まちづくりトーク(南櫻老人クラブ)

まちづくりトークを実施しました

南櫻老人クラブ

 『南櫻老人クラブ』の皆さんとトークを行いました。

日時…2019年7月3日(水曜日)11時00分〜11時50分
会場…南櫻自治会館
参加者…南櫻老人クラブ会員

山仲市長、北脇広報秘書課長、中塚広報秘書課主査

以下トーク内容

南櫻老人クラブ

本日は早朝よりご参加いただきありがとうございます。本日は、南櫻の教養講座ということで山仲市長にまちづくりトークをお願いしております。よろしくお願いいたします。

山仲市長(以下、「市長」)

みなさんこんにちは。今日は、南櫻の第2回月例会にお声がけいただきましてありがとうございます。
まず、人口ですが、緩やかに安定して増えております。去年から見ても200数十人増えている状況です。内訳としても他市から引っ越してこられて増えているのと子どもさんが産まれて増えているので、いい形で増えていると思っています。新しい市街化区域を設定して、そこに家が建てられるようにしないと人口は増えないし、事務所も増えません。野洲は大きく言うと市街化区域を増やさないという政策をずっとされてきました。守山、栗東、草津や他の市町はある程度市街化区域を増やそうという政策をされてきました。これは、数字を見ればあきらかで、全ての土地の中で市街化区域が何パーセントあるのかというと野洲は12.7パーセントです。守山、栗東は、大体27パーセントで野洲の倍以上で、草津については約40パーセントで野洲の3倍ほどになります。隣の湖南市も20パーセントを超えています。今、政策を切り替えまして順番に市街化区域を増やしていますし、それまでに地区計画で人が住めるように進めています。それを行った場所が竹ヶ丘で、今工事の進んでいるところが、野洲中学校の近くの山脇で宅地開発を認めています。そういったことで人口が増えていっています。高齢化は、当然これからも進んでいきます。7月1日現在の野洲全体では、25.6パーセントであまり高くないですが、国の平均よりは1パーセント以上低くなっています。南櫻は、同じ時点で言うと、約40パーセントの方が65歳以上となっていますが、これはみなさんが長生きして、健康で生活されているということで悪いということではありません。これは、南櫻だけではなく、昭和40年代後半から50年代始めにできたいわゆる新興団地や旧来の集落は、似たような高齢化率となっています。低いのは、野洲の駅前と西河原、吉地あたりが20パーセント前後です。
次に道路ですが、みなさんがご心配いただいている国道8号が渋滞し御上神社交差点付近で渋滞している点ですが、これは前からお話させていただいていますように国道8号バイパスが順調に進んでいまして今年から新しい橋を架ける工事が進んでいます。4車線歩道付きの橋ができまして最終、名神栗東のインターチェンジまで信号なしで行けることとなります。このことで御上神社交差点の渋滞が解消されると思います。本当は、あと4年でと思っていたのですが、オリベストの移転に期間を要しますので、最大5年から6年かかると思いますが、6年後には、完全に道路が繋がるようになります。また、野洲から走って行きますと国道8号と1号が栗東で渋滞しますので、これも無くさないと意味がありませんので、今同時に何をやっているかと言いますと、水口から栗東に来ている国道1号バイパスを延ばして滋賀医大の前の広い道に繋ぐことによって国道1号から来ている車を山側を通っていけるようにして、国道1号の渋滞を無くし、国道8号バイパスから来る車を早く流すという合わせ技が進んでいます。
次に野洲の事業所についてですが、今既存の事業所がものすごく設備投資をしてくれていまして、大手企業3社は、建物を建てられていて、中には職員さんの数も倍以上に増やそうとしている企業もあります。
次に前からお約束していましたプールとかお風呂ですが、これもこの前新しくできる施設の起工式が行われました。大篠原の旧クリーンセンターがあった場所になりますが、そこに建ちます。施設には、プールとお風呂、トレーニングジム、地産地消の施設があと1年ほどで完成します。クリーンセンターで出た余熱を利用してプールとお風呂に活用します。みなさん、楽しみにしていただいて、ぜひご利用いただきたいと思います。
