まちづくりトーク(はたちのつどい実行委員会)

まちづくりトークを実施しました

はたちのつどい実行委員会

 『はたちのつどい実行委員会』の皆さんとトークを行いました。

日時…2018年12月13日(木曜日)19時00分〜20時00分
会場…コミセンやす
参加者…はたちのつどい実行委員会の皆さん
山仲市長、北脇広報秘書課長、中川生涯学習スポーツ課長補佐、橋本生涯学習スポーツ課主事、宮脇広報秘書課専門員

以下トーク内容

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山仲市長(以下、「市長」) 市長の山仲です。特にテーマなどは決めていません。新成人になって、野洲市への思いや期待、あるいは注文など自己紹介を交えご自由にお話ください。

では、自己紹介とまちづくりへの提案等をお伺いしたいと思います。

はたちのつどい実行委員会(以下、「はたちのつどい」) 大学生です。将来は小学校の先生を目指しています。

はたちのつどい 大学生です。高齢者への運動プログラムや健康予防のサプリメントの開発に取り組みたいと考えています。

はたちのつどい 専門学校生です。公務員を目指しており、内定をもらっています。景観を守る活動がしたく環境政策に携われたらと思います。

はたちのつどい 専門学校生です。子どもにスポーツを教える会社に就職が決まっています。

はたちのつどい 大学で国際文化を勉強し旅行会社の就職を目指しています。

はたちのつどい 大学生です。小学校の教師を目指して勉強しています。

はたちのつどい 大学で理学療法を勉強しています。大学教員を目指しています。

市長 公務員に合格された方は、野洲市の受験は考えませんでしたか。

はたちのつどい 野洲市は上級職しかなくあきらめました。

市長 野洲市は年齢制限が35歳までです。他の市役所や企業に勤めていた方も採用しています。キャリアを得てよかったら挑戦してください。22歳と35歳が同期の場合もあるので多様性があり楽しい職場です。

はたちのつどい 野洲市の保育士採用試験を受け結果待ちです。

はたちのつどい 大学生です。経済を勉強していて会計などの事務系の仕事に就きたいです。

市長 野洲市の保育園の条件は悪くないと思っています。新しい施設も建てています。行畑のこども園は町中に建てました。土地を買ったり保育園と幼稚園をひとつにしたり大変でしたが、便利で機能的な施設です。こども園は、保育園と幼稚園を一体にした野洲市独自の制度です。幼稚園は保護者が仕事をしていても、していなくても入れますが、保育園は就労対策になっているので、保護者が働きに行くために預かりますという制度です。働いていない保護者の子どもは預かることができません。そこで、何らかの理由でお仕事ができなくなった保護者の子どもは、幼稚園に移ってもらうことになります。幼稚園でも時間延長をしているので、結局、保育園と同じになるので保育園と幼稚園を同じ屋根の下にしました。料金はケースによって幼稚園が高い場合や保育園が高い場合があります。それは保護者が選択します。

はたちのつどい 2点質問があります。小さいときから感じていましたが、他の市に比べて街灯が少なくて危険です。街灯設置に力を入れて欲しいです。そして野洲市は人権のまちとありますが、人権には力を入れておられますか。

市長 街灯は私も同感です。今、LED化を進めています。街灯工事は地域の協力が必要で、各自治会に補助金を出して必要な場所に設置してもらっていますが、それだけでは十分でないので取り組みを進めていきます。人権も力を入れていますが、以前は部落差別問題を集中的にやっていました。まだそれも重要ですが、児童虐待や高齢者、外国人の差別などもあります。それらも同時に対応する必要があります。

はたちのつどい 部落差別はまだあるのですか。

市長 あります。就職や結婚で差別を受けている人がいます。本人が何も思って無くても、親や親戚など周りが差別し反対していることもあります。

はたちのつどい 親の時代からあったのは聞いていましたが、未だにあるのは信じられないです。

市長 50年前ぐらいに法律が出来て地域の環境を改善して昔のように地域を見て分かるということはなくなりましたので、地域で差別を受けることは少なくなりました。また昔のように就ける仕事が決まっていたというのも改善されましたので、地域と職業での差別は減りました。しかしその地域で生まれたからという理不尽な理由だけで差別されることは続いています。大変根深いことです。人権で言うと児童虐待にも力を入れています。統計からみると野洲市は他市より多いのですが、それは隠れているものを見逃さない、こちらから見つけにいっている成果です。

