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定例記者会見(令和5年1月23日)

定例記者会見の概要をお知らせします

このページは、野洲市政記者クラブ主催の定例記者会見の内容(概要)を広報秘書課でまとめたものです。案件説明は、担当部長が行っています。

日時

令和5年1月23日(月曜日)14時〜15時

場所

野洲市役所本館 庁議室

案件

・市内小学校の教員によるいじめにかかる報告書(案)について

資料1(PDF:568.2KB)

資料提供

・野洲駅北口歩道橋施設のネーミングライツパートナーについて

資料2(PDF:557.7KB)

その他資料

ビワマスフォーラム(PDF:3.1MB)

市長あいさつ

お忙しい中、今年最初の定例記者会見にご参加いただきありがとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

本日は、令和3年11月と令和4年5月に市内の小学校で発生しました教員によるいじめ事案2件について、事案発生の要因と背景、また、二度とこのような事案を繰り返さないための再発防止策について、この度、教育委員会が報告書(案)として取りまとめましたので公表させていただきます。詳細は、後ほど案件として説明させていただきますのでよろしくお願いいたします。

最後にイベント情報を提供させていただきます。お手元のチラシをご覧ください。 2月4日に「家棟川・童子川・中ノ池川にビワマスを戻すプロジェクト」がビワマスフォーラムを開催されます。この団体は、平成27年度に琵琶湖の固有種であるビワマスが激減していることから、琵琶湖からの遡上や産卵、繁殖ができる河川環境を取り戻そうと結成され、より上流への遡上が可能となるよう仮設魚道の設置と産卵に適した河床づくりなどを行っておられます。このような活動により、令和2年度には仮設魚道を遡上したビワマスの産卵が確認されており、多くの関係者や地域の皆さんによる地道な取り組みの成果だと思います。今回、この団体の活動報告と課題を多くの方に知っていただくために、また、ビワマスを野洲のシンボルにし、きれいな川づくりや保全の輪をさらに広げたいとの思いからフォーラムを開催されますので、ぜひ取材を行っていただければと思い紹介させていただきました。 

質疑応答等

1.市内小学校の教員によるいじめにかかる報告書(案)について<教育委員会・学校教育課>

●全体に関しての質疑応答

記者… この報告書(案)には教員Aや教員Bが述べたことが記載されていますか。

教育長… 記載されています。

次長… 個々の詳細な発言までは記載しておりません。この報告書(案)は、事案の要因と背景、そして再発防止策について重点を置き、作成しています。

記者… この報告書(案)は、いつから作成を始められ、どの程度、期間を要しましたか。

次長… 11月ごろから作成を始め、約3ヵ月間、期間を要しています。

記者… 約3ヵ月の間に、教育委員会から教員Aや教員Bに聞き取りを行っていますか。

次長… 教員Bには行いましたが、教員Aは、野洲市に在籍しておりませんので行っておりません。

記者…この報告書(案)を 事案Aと事案Bの被害児童の保護者に見せたり、意見を聞きましたか。

教育長… しておりません。

記者… では、今後、市ホームページで最終的は報告書を公表するまでに、被害児童の保護者に見せたり、意見を聞くお考えはありますか。

教育長… ありません。

記者… 被害児童の保護者から見て、この報告書(案)は納得できる内容となっていると思いますか。

教育長… 分かりませんが、教育委員会としては、精一杯努力して作成しました。

記者… 教育委員会は、学校から事案の報告を受けておられます。平常時であるならばこのような形でも問題ないと思いますが、今回の事案に関しては教育委員会が直接聞き取りを行うべきと思いますが。

次長… 教育委員会は、学校に対して問題解決にあたるよう助言や指導は行いますが、当該教員と直接やり取りすることは一般的にはありません。

記者… 今回の事案については、教育行政として、教育委員会を交えて聞き取りを行うべきと思いますが。

次長… 本事案については、一教員の問題ではなく、学校体制や教育委員会の内部にも問題の要因があると思います。教員がなぜこのような事案を起こしたかという原因は学校の聞き取りにより把握しました。そして、学校と教育委員会にどのような問題があるのかということを重点に置いております。

