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市内の小学校で起こった教師によるいじめ行為について(お詫び)

このたびは、市内の小学校において教員によるいじめ行為が発覚いたしました。本来、子どもを一番守るべき学級担任がいじめ事案を起こしましたことを、深くお詫びいたします。当事者のお子さんはもとより、その保護者の方、また、クラスの子どもたちに大変なことをしてしまいました。さらには、小学校に通うすべての児童や保護者の皆さま、また市民のみなさんの学校教育への信頼を大きく損ねてしまったことに対しても、深くお詫びいたします。

今回の事案につきまして報道各社からさまざまな報道がなされており、それに接した子どもたち、保護者の皆さまを不安にさせてしまったことについても、心苦しく思っております。
そもそも今回の事案の「原因は何か」と多くの方々から問われております。当該の教員の心身の状況、校内での職務の状況等、いくつかの要因を挙げることはできます。しかし、どれだけ忙しくとも、教員としての倫理観、当然持ち合わせておくべき人権感覚から外れた言動は、許されるものではないと考えております。本市では人権教育やいじめ問題に関する取り組みを最優先に行ってきました。それにもかかわらず、今回のような事案を引き起こしてしまいました。したがいまして、研修のやり方や人材育成の方法に問題がなかったかについても、分析を行う必要があると考えております。

そして、教育委員会としましては今回の事案を重く受け止め、以下の3つの再発防止策を市内すべての学校に指示いたしました。

1. 管理職による所属教職員への服務指導の徹底

2. 教員の言動が児童生徒に及ぼす影響、人権感覚の向上、児童生徒理解、特別支援教育に関する研修の実施

3. 教室に対する複数見守りの実施

さらに、市内すべての学校において今回の事案を共有し、自校においてもこのようなことが起こらないように、日常的な点検と監督をすべての校長に指示したところです。なお、被害を受けられたお子さんの見守り、支援と、この学級全体への見守りを継続してまいります。

いずれにおきましても、市内すべての学校で、児童生徒にとって、自分の困っていることや助けてもらいたいことが教員に安心して言える環境、保護者が子どものことを気軽に相談できる体制をつくっていくことも急務であると考えております。

市民の皆さまの本市教育に関する信頼回復に努めてまいります。

令和4年9月30日
野洲市教育委員会 教育長 西村 健


事案の概要および経過等について
 

1. 事案の概要
50歳代男性教諭は、担任する2年生被害児童に対し、5月中旬より学習中や学級での指導中「〇〇君は本当に言葉を知らんな」等と、週に2,3回の頻度で7月19日まで継続して発言していた。また、同児童が授業中に質問していたことに対し、7月上旬から数回に渡り「〇〇君の言うことはスルー(無視)しよう」と発言した。

 

2.経過
(1) 5月中旬~7月中旬 週に2~3回程度
学習中やクラス全体への指導をしている中で、言葉の意味が分からず、「〇〇ってどういう意味?」と被害児童が再三尋ねてきた。それに対して、いら立ちを感じるようになってしまい、被害児童からの問いかけに対し「〇〇君は本当に言葉を知らんな」などという短絡的な言葉で返答するようになり、被害児童を切り捨てるような対応を繰り返してしまった。

(2) 7月以降 数回にわたって
学習中やクラス全体への指導をしている中で、「〇〇ってどういう意味?」と被害児童の質問に対して、「うるさいなぁ」「〇〇君の言うことは、スルー(無視)しよう」という発言をしてしまった。

(3) 7月15日 学期末個別懇談会
この場で当該教諭は、保護者に対して「〇〇君はADHDなので、早急に発達検査を受けるべきです。薬を飲んだら落ち着くんじゃないかな」と突然伝え、保護者に不安を抱かせてしまった。

(4) 7月19日1校時 国語の学習中
1学期の振り返り学習をする中で、「今日は1学期のまとめとして言葉クイズをします。みんなのためではなく、言葉を知らない〇〇君のためにします」と発言した。

 

3.事後の対応
(1) 7月25日 事案の発覚
被害にあった児童の保護者より市教委に連絡があり、本事案が発覚した。

(2) 7月28日 保護者と面談
当該教員は、校長及び教頭と保護者と市教委担当者で面談を行った。今回の一連の発言、対応について認めるとともに、謝罪する。

(3) 7月29日 被害児童に謝罪
当該教諭は校長とともに被害児童宅を訪問し、1学期の自身の言動で被害児童を深く傷つけてしまったことを謝罪する。

(4) 8月18日 学級説明会
その場で校長は、事実経過の説明と陳謝を行った。また、担任を交代させる旨の表明をした。参加した保護者は35名中27名であった。

 

(5) 8月29日 2学期初日
校長が当該学級の朝の会で、子どもたちに病気療養のため担任が代わることを伝え、謝罪した。そして、新担任が、当該教諭からの謝罪の手紙を代読した。

(6) 9月5日 全校説明会
その場で、校長は本事案の説明と謝罪を行った。また、再発防止策についても説明した。
85名の参加があった。

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