他に学校等の耐震対策にも力を入れています。3年かけて小中学校の耐震対策を完了し、一緒にエアコンも導入し熱中症対策も行いました。保育園も耐震対策を完了しました。長年危険な施設に子供たちが入っていたことも広い意味では人権問題です。

はたちのつどい 免許を取得し車を運転するようになって気づきましたが、カーブミラーが少ないと思います。事故防止のために設置してほしいです。

市長 危ない箇所を指摘してもらえればカーブミラーを設置したいと思います。信号設置の要望もたくさん聞いています。これは県の仕事ですが、予算がないということで、設置が進んでいません。県内で多くの箇所が設置を待っているようです。

はたちのつどい 中主の人が結構思っていることですが、孤立感があります。バスもあまり走っていません。高齢者の方の移動が不便です。

市長 4月からコミュニティバスは2路線増やします。中主は、安冶と吉川方面の循環形式を止めてピストン方式にして本数を増やします。中主だけでなく大篠原、三上、近江富士や南桜も便利ではありません。逆に西河原や吉地の辺りは店もあり病院もあります。また北部合同庁舎もあり市民相談機能を持つ課も設置し商工会の本部もあります。コミュニティセンターも2つ建設されています。現に地価調査の価格も上がっています。よく合併後中主は阻害されていると聞きますが決してそうではありません。確かにバスは不便ですが、原因は乗る人が少なく赤字になるという悪循環にあります。バス会社は民間ですので赤字で走らせるわけにはいけませんので、コミュニティバスでカバーしています。ただしコミュニティバスを走らせるためには、1路線600万から700万円の経費がかかります。4月から7路線となりだいぶ便利になると思いますが、必要な経費は合計で約6000万円となります。

はたちのつどい 高齢者を預ける施設が高すぎます。また順番待ちが多いです。途中で出ていかなければならないこともあります。土地柄、施設に預けるのが恥ずかしいという人もいます。

市長 100床の特別養護老人ホーム作る計画をしています。これは終の棲家なので出て行く必要はありません。市内には悠紀の里、あやめの里、祇王の里があります。費用は介護保険を利用しますので原則3割負担です。施設の問題ですが、作ると利用者は増えます。費用は本人負担もありますが、市町も介護保険から負担しますので、利用者数に比例し運営費用も上がり掛金も増加します。制度として高齢者の施設の問題は本当に難しいです。しかし必要な施設ということで色々議論して100床の施設を建てることにしました。

はたちのつどい 高齢者が介護される前に必要なことはやっていますか。

市長 健康福祉センターで体操や健康相談など基礎的なメニューは全てやっています。また大学と連携してプログラムを提供しています。老人クラブにも補助金を出して歩こう会等を実施してもらっています。もっと身近で市民が簡単に行ける交流やスポーツ施設が少ないので、駅前にそういう施設を作りたいと思っています。バスは誰でも共有できる安価な定期券も発売しました。これで高齢者の市内の移動は金銭的には楽になったと思います。

はたちのつどい 市内に売りの施設はありますか。昔、駅前に観光案内所がありました。観光系が薄れていっているような気がします。

市長 そこが問題で、例えば拝観料をもらって見る施設がほとんどありません。確かに観光系は、まだまだ伸び代があります。

はたちのつどい 三上山は低く登りやすく安全な山ですが。

市長 実は結構危ない山です。年間に何件かは滑落事故があります。

はたちのつどい 険しい場所もあり鎖を使って登る場所もありますね。

はたちのつどい 岩の上を歩く箇所もあります。

市長 大事なことは、山道つまり歩く道は水が流れる道であるということです。天気が良くて登っている途中から雨が降ると山道は川になります。確かにいいスポットではありますが、観光スポットまでにはなっていません。

