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まちづくりトーク(野洲生活学校)

まちづくりトークを実施しました

野洲生活学校

 『野洲生活学校』の皆さんとトークを行いました。

日時…2021年7月21日(水曜日)13時30分〜14時30分
会場…コミュニティセンターやす
参加者…野洲生活学校

栢木市長、辻広報秘書課長、中塚広報秘書課専門員

以下トーク内容

野洲生活学校
本日は公務お忙しい中ありがとうございます。今日は健康医療問題、福祉問題、経済問題などまちづくり、市政について市長にお話いただきたいと思います。よろしくお願い致します。

栢木市長(以下、「市長」)
みなさん、こんにちは。平日お集まりいただき、またお招きいただきましてありがとうございます。
私は昨年10月の市長選挙で立候補し、当選させていただき早9ヶ月が過ぎました。市議会議員の経験はございましたが、議員と市長とでは全く仕事の中身が違い、市長になってみて初めて気づくこと、初めて分かったことがたくさんありました。あっと言う間の9ヶ月間でした。
病院整備につきましては、今日は細かいお話をすることはないのですが、もう新聞とか広報とかでみなさんご存じいただいていると思いますので、あまり時間をかけてお話しできることはありません。
まず、コロナワクチンについてですが、就任させていただいてからコロナで翻弄されました。去年の冬1月、2月ぐらいからコロナが言われ始めましたが、去年の夏とか選挙まではさほどでもなかったです。マスクやフェイスガードなどの対策で十分でした。令和3年に入ってから急激にコロナの怖さと言いますか、感染も増えていって翻弄されておりました。今もまだ続いています。
当初はワクチン接種につきましては、とにかく市民の安心、安全を第一に考えて、接種会場を野洲病院だけで始めました。アナフィラキシーと言いまして、副反応がかなりきついという前評判がありましたので、野洲病院で接種を始めさせていただきました。
しかし、突然政府から7月までに高齢者65歳以上の接種を完了するように言われました。そういう体制をとっていなかったものですから、イオンタウン野洲に第2接種会場を設けました。そしたら今度はワクチンが足りないという話になってきました。足りないということで受けて待っているわけにはいきません。私の仕事はやはりワクチンを回していただかないといけないので、直談判に国や県に足を運びました。一時野洲は配分されるワクチンの量が少なかったです。10箱回してほしいと県に何度も足を運び、9箱でご理解いただきたいと言われました。あの9箱をいただいたおかげで他市と同じくらいの量のワクチンを確保できました。それからは他市とおおよそ同じ量のワクチンが来ておりますので、65歳以上と64歳以下の基礎疾患を持っておられる方のワクチンは確保しております。7月末までに65歳以上の方は接種を終えていただけます。ただ、65歳以上の方でも接種を8月、9月に希望されている方もおられますので、そういった方々の希望はお聞きしたいと思っております。
7月10日現在ですが、65歳以上の第1回の接種率は75%です。2回目は少し少ないのですが、約30%です。みなさんは、もう済まされましたでしょうか。

