まちづくりトーク(わくわくクラブ)

まちづくりトークを実施しました

わくわくクラブ

 『わくわくクラブ』の皆さんとトークを行いました。

日時…2020年9月11日(金曜日)13時30分〜15時00分
会場…富士見台自治会館
参加者…わくわくクラブ

山仲市長、北脇広報秘書課長、中塚広報秘書課専門員

以下トーク内容

わくわくクラブ

みなさん、こんにちは。私たちは安心で安全なまちを望んでおりますので、今日はしっかり市長のお話を聞いて、みなさんとともに勉強してまいりたいと思いますので、よろしくお願い致します。

山仲市長(以下、「市長」)

みなさん、こんにちは。このようなみなさんとの情報交換の場を設けていただきましてありがとうございます。
まず、今日のテーマといたしまして防災・減災で何をやってきたのかということ、まちづくり、新型コロナウイルス対策、市民病院といった内容でお話をということでしたので、幅広い内容ではなく絞ってお話させていただきたいと思います。
まず、防災・減災についてですが、駅前から新幹線下までの無電柱化に結構時間を要していますが、進めています。病院整備については、まさに防災・減災です。また東消防署を移転し、総合防災センターとして災害対策の拠:点をつくりました。コミュニティセンターも順番に大規模改修をしています。昨年度しのはらコミセンを大規模改修しまして防災対応ということで2階の外側に非常階段をつけ、シャワー室、育児室、レストルームなどをつけ従来のコミセンより防災機能を高めました。あと順番にぎおう、きたの、みかみと順番はこれからですが、防災機能を高めていきます。 防災行政無線ですが、聞こえない無線と言われているのですが、これもシステムを全面的に更新しようとしています。
野洲市の取組みとしまして公文書管理条例というものを昨年度つくりました。どういう文書をどれだけの期間残すのか、専門家と市民代表に入っていただいた審議会で決めていただいて条例をつくりました。その他にも多くの取組みを行ってきました。
続いて災害への備えということで特にリクエストいただいていました富士美台地域についてですが、自治会館周りの浸水想定としては、0.5m~1.0mの浸水想定です。これだけ自治会館をあげていただいたら浸水はしないと思います。
野洲川による浸水は発生しません。
続いて滋賀県の水害の歴史についてですが、まず明治29年の琵琶湖洪水が滋賀県の水害の歴史の基準となっています。琵琶湖の水位が3.8m程上がり、琵琶湖周辺にあるほとんどの市町村が浸水により被害を受けました。その期間は237日間にわたりました。現在、琵琶湖の堤防の高さは2.6mですので、同じような状況となった場合耐えられません。
野洲の水害としましては、昭和28年9月の台風13号による水害がありました。兵主大社の参道も浸かり、1面湖となりました。この時に堤防を補強していただいていた消防団の方が3名殉職されていまして、殉職碑が建てられています。現在は、当時と同じ水害が来た場合でも決壊しないように改修がされています。
琵琶湖流域は、約500本の一級河川がありまして、117本が琵琶湖に流入しています。琵琶湖からの流下は瀬田川1本で、下流の利水と治水目的で瀬田川洗堰で制御しています。豪雨時、琵琶湖への流入量は毎秒6,000トン入りますが、出ていくのは瀬田川1本でして毎秒800トンしか出せません。つまりどんどん琵琶湖の水位が上がっていきます。平成25年の台風18号の際は琵琶湖の水位は最大約1m上昇しました。
続いて日野川ですが、過去、小南や高木で何度も水害があり、現在野洲市域は改修されました。仁保橋のところは広くなっていますが、まだまだ不十分でしてあそこで20年に一度の水害に耐えられません。それより上流は10年に一度の水害にしか耐えられない状態となっています。
続いて、防災行政無線についてですが、新システムを今年度中に導入します。今まで声が聞こえにくいということでしたので高性能スピーカーを設置します。また、コンピューターに文字を入力すれば、自動的に音声が流れて、スマホへのアプリとかメール、LINE、電話、ファクス、ホームページなどにも一連で自動的に情報が流れるシステムになります。


次に新型コロナ対策としまして、生活対策では、3月に学校の休業や事業所への休業要請、年度末に子どもたちへマスクを配布しました。そして経済的に大変な方にターゲットを絞って市のお金を渡す制度設計を行いました。経済的に大変な方とは、個人事業者や不安定就労者と言われる方で社会がストップすれば収入が無くなる方になります。緊急性、優先度の高いところから現金を渡しました。また、全ての大学生についても生活が厳しいかと思いますが、特に奨学金を受け取っておられる大学生に給付金を渡しました。
子育て支援としまして、児童扶養手当や修学援助費受給者に対する生活支援としまして1世帯3万円子ども1人につき1万円を渡しました。感謝の声も聞きましたし、お手紙もいただきました。
また、市内の消費も喚起し、商工業の安定・発展を図らないといけませんので、2万円で市内のお店で使える2万5千円プレミアム商品券を購入できるようにしました。1万人の方がご購入いただきましたら、2億5千万円の経済効果が出ます。これらの事業費は国から交付金を使っているので市民の税金は使っておりません。かならいのプログラムを動かしています。
湖南市が最初に行った対策で県内のいくつかの市も続いたものとしまして水道料金の減免がありました。これについては実施するべきか迷ったのですが、すぐにみなさんへ効果が効いてこないということと、実施するにはシステム変更にお金がかかるということもあり、それよりも漏水対策など他にまだまだするべき仕事があるということで、敢えて減免については控えています。調べると全国で水道の減免を行っているのは3分の1ぐらいの自治体しか行っていません。それでも他の市町に負けないようなきめ細かく、生活が厳しい方に優先的に対策を行いました。


