まちづくりトーク(小南友愛クラブ)

まちづくりトークを実施しました

小南友愛クラブ

 『小南友愛クラブ』の皆さんとトークを行いました。

日時…2018年5月7日(月曜日)10時〜11時30分
会場…小南憩いの家
参加者…小南友愛クラブの皆さん
山仲市長、北脇広報秘書課長、宮脇広報秘書課専門員

以下トーク内容

小南友愛クラブ(以下「友愛クラブ」)

今年度の政策などを具体的に市長にご説明いただきます。よろしくお願いします。

山仲市長(以下「市長」)

本日はこのような場を設けていただきありがとうございます。日頃から野洲のまちづくりに様々な活動でご貢献、ご尽力をいただき誠にありがとうございます。

今年の取り組みや今動いている「まち」の状況をお知らせさせていただいて、皆さんからのご質問やご提案をいただきたいと思います。

市の人口は、緩やかに増えています。3月は、各企業の社員さんの異動があり減少し、4月に増えるパターンとなり現在、約5万1千人位ですが、しばらくすれば5万1千数百人になると思います。子どもの数も増えています。地域によって人口の増減の差はありますが、全体で見ると、緩やかに確実に発展しています。

小南のお子さんも通っています野洲北中学校が建築後約30年経過しており、大規模改修を致します。仮校舎を建設し2年間で工事を行います。生徒さんが増えることから増築も行い全体をリ二ューアルします。篠原小学校にある学童保育所も満所であることから、もう一棟来年新しく建設します。

市内の企業の状況ですが、一番元気があるのが篠原学区で、産業・工業の牽引力のある町となっています。村田製作所さんやP&Gさんも施設を増築をされていますし、テクノスマートさんも増築を検討されています。また、他の企業さんからも相談を受けています。

高齢化の状況ですが、野洲市全体では約25%ですが、小南地区はこれより10%高い35.92%となっています。ただ、高齢化率は新興住宅地の方が高くなっています。

次に事業である道路や病院、駅前の整備についてです。

野洲駅北口広場の状況ですが、ロータリーを使用しながらの工事であり、一層安全に行う必要があるため3年余り長く掛かっていますが、10月に全て完成します。南口と同様中央に駐車スペースを設け全てに屋根を設けます。新しい通路も出来ましたし、エレベータやエスカレータも設置いたしました。

市民病院では、現在実施設計の段階で建築に向けて具体的な設計を行っています。市民病院設計の最終段階の前となる6月2日に図面をお示しし、市民の皆さんのご意見を聞く機会を設けます。このまま順調にいきますと、平成33年の春に野洲駅前に開院予定です。その前の来年7月に今の野洲病院を市が承継し、市立病院として運営します。民間の野洲病院が解散され、市がそれを引き継ぐという難しい法的手続きと会計的には一部の土地、建物や医療機器を市の所有とし、病院の経営権を市が引き受けます。滋賀医科大学から20名余りの医師が勤務しており、また、病院長も市が市民病院を整備する前提で来ていただいており、体制は整っています。

今年から新病院に向けた看護師確保対策として、看護学生対象の貸付金制度を設けました。この制度を利用し市民病院で働きたいという学生の申し込みも多くあります。そういう意味でも、新しい病院に期待されていると思います。医師の派遣についても滋賀医科大学が協力してくれています。

病院の診療科目ですが、元野洲病院の産婦人科医さんが独立し経営されていて、市内での出産は賄えるので産科はありません。耳鼻咽喉科も同様です。それ以外は現野洲病院と変わりありません。

職員は新たに300人程度採用する必要があります。従来の公立病院は公務員型の給与となっていますが、野洲市が考えている病院は、給与体系を資格や能力に見合った独自体系で設計し、これを前提に採用を行う予定です。職員さんは現野洲病院を一度退職し、市立病院として公平に公募しようと考えています。大半の方は市立病院で働きたいと望んでおられますが、新規採用します。

病院の財政面については、現在民間の野洲病院に毎年約1億数千万円の財政支援を行っています。民間への支援ですから国の交付金、補助金もありません。市民病院になれば国が同意する借り入れも出来ますし、病院の売り上げで返済も出来ます。

