野洲市三上山下古墳から出土した2面の獣帯鏡は、群馬県高崎市綿貫観音山古墳と韓国公州市武寧王陵から出土した鏡と同型鏡であると知られています。これら4面の同型鏡は、当時の鏡を媒体とした王権のネットワークが、製作地である中国と朝鮮半島、倭国の近江・東国を結ぶ東アジア規模で展開していたことを示す資料として注目されます。また、これらの同型鏡が副葬されていた古墳の被葬者は、継体大王と関連の深い人物であったと考えられます。
今回の展示では、この4面の同型鏡や様々な資料から、継体大王が活躍した6世紀前半の国内情勢について考えます。
野洲市広報10月号特集 歴史の小窓228(PDF:2.4MB)
令和5年10月7日(土曜日)~11月26日(日曜日)
開館35周年記念企画展「四面の鏡-海を越え、つながる王-」
銅鐸博物館(歴史民俗博物館)2階企画展示室
歴史民俗博物館
電話番号: 077-587-4410
ファクス: 077-587-4413
主な展示資料
重要美術品 三上山下古墳出土獣帯鏡(所蔵・写真提供:九州国立博物館)
国宝 綿貫観音山古墳出土金銅心葉形杏葉(所蔵:文化庁・写真提供:群馬県立歴史博物館)
甲山古墳出土鉄地金銅製鏡板付轡(所蔵:野洲市教育委員会)
記念講演会
1.10月28日(土曜日)
「三上山下古墳出土獣帯鏡と大岩山古墳群」
花田 勝広氏 (元野洲市教育委員会文化財保護課長)
2.11月11日(土曜日)
「継体大王と百済武寧王-継体朝の対外関係-」
大橋 信弥氏(元滋賀県立安土城考古博物館学芸課長)
※いずれも14時~16時 当日先着80名 要入館料
身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方とその介護者は入館無料
野洲市民は入館無料
甲山古墳と円山古墳の石室内部を特別公開します
・日時/令和5年11月3日(金曜日・祝日)午前10時~午後4時
・問い合わせ先/文化財保護課 電話077-589-6436
甲山古墳 横穴式石室と家形石棺
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