市長へのご意見・ご提案(令和元年6月)

ここでは、市長への手紙(手紙、メール、通信箱、ファクス)の4つの広聴制度で寄せられたご意見・ご提案を紹介します。いただいた皆さんからのご意見・ご提案は、今後の市の施策にいかそうと、市長がすべて目を通し、担当部署の意見を聞き、時には議論をしたうえで、お答えしています。
掲載内容は、広報秘書課で一部要約しています。また、市政に関係ない内容、個人・団体を誹謗中傷する内容、公序良俗に反する内容、営業等利益を目的とする内容のご意見等については、非掲載、ご意見の部分削除などを行うこともあります。

旧中主町の将来性を考える

Q 旧中主町に住んでいる者です。最近の市政を見ていると、旧野洲町に公共施設が集中し、特に市民の福祉をつかさどる「市民病院」が駅前に建て替えるなど、市街地のみが目立つようになっています。半面、旧中主町では廃れる一方で人口減少も目立ち、高齢化が進んでいるように思います。合併して“損”をしたのは中主町民で、税金を同じ額で払うことに反感を持っています。平準化した町づくり、また両町民の区別なく、行政をやるのが、市長をはじめとした執行機関のあり方ではないでしょうか。旧中主町を今後どういう形にしていくのか。市長の市政方針を聞きたい。

 

A 「市長への手紙」にてご意見をいただき、ありがとうございます。

ご意見では、市民病院等を例にして、「旧野洲町」に公共施設が集中しているとして、「旧中主町」の今後についての市長の市政方針をお問いかけいただいています。

現在は、野洲市ですから「旧中主町」をどうするかという発想でまちづくりを進めてはいません。地域性を尊重しつつも、市全体の均衡ある発展と安全がまちづくりの目標です。そもそも「旧中主町」をどうするかということで合併がなされたものではないと思います。

まちづくりの方針や計画は、平成16年の新市発足時の構想やそれを踏まえた総合計画に基づき進めています。また、平成27年度に策定した、まちづくりビジョンや昨年度策定が完了した立地適正化計画において、より具体的な方向性を示しています。これらは、策定段階から市民のご意見を伺っていますし、市の広報でも概要をお知らせするとともに、ホームページでご覧いただけるようになっています。総合計画の進み具合については、ロードマップを作成して、毎年度計画と実績を公表しています。

それらの詳細は、別途ご確認をお願いします。敢えて、「旧中主町」ということでは、ビジョンにおいては西河原・小比江について、今後5年程度で開通を予定している県道大津湖南幹線の整備と連動した取組の方向性を掲げています。また、立地適正化計画では、地図表示になっていますが、西河原、吉地を中心として、連接する地区も入れて都市機能誘導区域と、より広い区域で居住機能誘導区域を設定し、方向性を示しています。

「旧中主町」といっても、湖岸地域から農地、工業団地、市街地と多様です。それぞれ、住んでおられる人たちのご意向と地域特性を尊重した施策展開が重要です。

このように、旧両町を区別したまちづくりは実施しておらず、まち全体が均衡を保って発展するとともに、地域ごとの特色を伸ばす施策を展開してきました。合併後約15年が経過し、一体的なまちづくりが進んできていると思います。今更、旧中主町を意識したまちづくりについてお答えすることは残念ですが、ご意見をいただきましたので、もう少し具体的に「旧中主町」地域におけるまちづくりの実績を敢えてお答えします。

「旧中主町」地域では、旧役場を北部合同庁舎として大規模改修し、市商工会や社会福祉協議会などの関係機関・団体の本部事務所を集中するとともに図書館分室を改修移転し充実しました。今年度からは、市民相談機能と市民活動支援機能を加え、市民の皆さんの生活や活動への支援体制及び地域課題の解決機能を強化しています。また、2つのコミュニティセンターや市民交流センターを整備し、まちづくり活動の促進を図るとともに、B&G海洋センターの体育館と老朽化して利用不可であったプールの大規模改修、学童保育所の増築、民間保育所の改築支援、現在は中主小学校の大規模改修を行っています。基盤整備としては、市道野洲川右岸線の整備、県道大津湖南幹線の令和5年度の供用開始をめざし事業を進めています。さらに、大津湖南幹線の整備を見据え、沿道区域を「まちづくりビジョン」において比較的早急な市街化区域への編入が望まれるAランクの区域として位置付けており、令和2年度に県が予定している市街化区域拡大の候補区域として検討を進めています。大津湖南幹線が開通すれば中主から大津までの移動が飛躍的に便利になりますし、沿道区域が市街化区域に編入できれば、土地利用転換が進み、「旧中主町」地域の活性化が一層進むと考えます。このような展望のある地域であることや、これまでのまちづくりの成果が評価され、現在、「旧中主町」地域の市街化区域では地価が上昇しています。駅から離れているのに地価が上昇するのは、県内あるいは全国的にも珍しいことです。