記者… この報告書は、(案)となっていますが、いつ成案化されるのですか。

教育長… 2月1日開催予定の教育総合会議にて成案化されます。

記者… 今回、この報告書(案)を作成するに至った受け止めと今後の決意をお願いします。

教育長… 教員がいじめを行う、また、いじめに繋がる行為をするという発想はありませんでした。このような中、2度続けて発生したことをしっかり受け止め、二度と起こらないようにする必要があります。子どもや保護者にとって、安心安全な学校づくりを目指して作成しました。

記者… 市長として、この報告書(案)をどのように受け止めておられますか。

市長… 発生した2事案について、要因や背景を分析し、二度と繰り返さないように、うまくまとめていただいていると思います。

記者… この報告書(案)により再発防止が可能と思われますか。

市長… 教員が二度とこのようなことを繰り返さないということを意識し、子どもたちに接していただければと思います。

記者… 不足点や、このようにすればという思いはありますか。

市長… 市長に対しては情報共有をしっかり行っていただきたいと思い、教育委員会に伝えております。

●報告書(案)に関する質疑応答

【2事案の概要】

記者… (1)令和3年度11月の事案に「教員Aはこうして起こった児童間のいじめを自分が指導したにもかかわらず、自分が発した言葉が発端でいじめが起こったことは認識していませんでした。」と記載されています。教員Aは、どのように指導していたのですか。

教育長… 教室内で被害児童に対し、他の子どもたちがキャラクター名で呼ぶなど揶揄していましたので、そのようなことはしてはいけないと指導しています。

記者… このいじめは、1カ月間続いていますが、教員Aはこのことを他の教員などに報告しましたか。

教育長… しておりません。

記者… いじめを把握していたにもかかわらず報告していないのは、なぜですか。

教育長… 学年内で学級経営として情報交換を行うなど、組織的なことができていないと捉えています。

記者… 教員Aは、大したことではないという思いや、いじめを隠蔽したいという思いがあったなど、どのような思いで報告をしていなかったのですか。

教育長… 大したことではないという思いがあったと思います。通常は、学年内で絶えず論議をする仕組みになっておりますが、対応が出来ておりませんでした。

【4要因と背景について】

記者… (1)事案Aにおいての(エ)に「市教委の担当者は、この事案を県教育委員会いじめ対策支援室とは連携できていたものの、教職員課への正式な報告を怠っていました。」と記載されています。正式な報告とはどのようなものですか。

次長… 書面での報告ができていなかったということです。

記者… 「市教委として学校を指導した後、その後の学校の見取りも十分に行うことができませんでした。」と記載されています。どのような指導をした後なのですか。

教育長… 聞き取りや被害児童の保護者対応も含めて複数で行い、組織的に対応するよう指導しました。また、管理職のみの対応ではなく、校内には学校運営委員会という組織がありますので、この委員会内で共通認識し、議論するよう指導しておりました。

記者… (2)事案Bにおいての(ア)に「教員Bは聞き取りの中で、「学年主任として学習規律や生活規律が整った学級経営をしなければならないという思いが強くなりすぎてしまった。」と記載されています。聞き取りはいつ行われたのですか。

教育長… 事案が発生し、学校が把握した後、学校の管理職が行っています。

記者… (イ)に「教員Bは事案Aを取り上げた校内研修を受けた時、「自分事として受け止めていなかった。」と述べています。」と記載されています。いつ述べたのですか。

教育長… 管理職の聞き取りで述べています。

次長… 教育委員会は、学校が聞き取りを行った内容を報告として受けています。11月に学校が聞き取り、教育委員会に報告を行っています。

記者… 「校内研修のあり方、やり方、内容について十分な検討を行う必要がありました。」と記載されています。この十分な検討とは、どのように行えば良かったのですか。

教育長… 研修を行ったが、自分のことと捉えていなかったと発言していますので、誰にでも起こりうることであり、自分のこととして考える研修になっていなかったという課題があります。