また、病院を利用し易くするためコミュニティバスも2路線増便します。駐車場も250台余り整備します。病院入口は駅前ロータリーから車で進入出来ないようにしていますので駅前の朝の混雑との動線が異なります。また、病院の開院は午前9時であり、ロータリーの渋滞は午前7時30分から8時前ですので、渋滞時間は異なり、駅前の混雑の心配はないと思います。

次に河川についてですが、ある程度改修が進みましたが、光善寺川の漏水対策は行っていますが、本格的な改修は出来ていません。日野川の改修は以前は10億円規模のお金がついていましたが、近年は7億円程度になり減額の分遅れています。日野川の改修と光善寺川の改修が終わらないと最終的に安全とは言えません。昨年の台風21号では、大きな被害はありませんでしたが、日野川の上流近江八幡市では堤防すれすれで何とか持ちこたえました。しかし、まだまだ近江八幡市と竜王町の境は危ない状態です。日野川は50年に1回、野洲川は100年に1回の大雨でも大丈夫なように計画され改修していますが、日野川は現在、国の予算が無く20年に1回の改修で進んでいます。県に安全のため計画通り整備するよう強く求めています。

道路についても色々課題があります。国道8号野洲栗東バイパスでは、昭和57年に事業化された計画です。4~5年前から要望を行い、市内の用地買収率も約8割に達しています。4年でこれだけの用地が確保できたのは全国でも珍しい例です。今年も野洲栗東間だけで予算を52億円確保しています。本来の事業費は290億円ですが、当初の計画にない事業所の補償費などを入れると恐らく400億円近くになると思います。平面交差では渋滞し、バイパスの意味が無くなるので4.7kmと短いですが高架化にしてもらいました。今後は彦根に向けて現道拡幅ではなく、短く安全で高架化も視野に整備計画を動かしていきたいと思います。まだまだ進出したい工場や住みたいという人がたくさんおられますので、40年前の計画を速やかに実現したいと思います。また、湖南幹線も40年前の計画であり、4車線のところを暫定2車線で供用をしていますが、平成35年には開通する予定です。これが出来れば中主から大津まで4車線で通行できます。

また、大戸川ダムは、大津市の問題ではなく琵琶湖の水位を調整する働きがあるものであり、昨年の台風21号の時に瀬田の洗堰が全閉鎖されました。平成25年の台風でも閉めてしまいました。これにより琵琶湖沿岸の田畑に水が入る被害を受けました。川の水位は降ってくる雨と琵琶湖に止められる両方で上昇します。防ぐためには瀬田川からたくさん水を放流するか、瀬田川にたくさん水が行かないようにする必要があり、大戸川ダムは重要です。たかが2cmしか琵琶湖の水位を下げられる効果しかないと仰った方がいますが、琵琶湖の2cmはすごいことで、川の水位が上昇し堤防の上部まで迫ったとき、2cmで堤防を水が越えるか越えないかはとても大事なことです。堤防は流れのある側から押す分は耐えられますが、乗り越えたら逆側を削り崩壊させます。知事に早く大戸川ダムを進めるよう進言しましたが、県は3400万円の予算を計上し、勉強会を発足させます。とにかく国が計画したものは進めないといけません。なぜかというと国の計画を止めている滋賀県に新しい国の計画は持って来られません。また、持ってこようとしても、他府県が国の計画を止めている県になぜ計画や予算を確保するんだと言い、せっかく計画を立て事業費を確保しても止めてるのであれば、他の事業も必要ありませんねと国は解釈します。

次に、クリーンセンターは新しく稼動し、古いクリーンセンターも解体が終わり、跡地に余熱利用施設として温水プールを計画しています。プールは一定採算が合いますので民間の事業で行うということで事業者が決定しました。現温水プールは天井が危険な状態で止めていますが、現温水プール同様、競技で飛び込み可能な水深を確保します。8コースのプールに子供用の健康プール、そしてお風呂、あと民間の投資でスポーツジムなどのスポーツ系施設、それから地産地消の道の駅のような施設も計画しており、完成まであと2年ほどかかります。グラウンドゴルフ場ももう少し整備したいと思います。

高齢者サービスについては、デイサービスはほぼ供給できていますが、現在、特別養護老人ホームでは、2年以内に100床を新たに整備する計画で公募を進めています。野洲病院が旧の篠原幼稚園に訪問介護と訪問看護、デイサービス、居宅介護サービスの4サービスを行っています。現野洲病院が無くなった後、訪問看護、居宅介護サービス、訪問介護の一部は市民病院で受け持ちますが、デイサービスは病院の業務でないため、現野洲病院が責任を持って引き受け手を探すようにお願いし、引き受け手が決まりましたので今の場所でサービスは続けます。