その他、本年4月からコミュニティバスの路線を拡充しました。安治と吉川方面の循環形式を止めてピストン方式にして、増便と時間短縮を図るなど公共交通の充実を一層進めています。そもそもコミュニティバスのサービスは、「旧中主町」時にはなかったものです。また、夏まつり花火大会を平成28年度より地元のご理解とご協力により、蓮池の里多目的公園で開催しており、賑わいづくりの契機になっています。

なお、コミュニティセンターに限ってみれば、合併以降「旧野洲町」ではひとつも増えていませんし、野洲学区のコミュニティセンターにいたっては、旧町の公民館をご利用いただいています。

次に、新病院の立地場所につきましては、これまで何度も説明してまいりましたが、平成23年の野洲病院からの提案以降、市民代表、地元医師会、医科大学学長など医療や病院経営の専門家などによる公開の検討及び市議会での審議を経て進めてきたものです。医師会には、当然、「旧中主町」地域で開業しておられる医師も入っています。立地決定の理由は、駅前は、市内はもとより市外も含めての交通の結節点であり、多くの市民が利用しやすく、加えて医師や優秀な医療スタッフを確保することにも利点があること、また、これらのことが、病院の経営上も有利に働くことなどです。逆の観点からすれば、市民のための病院を新規に整備するのであれば、市内外からの交通が集中する駅前という場所以外では医師等の確保も含め経営は困難であると考えられています。

人口につきましては、合併以降、中主学区としては減少していますが、西河原、吉地については増えております。旧野洲町地域でも三上学区や篠原学区では減少しています。また、高齢化率につきましては、中主学区だけでなく、市内全学区で徐々に上がっている状況です。

「合併して“損”をしたのは中主町民で、税金を同じ額で払うことに反感を持っています。」というご意見をいただいたことは非常に残念です。今後も、「まち全体が均衡を保って発展するとともに、地域ごとの特色を伸ばす施策を展開する」という基本方針に変わりはありません。敢えて、損得で申し上げれば、「旧中主町」時代の平成12年度から造成された総事業費約30億円の乙窪工業団地整備事業は、見通しの甘い計画であったため、結果論ではありますが、合併がなければ「旧中主町」は大変厳しい財政状況に置かれることになっていたと考えられます。

現在、令和3年度から運用する第2次総合計画の策定手続きを進めています。様々な機会を通じて市民の皆さんから野洲市の将来あるべき姿などについてのご提案をいただきたいと考えています。●●様からも是非具体的かつ建設的なご提案をいただけることを期待しています。

市道の補修について

Q 5月7日の日に三上地先の市道(三上小学校から近江富士団地へ向かう市道)わきのU字溝の蓋が割れ、自転車やバイクの人がはまると危険な状態となっており、どなたか黄色いコーンを立てて貰っていた。このことを私に指摘があり市道路河川課担当者に連絡して、今日で21日どうなっているのか。これまでの顛末、今後の対応等三上自治会長に報告頂きますようお願い致します。

 

A メールにてご意見いただきありがとうございます。

市道御上神社住宅線のわきのU字溝の蓋割れにつきましては、5月7日に道路河川課にご連絡いただき、即日、担当が現場を確認させていただきました。その後、整合する材料を探し、現場に合う蓋を手配し、5月29日にグレーチング蓋へ交換致しました。対応が遅くなりましたことにつきましては、お詫び申し上げるとともに今後はより迅速に対応できるよう努めます。

また、同日、三上自治会長に報告致しております。

雨天時の野洲駅南口大渋滞対策依頼

Q 私どもは野洲市の会社に通勤でJRで通い、到着後野洲駅南口から送迎バスで会社に向かいますが、毎回雨の日は、駅前ロータリーが満杯となり送迎バスが入れず始業時間に間に合わない事が度々発生しています。渋滞の一番の原因は、マイカーによる送迎ですが、ロータリー自体が袋小路になっており、野洲駅前交差点の渋滞も影響しています。マイカー送迎の規制や袋小路の改善整備などご検討をお願いします。

 

A メールにてご意見いただきありがとうございます。

野洲駅南口の駅前広場(ロータリー)の雨天時の混雑については以前から課題となっておりました。

現在のロータリーに整備する際、自治会や市民団体、交通事業者、専門家に参加いただき公開で検討し、進めました。特に周辺整備の経緯としての制約条件として、既に駅の上り、下りの両側にマンションが整備された上、市道でありながら実質的に車が通れない道路が整備され、ロータリーに接続したことから、駅前の渋滞解消には一定の限界があることが共通認識となっています。