野洲生活学校
2回目がまだです。

市長
64歳以下の一般の方は、10歳刻みで接種していく計画でしたが、新聞やテレビで見て知っておられるとおりワクチンがなかなか配分されないということで、5歳刻みで実施させていただきます。接種を止めずに何とか接種を希望される方に接種をしていただこうということで頑張っております。ワクチンさえ入ってきましたら接種会場、接種体制は整えておりますので、市民の皆さんにご不便をおかけすることはないと思っております。
おそらくですが、野洲市は他の市町より早く接種が終わるのではないかと思っております。第2接種会場のイオンタウン野洲は年内いっぱいまで押さえています。後々病院の集団接種も1箇所にしていこうと考えております。個別接種も並行して進めていこうと思っています。個別接種というのは診療所です。開業医のところで接種いただくということです。では、なぜ市内の全診療所で接種しないのかということになりますが、診療所からの申し出がない限り接種はできないのです。市から診療所に個別接種のお願いはしているのですが、手を挙げられた診療所だけ接種をしていただいている状況です。
病院整備につきましては、みなさんにいろいろお叱りも受けております。現地建替えを半額程度でということで立候補させていただいて、それを3月に断念し、その経緯も新聞やいろいろなところで申し上げています。
なぜ公約で半額建替えと言ったかというと全部解体して建て直すという想定をしておりませんでした。まだ使える建物があり、それを利用するということでした。解体して古い建物だけを建替えるということですので、当然建替える面積が減るので安くなるだろうということで半額程度で整備できると訴えさせていただきました。建築家とか建設会社とかは技術的にはできますとはっきり言っておられました。開業しながら、要するに入院患者、通院される方もおられますので、診療しながら工事を行うと騒音とか振動とかが弊害になるだろうという意見が医者の方からたくさん出ました。大都会での病院現地建替えの場合は、手術の時は工事を止めるわけです。振動が起こらないように。
そういういろんな方法を建築家の方は持っておられたのですが、そこまでしてみなさんを不安に思わせることもないだろうと。そして、評価委員会で委員からのご意見をお聞きし、判断しまして現地建替えを断念したということが事実でございます。病院の新たな建設場所となると一定面積があり、建築できる市有地となると中主、祇王、野洲の3箇所しかありませんでした。その中から選択しようということでいろいろな課題がありましたので、それらを評価した上で5月28日にBブロックで整備しようという方向性を示させていただきました。方向性を示したという言い方をしているのはどういうことかと言いますと、これからBブロックの調査をしてもらいます。3,600平方メートルの土地でいろいろな形状とか動線とかいろんなことをこれから専門家に検討していただいて進めていこうとしています。その意見によってはどうなるかということはこれからの話になります。今は方向性を示し進めさせていただいているということです。
ただ病院の医療構想についてどうするのかと議会でも言われているのですが、医療構想というのは基本的に変えるつもりもありません。今まで積み上げてこられてきたということもあります。病院長がいろいろ構想を持ってやってこられていますので、その意見も聞きながら今まで積み上げてこられた構想も無駄にしないように進めていこうと思っております。
市役所に入らせていただいて日々忙しいです。とにかく毎日回ってくるたくさんの資料に押すハンコ。資料もどんどん積まれていきます。見落とすと大変なことです。10年間不在でした副市長に県で総務部長をされていた方になっていただいたのですが、この方が資料をきっちり見ていただいているので安心しています。日々多忙ですが、コロナの影響で土曜日、日曜日の行事が少なくなり、そういった日に休みをとらせていただいております。
次に福祉の充実についてですが、私が選挙公約でも言っていたのですが、小学校6年生までの医療費の無償化ということ、高齢者の健康保持増進ということで、就任してすぐ小学校6年生までの医療費無償化を進めていくつもりでしたが、そんな簡単にすぐ進められるものではありませんでした。湖南4市のそれぞれの市の理解をもらって、医師会との協議も行い、いろいろな準備を済ませて初めて進められるシステムになっています。令和4年にはなかなか難しいので令和5年には何が何でも小学校6年生までの医療費無償化をするため進めている状況です。
野洲市高齢者に対しましては、100床のすみれ園ができましたが、高齢化が進んでいく中でちょっとまだ数が足りないのです。まだ入所が足りないということで、すみれ園は第7期計画で整備しましたが、第9期計画でもう1回そういう整備を考えるべきということで提示しております。どうしても一人暮らしとかそういう方が増えてくるとそういう施設等々が必要になってくるという話をしております。
ただ、先程言ったような医療費の無償化などを進めるには財源が必要になってきます。市長に就任するまでは県のホームページにある市町の財政状況が分かるページがあるのですが、それを見ていると野洲市は決して潤沢な市ではないと思っておりましたが、就任して細かい数字などを見るとますます厳しいということを感じました。
今年度から新たに行財政改革推進室を設置し、行財政改革をしていきます。行財政改革というとどうしても委縮するような、何か削られて削られてというような感覚を持っておられる方がおられます。当然削られるところは削られますし、出さないといけないものは出さないといけない。野洲市が持続していく、そういうまちづくりというものをしていかないといけないと強く思っています。
まず取り入れたのが「ふるさと納税」です。選挙公約にもしておりました。以前もふるさと納税をしていなかったのかというと、していないというわけではありません。返礼品をしないということで野洲市はずっとされてきました。よってふるさと納税として入ってくるのが100万円前後でした。出ていく金額、市外へふるさと納税される金額は億近くになっておりました。同じふるさと納税するのであれば返礼品があった方がいいということで取り組んでおりまして、今年の10月から実施します。今あちこち業者などを回らせていただいて、返礼品のお願いに伺っています。野洲市も近江牛を返礼品に加えることができました。野洲には牧場もないし、酪農しておられるところが1件もありませんが、野洲市に支店を構えるお店が近江牛を取り扱っておられますので、本店までお伺いし返礼品のご協力をしていただくこととなりました。あとお米については、野洲市は本場でもありますし、全国の標準米は野洲市です。それをアピールするべきということで進めています。他にもいろいろと協力依頼をしております。そういうことを進めて楽しく、納税していただく方にも納得して納税していただけるよう頑張って税収アップを図っていきたいと思っております。
それから、私は流入人口増を図っていかないといけないと思っています。外から人が増えてくると学校が狭くなり入れなくなるという問題が起こるというご意見も伺いますが、そんなのは関係ないです。やはり流入人口増を図るということが市の財政の安定につながると思っております。企業誘致も言われるのですが、企業誘致すると確かに法人市民税や固定資産税など大きい収入となりますが、企業には必ずいい波悪い波があります。企業だけに頼るのは危険であると思っています。
企業に比べると人口から得られる市民税、固定資産税などの金額に差はあるかもしれませんが、流入人口を増やした後は大きく金額が変動することはありません。お隣の守山市は上手に流入人口増を図っておられると思います。
では、野洲市はすぐに流入人口増を増やしていけないのかというと、農業振興地域の関係が絡んできます。農業振興地域を解除しないと簡単には家が建てられませんが、これを解除するのが非常に難しい。野洲市にはこの農業振興地域が多すぎるのです。いわゆる青地というものです。地域地域によって事情があるので、ある程度市町に任せて欲しいということで私は国、県に要望しております。農業をなくすわけではなく、農業は守っていく一方、地域によってはもう農地に向かない土地もあります。私の家の近くにもただ草を刈っているだけの農地があります。もう農地として機能していません。そういう土地を農業振興地域から外していただいて、家を建てられるようにできればと考えております。
野洲市は新快速の発着の駅でもあるので他市に比べ大きな利点だと思います。この利点を生かして流入人口増を図って、学校が足りなかったら教室を増築するということを行っていければと思います。

