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まちづくりトーク(小南友愛クラブ)

まちづくりトークを実施しました

小南友愛クラブ

 『小南友愛クラブ』の皆さんとトークを行いました。

日時…2019年5月7日(火曜日)10時00分〜11時00分
会場…小南憩いの家
参加者…小南友愛クラブ

山仲市長、北脇広報秘書課長、中塚広報秘書課主査

以下トーク内容

小南友愛クラブ

みなさん、お疲れ様です。今日は市長に来ていただいて今のまちづくりがどうなっているのかお聞かせいただきたいと思います。

山仲市長(以下、「市長」)

みなさんこんにちわ。今年もこのような場を設けていただきましてありがとうございます。日頃はみなさんの活動などお取り組みのおかげでまちが発展しておりまして、みなさんのご貢献に改めてお礼申し上げます。

まず人口ですが、5月1日現在、野洲全体の人口は51,253人で高齢化率が25.62%となっております。小南につきましては、人口が729人で高齢化率が36.21%と全体平均より10%ほど高いのですが、新興住宅では、ものすごく高齢化率が上がっています。市内に昭和40年代にできました新興住宅地では、住宅ができ、その後、子どもさんが生まれ、同居しようにも敷地が狭いから家が建てられない。よって、子どもさんは外に出られるため、必然的に高齢化が進み、現在40%を軽く超えています。今、少子高齢化、人口減少と言われていますけれど、野洲の場合は、子どもの数も減っていませんし、人口も増えています。高齢化は悪いことではなく、めでたいことですが、問題は、みなさんが元気で活動でき、健康を保ちながら活動やご自分の趣味など生きがいを持っていただいて、毎日が満足いただける、充実いただける暮らしがあるまち、地域を創っていくことが大事だと思っています。そのためには、健康づくりと仲間づくりが大事ですし、万が一体の調子が悪くなった時には、できるだけ早い段階で必要な診断と治療をしていただくというサイクルを回していくことが大事です。どうしても施設がいる方、リハビリがいる方については、デイケアやリハビリも行っています。家では無理な方は、たくさんの方が入所を待っていただいておりますが、特別養護老人ホームといいた施設もあります。一時は300人以上待っていただいておりましたが、今は減っています。減っている理由は、介護保険の制度が厳しくなっているということです。介護保険の認定基準が昨年から変わりまして、昔ですと施設に入っていただいていた方が入っていただけない。もっと健康状態がひどくないと入っていただけないこととなっています。野洲の場合は、実態を見て本当に必要な方には、可能な限りサービスを受けていただきたいのですが、国は介護保険の懐を気にして、制限を上げています。それでも現在100人以上の方が入所待ちです。篠原幼稚園の隣の土地に施設の募集をかけたところ100床の特別養護老人ホームを建てたいという事業所がおられ、今、工事が進んでおります。

次に子どもたちについてですが、先ほど人数が減っていないと言いましたが、篠原学区でも人数は減っておりません。ただ、昨今新聞でもよく報じられていますように、いじめ、虐待という問題は、他のまちだけの話ではなく、市内でも一部深刻な問題もあります。野洲では、できるだけ早い段階、情報があった段階から丁寧に取り組んでいます。市役所がそのような情報を知ったら、最大限専門家に入ってもらい、いろいろな取り組みをして対応をしています。ただ、そのような取り組みを丁寧にやっているので、報告件数は非常に増えてきました。今年の3月までの1年間の件数は、512件あり、その前の年は450件程でしたので1割以上増えています。早い段階から保育士や民生委員さんに相談がありますが、特に多いのは保健師がいる市の健康推進課が行っている0歳児の検診とか3歳児の検診の時に判明することが多いです。虐待というと殴った、蹴ったということを想像される方が多いのですが、それももちろんありますが、一般的には育児放棄と言われているミルクを与えない、食事を与えない、服を洗濯しないとかもそれにあたります。育児放棄は悪意でやられているというよりは、知識がない、ノウハウがない、そして生活が厳しいから、働きにでかけ、時間がないから子どもの世話ができないということが原因と考えられます。そういったネグレクトが多くなっていますので、市職員や専門家、民生委員さんにもお手伝いいただき支えていかないと取り返しがつかないので、丁寧に取り組んでいます。いじめは、大津の事件で有名になったのですが、ないことはないです。これもできる限り早い段階で気がついて対応しようということで、いろんな専門家を入れていますし、学校には特別支援のサポートの先生を入れています。今、市内の小中学校だけで70人以上おられます。本来なら文科省がお金を出して先生を増やしてくれるか、サポート先生を入れてくれないとダメだと言っているのですが、それがないので市で雇って入れています。そうでないと学校の先生がもたなくなりますし、子どもたちの学習の進行にも影響が出てきます。不登校については、去年1年間で凄く数が増えていまして、原因を調べて対策をどうしていくか教育委員会でしっかり行ってくださいと言っています。特に中学校は多く、中学校に行くと英語とか数学とか内容が難しくなりますし、小学校はないことはないのですが、それほど多くはなかったです。それが去年1年で野洲は、全国の平均より増えています。原因が何なのか、本人の問題なのか家庭の問題なのか、学校の教え方とか、雰囲気が悪いのか、人それぞれによって違うとは思いますが、今そのような状況になっておりますが、大きく言えば子ども達は、元気に伸びやかに生活はしています。細かいところでみると、いじめ、虐待、不登校といった悩みを抱えていますし、保護者の方も子どもさんがそういう状況であれば心配ですし、悩んだりしておられるのでそのあたりを手厚く丁寧に支えていくのが市役所また教育委員会の役割だと思っています。

