
市長 … そうですね、今の提案はそのような提案ですが、マンションやホテルを駅から降りてすぐの場所に建てるのではなくて、パークモールにしようと考えています。
記者 … パークモールの外側にマンションやホテルはあり得ますか。
市長 … 駅前一帯、全体をどうするということに関わってくることだと思うのですが、まずは駅前の核として、私はパークモールを提案していますので、それ以外の部分についてはまた議論をしたいと思っています。
記者 … 先ほど訓示で、ふるさと納税で経常経費を補っているいびつな状態の解消というような話をされていたのですが、税収という部分でいうと、増やす方法についてどのように考えていますか。
市長 … なかなか簡単に人口は増えないので難しいとは思っていますが、2つ挙げるとしたら固定資産税と法人市民税です。固定資産税については、企業の設備投資で入ってきますので、それをどうしてやってもらうのか、企業にもっと設備投資をここでしようと思ってもらえるようなまちにしていくことが大事だと思っています。非常に抽象的ですが、企業がこの町で経済活動をしやすいようなまちづくり、これを企業と一緒に考えてやっていく必要があると考えています。それから法人市民税は多くの企業に来ていただかなくてはなりませんので、企業誘致をして、税収を増やしていくということになっていくと思っています。この辺がトータルで若い世代に選んでもらえるようなまちづくりをしていくことによって、まちの魅力も上がってくると思いますので、そういった形でできるだけ人口も減らないよう取り組んでいきたいと思っています。
記者 … 選挙のなかでも企業連携に取り組んでいきたいという話がありましたが、現時点である程度どこか考えているところはありますか。
市長 … 特定の企業との連携ということではないのですが、もっとまちづくりに企業の声を反映させる必要があると思っています。例えば、道路整備についてもっと企業の声を聴いたり、経済活動しやすいように、十分声を聴いて、政策決定の一つの参考にもしていきたいと思っています。企業がいてくれることが当たり前ではなくて、当然税金もたくさん納めていただいていますので、企業への還元が次の投資であったり、税収につながることもあると思いますので、そういったことを幅広くやっていきたいと思っています。
記者 … 新しい企業誘致の取り組みなど考えていますか。
市長 … 企業用地の問題もありますが、できるだけ多くの企業に来ていただきたいと思っています。それに伴う整備もしていく必要がありますし、中長期的にやっていきたいと思っています。
記者 … 病院の問題ですが、最初60億円だったのが、今132億円になっています。これを圧縮しないといけないということですが、どのくらいまで圧縮するのですか。
市長 … 現実問題として、日々労務単価であったり、建築コストは上がっていると聞いていますので、見直している間に上がってしまうということもあると思います。また、そういった現実を私も少しずつ認識していますので、軽々にこれをいくら減らすということは難しいと思っています。ただ、そのような状況の中でどういう軌道修正を図れるのかというところをギリギリ詰めていきたいと思っていますので、そういった検討をしないとどれだけの圧縮ができるのかを申し上げるのは難しいかなと思っています。
記者 … このままであったり、数億円くらいということもあり得るのですか。
市長 … 検討によってはそれもあると思っています。単純にイニシャルコストを落とすことで、かえって経営的にマイナスになってしまって、赤字になって繰出し金が増えるとなると、またこれは問題ですので、そことの兼ね合いもありますし、経営もしっかり回るようにしながら、建設コストをどれだけ抑えるのかということもあると思いますので、金額を落としただけでは合格とはならないと思います。
記者 … 現状の規模のままということもあり得るのですね。
市長 … はい、検証結果によってはそこはやむ無しで、場合によってはあるのかも知れません。ただ、そこはできるだけ、市民に納得いただける形で、「そういうことなら今のままでしょうがない」、「そういうことなら開院時期は遅れても仕方ない」など、できるだけ納得していただけるような形をめざしたいと思っています。
記者 … 今副市長がおられない状態ですが、副市長のポストはどのようにお考えですか。
市長 … 課題山積の野洲市で、一刻の猶予も争えない課題もありますので、当然それを助けてもらえるしっかりとした然るべき方を任命して、早急に就いていただく必要があると考えています。
記者 … すでにどなたか決めていますか。
市長 … 決まっているわけではありませんが、何人か検討しています。この人なら、という方は何人かおられます。

この記事に関するお問い合わせ先

政策調整部 広報秘書課
〒520-2395 滋賀県野洲市小篠原2100番地1 本館2階
電話番号 077-587-6036
ファクス 077-586-2200

メールフォームによるお問い合わせ