次に、商業系は弱いので充実させていきたいと思っていますし、都市計画の見直しを図っていきたいと思っていますが残念ながら市街化区域にしたのに発展していない場所もあります。

また、雨水幹線事業は国から半分の補助を受けて本来の計画を進めています。これで調整池なしで、安全かつ合理的に市街化区域が発展できるようになりました。

国民健康保険についてですが、市町が運営していましたが、今年度より県が運営に加わりました。

今動いていること、これから目指そうとしていることをお話させて頂きました。皆さんからご意見やご提案があればぜひお話頂ければと思います。

●友愛クラブ

今、市民の注目の的は、病院のことだと思いますが、昨年の10月に市議会選挙があって12月の本会議で病院関連予算が可決されました。野洲市民病院の職員の身分や病院全体にかかる費用、建築費や関連する費用はどれくらいですか。

●市長

市民病院ですので一旦市の職員になりますが、その後、市が法律に基づき設置する独立行政法人として運営しようと考えています。いきなり独立行政法人にするのは、民間病院を引き継ぐ野洲市の事例では出来ないので、まずは市立病院化してから独立行政法人化します。また職員の採用に当たっては、独立行政法人化する前提で採用しますので、3年後には新しい病院に独立行政法人の職員として移管する制度設計をしています。

病院の総事業費は約100億円です。この中には用地代10億円も含まれ、病院に購入してもらいますので、10億円は市の一般財源として戻ってきます。また250台の駐車場整備も医療機器も含まれており、国に認定していただいている事業費が100億円ということです。この内50億円は30年計画で病院の医業収益である年約30億円中から毎年1億数千万円を返済していきます。残りの50億円については、その内25億円は国の交付税措置がありますので、市が実質負担するのは約25億円です。これを30年かけて返済するので金利を入れても約1億円となり現野洲病院に負担している額と同額の負担で運営する計画となっています。

●友愛クラブ

病院の駐車場は250台、採用する職員さんは300人と話されましたが大丈夫ですか。

●市長

現在、野洲病院で働いているスタッフが約300人で、駐車場は外来用が252台と新病院の250台と同規模ですので大丈夫です。なお、基本的に新病院の駐車場は患者さん用ですので対応できます。

●友愛クラブ

近隣に守山市民病院(現済生会守山市民病院)や成人病センター(現滋賀県立総合病院)があるのに果たして黒字で運営していけますか。

●市長

現在、野洲病院は黒字経営で運営は順調です。周辺病院の状況も変わりません。ただ守山市民病院は、栗東の済生会滋賀県病院と役割分担しますので、前の守山市民病院の機能とは少し異なります。また、滋賀県立総合病院は、元成人病センターですので名前は変わっても野洲市民病院とは役割が異なりますし、さらに現在赤字経営です。よって野洲市民病院の果たす役割は大きいと思います。

●友愛クラブ

ふれあいサロンの質問です。自治会単位で実施していたものがコミセン単位になったと伺いましたが。

●市長

何も変更はありませんが、確認して会長さんを通じて返答させて頂きます。
※自治会単位の実施であり、変更はありません。

●友愛クラブ

野洲市議さんに関する折込みチラシ(5月6日朝刊新聞折込み)について市長のお考えをお伺いします。

●市長

議会のことですので私の立場から分かる範囲でお答えします。まず私に対することは事実無根であると申し上げておきます。

市民の方から議長宛にその議員さんが「野洲市内に居住しておらず議員資格がないのではありませんか」という文書が提出されましたので本当かどうか調べるため、議会において100条委員会で調査すると決められました。予算の提案は市長からしか出来ませんので、議長からの要請により、調査費用として議会に予算提案しました。私の知っていることや言ったことはここまでです。

市民からの文書を議長が作ったものであるとか、それを市長は知っているとか、あたかも関与しているかのような文言が掲載されていましたが私は全く知りません。また、「選挙管理委員会が認めているから選挙は有効である」と記載されていますが、立候補の3ヶ月前から市内に居住しているかを形式的に確認するのみであり、実際に住所地に住んでいるかまでの確認は行いません。

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政策調整部 広報秘書課
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