次に、市内の事業所ですけれども、それぞれのところで事業拡大されています。村田製作所も大きいビルを建てると言っておられますし、P&Gも3倍くらい大きなビルを建てています。テクノスマートもそうです。駅前の方では、旧のIBMがあったところにいくつか建物が建つ予定です。事業所など建てるのに土地が欲しいという話もいくつか聞いています。あとは道路については、市街化区域の拡大などによって重要な農地は残しつつ、必要なところにうまく土地利用計画を立てそれに応えていく取り組みが必要だと思っています。足らないのは、野洲の場合、お店が出遅れていますので、できる限りお店についても充実していくというバランスのとれた産業構成が大事だと思っています。

農業は、小南でも健全に取り組んでいただいておりますが、一方ではどんどん厳しくなってきています。国の方も制度を去年より変えまして、表では生産調整はしない、支援のお金は出さない、その代わり競争力を強化し、競争に負けても保険でカバーしますとしていますが、そううまくはいっていません。農業、特に日本の場合、水田、稲作というのは大事な基盤ですし、これが環境を守り、水を守っていることがありますから、国として責任を持ってこの農業を守っていかないといけませんので、野洲の場合、国の施策、プラスα可能な限りいろんな取り組みをご意見いただきながら取り組んでいきたいと思っています。幸い、野洲では若い農業者が頑張ってくれていることもありまして、その方々もまだまだ拡大していきたいという声も聞いております。そういう方達と一緒に農業、特に米作を守っていかないといけないと思っています。あと野菜は、大規模化している農家もあります。近々、国内最大規模になるらしいのですが、野菜の水耕栽培が行われます。今、野洲の農業は一方では厳しいですし、先行きの課題もありますが、これからの展望をみなさんとともに切り開かせていただきたいと思っています。

次に、道路と土地利用計画ですが、まず道路は、過去全く進まなかった国道8号バイパス事業を今、進めています。用地は90%以上確保でき、市内はほぼ確保できております。課題であったオリベストの土地も買うことができました。そのために市で工業団地を4年前からつくりまして3月に完成しましたので、そこにオリベストの移転が始まっていき、順番に事業が進んでいきます。野洲の橋も来年からかけかける工事が進んでいきます。これから4年ほどかかりますが、できるかぎり早く完成できるよう国にも強く働きかけていきたいと思っています。国道8号バイパスは、国道8号沿いの石屋さんがあるところから新幹線の方に向かって名神インターのゲートまで信号なしで行ける高架の道路です。4.7kmを設計速度80km/hですから4分ぐらいで名神インターのゲートまで行くことができます。もう1つの大津湖南幹線ですが、これもほぼ同じ頃からストップしていたのですが、最大5年ぐらいで守山の播磨田から県道野洲中主線まで4車線両側歩道で完成したいと思っています。野洲は道路が不便だと言われてきましたが、そこは少しずつ改善に向かっているのではないかと思っています。土地利用は、前から言っていますように市街化区域が極端に少ない。近隣のまちと比べても極端に市街化区域が狭い。野洲の市街化区域は、全体面積の12.7%です。守山、栗東が26%、27%ぐらいで野洲の倍以上です。草津は、約40%なので草津の1/3です。工場も店も住まいも足らない状態です。今、市街化区域が埋まっている状態で、市内に家を持とうとしておられる長男さんや次男さんなども持てない。これはもったいないので、来年市街化区域の見直しの年ですので、32haぐらい市内で市街化区域を増やしていきたいと思っています。これをしたところでまだ1%ぐらいしか増えないので、農地も大事なのですが、店や工場がつくれる土地を計画的に増やしていかないといけないと思っています。