はたちのつどい 三上山での初日の出に毎年参加しています。

はたちのつどい 野洲病院の場所が変わると聞きましたが、どうなっていますか。

市長 約50年前に入院できる病院がなかったので、当時旧野洲町内で開業していた先生が診療所として作った施設が野洲病院のはじまりです。合併以前の30年ほど前に旧野洲町に対し経営が厳しく助けて欲しいという話があって、税金から9億円が貸し付けられました。その代わりとして、病院の土地が町に寄附され、土地資産のない病院になりました。平成10年には、野洲病院が銀行から借入れをするのに担保がないので、町が実質的な連帯保証人になりました。借入れが返済できなくなったので、野洲市が代わって税金から返済していました。その間、経営も改善できないまま施設も設備も老朽化していき、厳しい状態となりました。そこで野洲病院から市に対して新しい土地に病院を建てて機器も新しくすれば借金も返済できると提案がありました。民間病院に土地も建物も医療器材も全て準備することにより、野洲での医療サービスは守られ業績も上がり、借金は返済できるという提案を受け入れられるか否か検討する必要が出てきましたので、市民代表と専門家による委員会を作り検討していただきました。

はたちのつどい 私は野洲駅前に病院を作るのは大反対です。今でも駅前の道路などは大渋滞しているのに病院が出来ればさらに渋滞するので良くないと思います。

市長 バスで病院に来る方は駅前ロータリーからになりますが、車で来る方は文化ホール寄りの道路から入ってもらい250台の立体駐車場に入る構造ですので、駅の混雑とは一緒にはなりません。また駅利用者の混雑は7時30分から8時過ぎ、病院は開院が9時なので8時30分から混雑し始めるので、もし病院利用者がロータリーを使用しても一緒になることはありません。さて、野洲病院の提案、皆さんならどう判断しますか。

はたちのつどい ノーですね。

市長 ノーですよね。しかしノーというのは簡単ですが、その場合、10万人が通院し5万人が入院していた病院が即なくなります。そこで市民病院という制度がありますので、市民病院で経営が可能かどうかを検討する委員会を作り検討することにしました。その頃駅前の土地を買いませんかとの打診があり、駅前の土地なら経営が可能であると検討委員会から結果が出たので現在進めています。

病院経営は確かにリスクがありますが、子ども達や高齢者、障がいをもっている人には特に重要です。また市内に病院があると開業医さんが助かります。今、開業医さんの多くが家と医院が別ですし、やれることにも限界がありますので、バックアップ機能が無いと安心して開業できません。ですから中核医療病院は町に必要です。また現在の野洲病院でも医師や看護師等が市内に住んでいる割合は少なく、大半は市外に居住していますので、通勤の便利さによって医療スタッフの確保が容易になります。また、当然市民にとってもバス、タクシーの利用等便利な場所です。病院は未だ根強い反対があります。住民監査請求もありました。住民訴訟も提起されたようです。訴状が届いていないので訴訟の根拠が分かりませんが、議会と合意形成して実施している病院事業を裁判所がどう判断するかです。地方自治の仕組みは全て議会が決めるとしています。市長が独断で決めることはできません。

はたちのつどい 病院の住民投票について、その説明会がコミュニティセンターでありましたが、野洲市民にとても分かりづらかったので、もっと分かりやすく力を入れて欲しかった。今のような市長の話をしっかりすべきだったと思います。

市長 住民投票の請求は、病院の建設を反対する皆さんが出されました。説明会も反対の皆さんが実施しています。市も説明会や分かりやすいパンフレット等を作成したかったのですが、市は賛成、推進する立場ですので、市が説明会等を行うと法律違反に問われると弁護士から指摘されたので行うことができませんでした。駅前は病院だけではなく、30年以上経過している文化ホールやかなり古い野洲幼稚園もあります。構想では、アリーナに立て直す計画です。

はたちのつどい 病院について理解し、納得しました。

市長 企業についてお話します。野洲の企業は元気です。工場などの建物を増築や設備投資する企業が増えています。年100人程度雇用を増やしている企業もあります。

はたちのつどい 野洲はパチンコ店が多いですね。

市長 昔から多いですね。国道8号線沿いに。ところで、後5年程度で、国道8号バイパスが出来れば、栗東インターまで4.7kmで設計速度80kmの道路ですから、約4分で野洲から栗東まで行けることになります。中主方面も湖南幹線を造っています。完成したら近江大橋から比留田まで一本で行けます。ほぼ同時期の完成です。

成人式は私も出席しますので、式の準備、作業を頑張ってください。また色々意見をお願いします。今日はありがとうございました。

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