そのなかで、南口駅前広場整備事業ではロータリー内に自家用車の乗降場・駐車場を新たに整備し、バスやタクシーとの輻輳(ふくそう)を減らし分離することで、ある程度の混雑解消と安全性の向上をめざし平成26年度に完成しました。

これまでの市民集会での説明やお手紙への回答でお答えしたように、駅前渋滞の要因は、市役所前の道路及び交差点の渋滞混雑であり、そこから改善し、円滑な流れを作らなければならないと考えています。単にロータリー広場を大きくすることでは解決できません。渋滞は国道8号が本来の機能を発揮していないことが根本的な原因だと考えられます。国道を避けて、既に渋滞している道路に、駅から来た車が、右左折をするために流れが滞り、駅前まで影響が及んでいます。また、渋滞は、朝夕、特に雨天時がひどいということも考慮して今後の対策を立てることが大事と考えています。

したがって、マイカー送迎の規制や袋小路の改善整備より、もとから解決するという発想で、市では国道8号バイパスの早期実現に積極的に取り組んでいます。すでに用地の大半が確保されており、今年度からは、野洲川の新橋の工事も始まる予定です。令和6年度までの供用開始を国に対し要望しています。これが開通すると、約5kmの延長、設計速度80kmの道路ですから、名神栗東インター及び国道1号まで5~6分程度で到達することになり、通過交通の円滑化が図れます。また、国道整備とあわせて、市内の道路計画も見直してまいります。

小学校英語支援員制度について

Q 市長様、失礼します。

今回、野洲市小学校における英語支援員制度に疑問があり、メールしています。私は3年間市内の小学校にて英語ボランティアとして現場を見てきました。昨年度、採用された支援員のある方は発音が不明瞭、単語力も疑問なところもあり、最も問題なのは発音間違いが多々あったことです。その方が今年度も採用されています。英語の科目化にむけ各地でいろんな取組みがなされる中、野洲市の考えが理解できません。

制度の見直しを早急にお願いしたいです。

 

A メールにてご意見をいただきありがとうございます。

小学校英語支援員を所管する教育委員会に確認したところ、以下のとおり回答を得ました。

ご指摘のあった英語支援員について、昨年度に活動された小学校の先生方、生徒たち、また保護者の方からは特に発音が不明瞭、単語力が疑問であるとか、発音間違いが多々あったなどの報告は受けておりません。また採用の際の試験官の1人である小学校英語専科指導教員からもそのような指摘もありませんでした。英語教育支援員の主な役割としましては、1.授業の中で、専門性を活かして、英語の発音や表現方法を支援する。2.外国語活動・外国語科の授業で使う教具を作成する。の2点を重要視し、子どもが楽しく学べるサポートを実施できる人材を総合的に判断し、英語教育支援員を適正に任用しております。

支援員が作成した単語カードや絵などを教材や教具として数多く使えることで、子どもたちに多くの視覚支援が可能となりましたし、子どもたちへのアンケートでは、教員と支援員の複数で授業を行うことで、「先生たちの英語でのコミュニケーションを見たり聞いたりできるので、楽しい。」「先生と英語でやりとりをする機会が多く、英語で会話ができるようになってきた。」などの感想を受けており、一定の成果を得ていると考えております。

平成29年3月に文部科学省が示された学習指導要領にある小学校3・4年生の外国語活動では「外国語によるコミュニケーションにおける見方・考え方を働かせ、外国語による聞くこと、話すことの言語活動を通して、コミュニケーションを図る素地となる資質・能力を育成する」こと、小学校5・6年生の外国語科では「外国語によるコミュニケーションにおける見方・考え方を働かせ、外国語による聞くこと、読むこと、話すこと、書くことの言語活動を通して、コミュニケーションを図る基礎となる資質・能力を育成する」ことを目標とし、野洲市教育委員会は、授業を英語によるコミュニケーションを体験する場面とし、実際に英語を聞いたり話したりする体験を多くもつことに重点を置いた授業づくりに取り組んでいます。その一環として、平成30年度に英語教育支援員を小学校5校に配置し、今年度には全小学校に配置しました。

野洲市では、これからも、教員と英語教育支援員がそれぞれの適性を活かしながら、野洲市の子どもたちの英語教育の充実に努めてまいります。

市民課の対応について

Q 野洲市長様

いつも市の発展にご尽力頂き有難うございます。

さて、さっそくではありますが「市民課の対応」について市長様の意見及び対応、市民課の当問題に対する回答を求めます。

当方は、●月●●日頃に子どもの出生届を提出しに市民課の窓口へ行きました。提出した際に、子の名前の漢字が間違っているから直すよう、職員から指示されました。子の名前の漢字の「●」という字は●画目が長くて●画目短い字が正しいと言われました。その際、間違っていることはないと言ったにも関わらず、直せの一点張りでした。根拠もなく直すように求めるのはまずおかしいことであると考えます。