従来の集落で調整区域のところは、家を壊すと家がもう建てられない。建て替えならできるが、完全に壊して誰かに売ってそこに家を建てようと思っても建てられない制度になっています。結果、全国的に空き家が増えているわけです。法律を変えたらいいのですが、国は法律を変えない。また、土地の上に家が建っていると土地の固定資産税は、減免されますので住まわれなくなっても家があれば土地の固定資産税が安いままですので、そうなると家を壊さず残っていますのでどんどん空き家が増えていく。これをやっていてもダメなので、この4月から野洲市は、更地であっても従前から家が建っていたところは、売っていただいて家が建てられますということにしました。また次世代の方が出て行かれていて両親がなくなり、その家や土地を処分したいという方も、本来なら壊してしまうと家が建てられなかったのですが、条例をつくりまして更地にしても家の履歴が確認できれば売れる制度をつくりました。せっかく水道、下水道、電気もきている土地は無駄にならないので、使っていただけます。

続いて、子どもたちの施設ですが、子どもが増えていて学童を今1,000人ぐらいが利用してくれています。ある時期に施設が足らなくて、倍増しまして500人の定員を1,000人にして、10年はもつだろうと言われていたのですが、もたなかったので、篠原学区にもう1教室建てます。学校で言いますと、野洲北中学校は30数年経過し、かなり老朽化していますので、全面改修し、仮校舎をグラウンドにつくって、2年間かけて大規模改修を行います。

最後に病院ですが、順調にいっています。7月からは今の建物を使って市立病院として2年間動かした上で、今年中には駅前の土地で工事発注していきたいと思っています。この4月から野洲市として初めて医師を採用して野洲病院に4人も送り込んでいます。7月からは20人弱採用します。看護師も70人ほど現時点で内定しています。あとレントゲン技師、薬剤師、栄養士などすべて合わせて200人ぐらい内定しています。今、欠けている診療科も戻していこうと思っています。以上で終わらせていただきます。ご静聴ありがとうございました。

 

小南友愛クラブ

市長、ありがとうございました。せっかくの機会ですのでご質問などありましたらどうでしょうか。

 

小南友愛クラブ

都市計画税のことでお伺いしたいのですが、都市計画税というものがどういう内容のものなのか、どういう形で課税されるのか。導入時期はいつからなのか。それとみんなの税金ですので、メリットはどこにあるのかということをお聞きしたいです。

市長

都市計画税というものは、昔からある税制でして市がみなさんからいただいている税金というのは、地方税法というもので定められています。その中には、固定資産税とか住民税などがあります。そこには同じように都市計画税というものがあります。まず、都市計画税がどのようなものにかかるかと言いますと、市街化区域の土地にかけるということとなっています。上限が課税標準額の0.3%になります。固定資産税というものは、土地、建物にかかります。一部償却資産という工場の機械などにかかるものもありますが、基本的には土地と建物にかかります。それぞれ課税標準額に標準税率である1.4%がかかります。これがすべての土地、建物所有者からいただく固定資産税ですが、都市計画税は、その中で市街化区域の方で土地、建物所有者に対し上乗せの形で最大0.3%かかるものです。固定資産税でいただける財源は、先ほど申し上げた子どもたちの学童保育とか高齢者のサービスとか教育とか何にでも使える税金です。都市計画税というものは、都市基盤整備にしか使えません。基本的には市街化区域内の都市基盤整備に使うこととなります。一番重要なのは、排水対策、そして道路等になります。平成の合併以降は、都市といわれるところは、条例を制定して都市計画税をかけてきたのですが、野洲は、議論を何回もしたのですが、同意まで至らなかった。そしてここに来て、市街化区域を増やしいかないといけないので、そうすると道路も排水対策も必要となってきます。このことから去年に提案をし、議会で継続審査となっておりましたが、4月の委員会で全員賛成となりましたので今度の議会では可決されることと思います。排水対策や道路にあてていきますが、野洲は他のまちにあるような街中の公園がありませんので、そういう整備にもあてていきます。また子どもたちの遊び場や高齢者の活動の場に都市施設として整備ができていくと思っています。課税時期は、2021年からとなり市街化区域の土地、建物ということになります。

 

小南友愛クラブ

それではお時間となりましたので、市長、本日はお忙しいところありがとうございました。

市長

本日はありがとうございました。

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