野洲生活学校
市長さんのおっしゃることもよくわかるのですが、外から呼ぶよりも中から増やすという方法もあります。

市長
中から増やすというのは確かに理想です。確実に高齢化は進んでいますので流入人口増を図らないといけない。中で人口を増やしていきたいのはやまやまです。

野洲生活学校
でも今市長が仰ったように農業振興地域が多すぎて、なかなか市街化にはならないですよね。だから流入人口増だけではなくて魅力あるまちづくりが大事では。

市長
もちろん。魅力あるまちづくりをしないと外から人は入ってきてくれないし、まとまりのないまちづくりをしていては中にいる若い人たちが外に出ていくのです。そうならないために魅力あるまちづくり、活力あるまちづくりを進めていかなければなりません。そのための財源を生み出すためにも税収をあげていかないといけない。
市には施設整備する基金というものがあるのですが、野洲市にはこのお金がないです。施設は老朽化していきますが、施設を整備したり、修繕したりするお金を野洲市は積み立てていないです。こういうお金をしっかり積み立てていかないと後からしんどくなってきます。野洲市がなぜ財政が厳しい状況に陥ったのかというと中主町と野洲町が合併した時に約8億5千万円の交付金をもらえていました。それを10年間もらえていました。その後5年間かけて徐々に減額され、最終的には0になるのですが、0になったのが令和2年だったのです。それで足りなくなった分を補う施策をしていないから、結局財政調整基金等々を取り崩して事業を行っていかなければならなくなったわけです。そういうところを行財政改革で見直して、積み立てていかなければならないものは積み立てていきましょう、無駄なことはやめていきましょうということです。ただし、市民生活が委縮するようなことはしないよう話をしています。
市長にならせていただいて9ヶ月無我夢中でやってきました。みなさんにお約束したこと最低限のことは1つ1つ実現していきたいと思っています。行政は我々民間人が考えるほど簡単ではないと今でも日々思っています。
私は30年後、50年後、100年後の野洲市を見据えて市政運営をしていかないといけないと常々思っております。1つ1つの整備についても本当に心底考えて、いろんな分析をしています。野洲市のため、市民のためどれが一番いい道かを選択しながら一生懸命まちづくりをさせていただきたいと思っております。ありがとうございました。