続いて、子どもの状況ですが、2009年の学校の耐震化率が54パーセントで異常に低かったです。中主の方は学校の耐震化が出来ていましたが、旧野洲町の方だけで言うと40数パーセントしかできていませんでした。幼稚園も3つの保育園が耐震化が出来ていない。学童保育については当時200人ほど待機があった状況でした。ですので、全学校の耐震化を2年間ぐらいで全部実施しました。それと同時に新築時には全教室に空調を設置し、古い校舎にも全て空調を設置しました。学童保育所もそれまで9箇所だったのですが、一気に15箇所を国の補助金を使って建てまして6年生まで待機なしといたしました。虐待対応としましては、家庭児童相談室を設置し、職員を配置しました。また、学校には早い段階で電子教科書と大型ディスプレイを入れてICT教育を進めました。さらに学校に発達障がいのお子さんやいじめの問題もありますので、スクールソーシャルワーカーを雇用し対応していますが、県から1人しか配置されていなかったので市独自で6人配置してかなりきめ細かく子どもと保護者と学校を繋ぐ対応をしています。こども園も4園整備して保育園の耐震化も兼ねましたので、これで全ての保育園の耐震化が出来ました。
これからですが、耐震化が出来ているが老朽化が進んでいるこども園の野洲幼稚園、野洲第三保育園を更新していきます。また今、大変ニーズが増えており、重要な役割を担っている発達支援センターですが、施設の耐震化が出来ていませんでしたので、これから造成し建設していく予定です。発達障がいは、子どもの時になって治るというものではなりませんので、成人になってからもフォローは必要です。


現在、学校の大規模改修として野洲北中学校を進めていますし、それから北野小学校に取り掛かっていきたいと思います。学童も10年は待機児童無しで耐えられると思っていたのですが、いっぱいになってきたので今年篠原に新しくつくりました。不登校も増えていまして、さまざまな取組みを行っているのですが、先生が児童、生徒に学校へ行きましょうと話をしたり、スクールソーシャルワーカーが引っ張ってきてもなかなか対応できないので、今年から家庭へ行って学習をしようというプログラムを始めました。授業時間にカウントすることで子どもたちも自信がつくし、保護者の方も安心できます。不登校の基準というのは、30日以上ですが、30日以内に収まっているのはごくわずかです。実際には90日とか100日とか休んでいる子どもたちもいます。そういった子どもたちを学校がしっかり診断して、2人1チームで先生が家庭に赴き授業を行うというかなりきめ細かいサービスを行っています。


高齢者サービスについてですが、野洲は老人福祉施設が弱かった。現在、特別養護老人ホーム工事が少し遅れていますが、篠原コミセン近くにすみれ苑が100室の老人ホームを整備しています。市では高齢者の方も含めて相談業務、全て市民生活相談を受けて対応しています。
続いて、市営住宅ですが、永原の住宅は昭和40年ぐらいにできてそのままですので、空室でも入居希望者がいません。現在4棟あるのですが、それを3棟にして部屋をトータルで増やして建設計画を進めています。
あと、長年ご要望があった合葬墓ですが、ようやくこの4月から提供しておりまして100組募集しましたら、いきなり300の応募で大幅に予定を超えましたが、制限する必要なく全て受け入れさせていただきました。これから第2次募集を行おうとしています。一般の合葬墓は個人名でしか使えないのですが、お墓移しでもできるように何々家という形でも受けられるよう制度設計いたしました。生前予約も受け付けています。できるだけ市民の方に使っていただきやすいように市民限定で受けています。この合葬墓のシンボルは三上山を墓標としています。
続いてクリーンセンターの横に新しい健康センターを作りまして新しいプールを入れています。ジムとセットでもご利用いただけるようになっています。