次に病院ですが、ようやく市立野洲病院を旧野洲病院の建物を使って事業承継して運営を始めさせていただきました。職員も旧野洲病院におられた方がたくさん試験を受けに来てもらい採用しました。一部は全くの新規採用で、含めますと合計230人ほどで病院を運営しております。市の職員ですから、市民のためにという姿勢、想いでやらせていただきたいと思っています。大事なのは、専門性を高めないといけません。この病院の役割としては、開業医さんでは対応できない患者さんをきっちり対応していき、滋賀医大や済生会で手術された後の回復期を迎える方を受け入れ対応していくということです。病院の経営状況については、透明性をもってみなさんにもお示ししていきます。とりあえずは、旧野洲病院を下回らない医療を行っていきます。
次にバスですが、今年度から2路線増やしまして、南櫻からも少しは便利になったのではと思っています。2路線の内、1路線は国道よりこちら側に増やしましたので、以前は、1路線でカバーしていたのを分散できたことで、本数も増え、時間も短くなりました。もう1路線は、旧中主町側に増やしましたので、こちらも便利になったと思います。まだまだニーズもあるのですが、1路線増やすのに大体1000万円ほどかかりますので、すぐにとは言えませんが、今後も充実に向けて取り組んでいきたいと考えています。先ほどお話させていただいた余熱利用施設にもコミュニティバスで行けるようになりますので、駅や市役所から乗っていただけます。乗り換えていただければ100円か200円で南櫻から行けます。
あと、いじめと虐待の状況ですが、いじめはどうしても起こります。ちょっとした子どもさんの特徴とか課題があるとそれを材料にしていじめになる。児童の虐待については深刻でして、野洲市は10年ほど前からきちっと調査をして手厚く行っていて、相談件数がどんどん増えてきています。私が市長になった11年前は、80件ぐらいだったのを丁寧に調べ出したら倍増となって、この1年間では500件を超えました。500人の子どもさんの虐待に対応しています。大半はネグレクトと言われている育児放棄や食事を与えない、洗濯をしてあげない、成長に応じて服や靴を買わないなど、中には暴力もあります。市では、専門職を入れて対応していますが、子どもと保護者の両方に対応しなければなりません。保護者の対応を行わないと子どもの虐待は防げませんので、いじめだと子ども同士なので、子どもだけを対応することになりますが、虐待は様々な環境、状況がありますので本当に深刻です。これは日本の深刻な社会問題の1つとして捉えなければなりません。
それから、高齢者の方の特別擁護老人ホームやデイサービスですけれども、特別擁護老人ホームを待っていただいている方はたくさんおられます。その数は、前よりは減りました。なぜ減ったかと言うと、介護保険の財政が厳しくて、施設に入れる要件が厳しくなりました。以前なら利用できたのに要件が厳しくなったから利用できなくなった。ですから利用できないことでお困りの方は多い。デイサービスやヘルパーの利用要件も前より厳しくなっていますので、今、各自治会にお願いして介護予防という形で地域を支えて下さいと言っていますが、個々の家庭や現場では実際のところ大変な状態だと思います。施設を作ればいいのではということですが、介護保険は半分は税金で半分はみなさんが負担されることになりますから、施設を増やせば増やすほど介護保険料を上げていかないといけなくなりますので、これからこの課題を、考えていかなくてはなりません。
長時間ご静聴ありがとうございました。

 

南櫻老人クラブ

市長、ありがとうございました。せっかくの機会ですのでご質問などありましたらいかがでしょうか。

 

南櫻老人クラブ

老朽化で取り壊すこととなっているアパートに多額のお金が必要だということですが、今後どのような処理をされる予定ですか?

市長

何年か前から法律に基づいて対応してきておりまして、空家等対策特別措置法ができまして、そのアパートを特定空家に認定しました。この特定空家は市が責任を持てということで協議会を作って、警察、消防、建設関係、建築関係の方に入っていただき公開で議論して、あの建物については、所有者に対し、勧告まで出しているので今後は、勧告どおり対応されなかったら、行政代執行を実施することとなり、かかった費用については所有者に請求するという形になります。

南櫻老人クラブ

南櫻でも空家が増えてきているのですが、市内で危険な空家というのはあるのですか?

市長

特定空家としましては、3件ありまして、1件は北にあり、市が責任を持って取り壊しました。ここは相続者がいないので、根抵当権者にかかった費用を少しでも回収できるよう交渉をしています。

南櫻老人クラブ

時間となりましたので、市長、本日はありがとうございました。

市長

本日はありがとうございました。

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