野洲生活学校
ありがとうございました。ではせっかくの機会ですのでご質問がある方お願いします。まとめて質問を伺ってから市長にお答えいただきたいと思います。

 

野洲生活学校
(質問1)クリーンセンターの横にできた野洲市健康スポーツセンターができましたが、プールが700円、温浴が500円、トレーニング室・プール・温浴セットで900円の使用料となっています。私は高いと思っています。守山にできた同類の施設では、トレーニング室・プール・温浴セットで1ヶ月の料金が1万円です。そうすると20回いけば1回あたり500円の計算になります。以前、総合体育館の横にプールがあったときは安かったのですが。野洲市の土地に野洲の建物ができるわけなので、市民に少し還元があってもいいのではと考えます。そうすれば市長が先程言われていた流入人口も増えるのではないでしょうか。

野洲生活学校
(質問2)市長は魅力あるまちづくりをして流入人口を増やしたいということですが、病院がAブロックになるかBブロックになるか分かりませんが、病院は絶対不可欠だと思うのです。だから病院は必ず建てるということをお約束いただきたいです。

野洲生活学校
(質問3)駅前に歩道がきれいにできました。ある一部の場所だけ金網の溝が作られています。そこに段差ができて先日足を取られました。なぜそのようなつくりになったのでしょうか。

野洲生活学校
(質問4)流入人口を増やすということですが、今近くでマンションの建設予定地があります。市役所の裏にも住宅地ができて人口が増えているように思う。これ以上増やされると幼稚園、小学校、学童保育などに影響が出てくるのではないでしょうか。今でも運動場は狭い。今の段階で野洲小学校では窮屈な思いをされています。幼稚園にいたっては駐車場がないからコミセンやすの駐車場に停めてお迎えに来られています。それなのにこれ以上増やされたら大変なことになるのではないかと私は考えています。

市長
(回答1)まず健康スポーツセンターの料金についてですが、私も同感です。この施設は、民間事業者が建設し維持管理・運営を行い、市はそのサービスの提供に対して対価を支払う事業(PFI事業)として運営しております。利用料金の設定につきましては、施設の適正な維持管理や採算も考慮した運営に必要な経費に対して、ご負担いただく金額として、事業者から提案のあった料金となっていますが、料金が高いという声は直接私も伺っています。他に何かいい方法がないか考えてみます。すぐにというわけにはいかないかもしれませんが。

市長
(回答2)次に病院建設についてですが、野洲病院は一昨年7月に市立化していますのでこのまま放置しておくということはございません。どういう形になるのかというのは別としまして、病院は整備いたします。建てます。きちっと市市民病院としての役割を果たしていきます。コンサルが病院の運営は黒字になりますと書いているのですが、私自身会社経営してきた経験から言いますと甘い考え、甘い計画でした。事業は必ずどこかでボロが出てきますし、経験しています。計画というのは辛く辛く、厳しく厳しく計画を練っていかなければなりません。医者が来ないという心配をされる方もいらっしゃいますが、私は全力でお医者さんを確保いたします。

市長
(回答3)駅前の歩道の段差につきましては、現場を確認していませんので私が確認して、調べて会長にご連絡させていただきます。

市長
(回答4)他市もそうですが、マンションが出来て急に子どもが増える場合があります。現在、野洲小学校は子どもが増えても余裕があります。それは確認しています。もし子どもが増えた場合、他市ではその1棟のマンションの子どもをバスで郊外の空いている小学校に連れて行って、代用している例も結構ありますので、そういったことも考えていかなければならない。ではそのままでいいのかということですが、もちろん流入人口が増えてそれが継続していけば学校も教室を増やしていかなければならないと思っています。
それから野洲幼稚園と第3保育園が老朽化しているのですが、それをどうするのかということを検討している段階ですので、そのときは増やすのか、民間を入れるのかそういうことも考えていかなければなりません。以上です。

野洲生活学校
楽しくお聞きさせていただきました。本日はお忙しい中、本当にありがとうございました。

市長
ありがとうございました。

 

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