現在、検討しているのが公園です。なかなか学校の整備などで手がつけられなかったのですが、今条例を作って検討しています。野洲は実質、野洲川河川公園しか広い公園がありませんので、しっかりした土地にスポーツの機能、自然の機能、あるいは子どもが遊ぶ場所、そして防災機能として検討しています。またご意見いただきたいと思います。
最後に病院ですが、野洲駅前の構想を立てました。平成24年に南口整備構想の検討を始めまして、市民代表、市内の団体、自治連合会、老人クラブ、JR、JA、国土交通省、滋賀県にも会議に入っていただき計画し、病院は駅前であるということで進めてきました。昨年7月か市が病院を経営しています。医師も看護師も全て市の職員です。昨年、工事の落札ができなかったので病床を20床減らし、3,000平方メートル減らしました。前の設計も野洲病院から聞いて設計したのですが、診察室が23室必要と言われたので組み入れていたのですが、そんなに必要なく15あれば十分ということで落札できなかったのでは残念でしたが、これを機に再度規模を抑えた上で設計をやり直しています。設計は来年の春までかかりまして、工事は2年要し令和5年度に開院という予定で進めています。その間古い施設ではありますが、野洲病院で体制を変えて新しい病院長のもと運営していきます。
今回、病院を作りたくて作りにいった訳ではなく野洲病院に毎年1億何千万円も支援してきたのですが、経営が成り立たなくなったので病院が無くなることとなりました。その際に病院が必要かどうか投げかけたところ病院は必要ですとの声があったので、できるかどうか検討しましょうということで公開で議論を進めました。この内容は全て市のホームページで公開しています。6回の否決を経てようやく2年半前から動き出しました。経営も昨年の決算では最終2億5千万円の黒字でした。ただ、市立病院ですから、国が認めている繰り出しは行っています。職員への福利厚生だとか研修とか社会的医療を担っているというところを出していまして、その金額が1億3千7百万円はみなさんの税金から出していますが、実際この半分は国からお金が出ますので、以前の1億5千万円支援していた時と比べるとかなりのコスト削減をして新しい病院ができるということになります。
最後に道路ですが、昭和57年の計画から動いていなかった国道8号バイパスですが、開通が目の前まで来ています。あと4年です。野洲から栗東まで4分で行くことができるようになります。もう1つは湖南幹線ですが、守山の播磨田から比留田まで4車線歩道付きの道路がバイパスと同じ時期に開通することとなります。
これで私からのお話を終わらせていただきます。ご静聴ありがとうございました。

 

わくわくクラブ

それではせっかくの機会ですので遠慮なしにご質問いただければと思います。

 

わくわくクラブ

最新のハザードマップを見たら富士見台は安全だということですが、市全体で避難勧告とかが出た際、富士見台としましては自宅待機ということでいいのでしょうか。

市長

ただ、時間雨量100ミリが3時間ぐらい降れば避難して欲しいと言いますが、通常の雨であれば野洲川、日野川の影響もないですから避難勧告ということにはならないと思います。

 

わくわくクラブ

富士見台は祇王井川に面しているのですが、祇王井川のハザードマップというものはあるのですか。

市長

祇王井川を含めたハザードマップとなっています。

 

わくわくクラブ

医療補助の関係についてですが、野洲市は進んでいると思います。ただ、交通費の補助券(タクシーチケット)が1回500円という形で出ています。全額補助はできないのですか。なぜ、500円なのか。

市長

タクシーチケットの支給総額は増やしたのですが、1回につき500円しか使えないということですね。一度確認します。枚数は増やしましたが、単価は変わっていないかもしれません。

 

わくわくクラブ

手押し車ですとコミュニティバスに乗る際、時間がかかるので口には出されませんが、運転手さんが嫌な顔をされます。だからタクシーしか使わざるを得ない。

市長

そういうことがないよう指示します。

 

わくわくクラブ

富士見台の歩道のことですが、つまずきやすい箇所が結構あるので予算がつけば直してもらいたい。

市長

優先的なこともあるのですが、危険度が高い箇所でしたら対応いたします。

 

わくわくクラブ

先ほど言われました防災アプリですが、もう完成しているのですか。

市長

これからですが、完成しましたらまたお知らせいたします。

 

わくわくクラブ

避難勧告が出て、自分の判断で自宅に留まることとした場合、避難所に避難していなくても避難所に水をもらいに行くとか食べ物をもらいに行ってもいいのか。

市長

問題ありません。

 

わくわくクラブ

以前、富士見台はため池だったのですが、液状化の可能性はありますか。

市長

液状化の可能性はあると思います。

 

わくわくクラブ

それはハザードマップに記載されていますか。

市長

地震のマップに記載されていますが、それほど深刻な液状化にはならないと思います。

 

わくわくクラブ

新病院についてですが、開院されるのを心待ちにしている一人なのですが、令和5年度にできるということで間違いなく5年後にできる予定ですか。また遅れることもあるのでしょうか。

市長

それを目指して進めていますが、遅れる可能性は低いと思います。

 

わくわくクラブ

それでは時間となりました。本日は市長、講演ありがとうございました。

市長

ありがとうございました。

 

お問い合わせ
政策調整部 広報秘書課
〒520-2395 滋賀県野洲市小篠原2100番地1 本館2階
電話番号 077-587-6036
ファクス 077-586-2200
メールフォームによるお問い合わせ