その後、自分で調べる限りでは、字体によって異なるケースはあるものの、ほとんどが当方が書いた字で記載されていました。

次に母子手帳についてです。「●」の字が間違っている指示を出した側の市民課が、母子手帳の「●」の字を間違って書いたにも関わらずなんの伺いも無く無理やり上から修正していました。その影響で、母子手帳の字は歪な字になっており憤っております。

このような対応に不信感しかなかったため、●月●日メールにて●日の昼、電話にて説明をする様求めましたが、掛かってこなかったため、当方から連絡をしました。

その際に、子の名前に使える漢字の辞書があることの説明を受けましたが、この辞書の存在については、字の修正を指示して来た時点で示すべきものであって後から出してくるものではないと考えます。

一通り電話に出た担当者に詳細を説明したら、メールの内容と今受けた説明を担当に伝え後ほど連絡すると言われたため、一旦電話を切りました。その後、掛かってきた担当者からの電話で、再度説明を求められ、一度話した内容をまた一から説明をさせられました。引き継ぎが出来ていないにも関わらず、電話をしてくるのは職務上如何なものでしょうか。

説明を一通りした後、母子手帳の件について伺ったところ、母子手帳に書く際は、出生届けをみて書いていると発言されたため、出生届の字の修正を指示してきた側の人間が、字を間違うのはおかしいと言いましたが、うやむやな回答しかされませんでした。

この対応は、明らかにおかしい為、責任者は誰かと質問したところ、受付けた担当者が責任者と言われた為、担当者を訊ねると分かりませんと回答されました。責任者も担当者も分からない様な対応には疑問しか生じません。

子の出生に関わる大切な手続きを蔑ろにしていることは明白であり、大変遺憾です。この対応について今後の対応を担当者に課内の意見をまとめ連絡してくる様伝え、1ヶ月が過ぎましたが一向に連絡がありません。

当方としては、子の出生に関わる大切な事案であり蔑ろにされている貴市市民課には不信感しかありません。

早急な回答と、母子手帳の再発行および貴市による母子手帳の修正(病院の記入欄も貴市の責任において)を求めます。

 

A メールにてご意見いただきありがとうございます。

経緯を確認した上で、次のとおりお答えします。

お子様のお名前の文字につきましては、人名用漢字と同じ字体をお書きいただくようにお願いしたものです。出生届のお子様のお名前の「●」という字体は、●画目が長い、人名用漢字となっています。●●様のご意見に対しては、本来、資料を用いて法的根拠などをお示ししながら丁寧に説明を行うべきでした。今回の対応が口頭のみで、丁寧さに欠けていたと考えます。お詫び申し上げます。

「母子手帳の字は、歪な字になっている」とのことですが、「●」の文字は、●画目が長い「●」が正しい人名用漢字であり、職員が明確にするため正しく加筆したもので、誤りではございません。また、「責任者も担当者もわからない」というご指摘につきましては、戸籍の届出があった場合は、戸籍の届出を審査する担当と住民基本台帳を処理する担当の複数で対応させていただいているため、担当が複数いることを正確に●●様に説明できていなかったことが原因であると考えています。

また、市民課の対応に時間を要した原因としましては、●●様からご要望がありました「ディズニー柄の母子手帳で再度証明してほしい」という要望にお応えできるようにするためでした。しかし、これも説明不足でした。お詫び申し上げます。

年度が変わって、母子手帳の図柄も変わっていたため、ディズニー柄の母子手帳を担当課である健康推進課で手配し、同じ番号で発行準備するために時間を要したものです。このような理由で時間を要しているということも●●様にお伝えすべきであったと考えています。このような事務手続きにより大変遅くなりましたが、市民課職員より電話でお伝えしましたとおり、出生届出済証明の欄に証明した新しい母子手帳をご用意しておりますので、大変お手数をおかけしますが、受け取りに来ていただきたく存じます。

なお、●●様の二つ目の「母子手帳の修正(病院の記入欄も貴市の責任において)」というご要望でございますが、これにつきましては、母子手帳は個人の所有物であり個人情報の保護と管理上の観点から、市が、業務外の情報を取り扱うことが出来ませんので、市が母子手帳をお預りし、直接医療機関に対し修正をお願いすることは致しかねます。これまでの記録が記載されている元の手帳と併用いただくか、お手数ですが、ご自分でお手続きいただくかのいずれかでの対応でお願いします。

今後は、窓口での対応については、十分なご理解を頂けるよう丁寧で、親切な対応を行うよう改善に努めてまいります。

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