記者… (ウ)に「学級担任以外の教員による組織的な情報収集の手だてが弱かったのではないかと思います。」と記載されています。具体的にどように行えば良いのですか。

教育長… 小学校の教員は、教室内の全てのことを対応しており、他の教員が教室内のことを把握することが困難です。例えば教員を交代して授業を行う、またクラスを変えて給食指導をするなど、他の教員が、担任でない視点からクラスを見る必要もあるのではないかと思っています。

記者… 事案Aの発覚を受けて、既に複数の視点から見ることを行っておられたと思いますが。

教育長… 当該教室に、毎日支援員と管理職を配置していました。

記者… 他の教室も同じように対応されていますか。

教育長… 教員数に限りがありますので対応しておりません。

記者… そのような中、教員の交換授業や抜本的な改革に取り組みたいとお考えなのですね。

教育長… そうです。教員の交換授業については、少しずつ対応できるよう教員の配置が動きだしており、積極的に進めていただければと思います。国や県に要望を行っております。

記者… (3)2回の事案からみえてきたことの(ア)のマル2に「市教委の担当者が一人で保護者と学校の両方の思いや以降を聞くこととなり」と記載されています。県教育委員会いじめ対策支援室や学校側と関わっていた職員もいたのではないですか。

次長… 役割分担を行い対応しておりましたが、保護者への対応は一人で行っていました。一人で対応したことにより俯瞰的な判断が出来なくなっておりました。組織的に事案を分析し、問題を洗い出し、教育委員会としてどのように対応すべきであるという判断ができておりませんでした。

記者… (ウ)のマル1に「特別支援学級の担任をする経験があって、自分なりに「障がい」というものについて考える機会をもつようになります。」と記載されています。教員Bは特別支援学級を経験する機会はありましたか。

教育長… 把握はしておりませんが、ほどんどの教員は経験しておりません。経験することにより、障がいがある子どもさんや保護者の思いに寄り添い、特別支援教室を進める上で重要であると思っています。

記者… 「子どもの言動に「特性のレッテル」を貼ったりするような風潮があると懸念しています。」と記載されていますが、この風潮とはどのようなものなのですか。

教育長… 悩みを持つ子どもたちに寄り添う経験が少ないことです。

記者… 「「障がい」の片鱗や発達的なマイナス点を探しがちになってしまっている可能性もあります。」と記載されていますが、このことも、悩みを持つ子どもたちに寄り添う経験が少ないということですか。

教育長… そうです。保護者がどのような思いで育ててこられたかということを把握する必要があります。

【5再発防止にむけて】

記者… (1)組織対応の再構築の(ア)に「規模の大小、内容にかかわらず、担任や事案を発見した教職員は、まずは学年主任や生徒指導主事に報告したり、相談したりする体制を校内で整えるべきです。」と記載されています。この事案を発見した時とは、どのような事案のことなのですか。

教育長… 子ども同士のいじめや、教職員の不適切な対応、そして人権に関わる事案を発見した場合のことです。

記者… 「校内に明確な報告システムがない場合は、早急に構築する必要があります。」と記載されています。当時は報告体制があいまいであったという反省があるということですか。

教育長… そうです。

記者… 再発防止策の取り組みはいつから行われるのですか。

教育長… 既に校長会・教頭会を通じて、取り組みが可能なものから対応しています。

●概要版に関する質疑応答

【3要因と背景】

記者… (2)事案Bにおいてのマル4に「市教委の学校に対する指導や助言は一般的な内容にとどまっており、学校に対して有効、有意義なものになっていませんでした。」と記載されています。教育委員会は、具体的にどのような指導や助言を行っていたのですか。

教育長… 管理職には個別に対応するのではなく、組織として対応するようにと指導しておりました。本人の教育に対する思いや、家庭状況も把握した上で対応すべきであったと思います。

【5このような事案を繰り返さないために】

記者… (2)に「今回の対応により、市内の教職員が熱意や志気を落とし、思い切った教育実践に取り組めなくなるのではないかというご心配も少なからずいただきました。」と記載されています。なぜ、教職員が熱意や志気を落とすのですか。

教育長… 今回、このような事案が発生し、教育委員からも学級集団づくりや授業の中で、教員が委縮しないようにとお話しをいただきました。

記者… なぜ、教員が萎縮するのですか。

教育長… 教員が授業を楽しくするため、子どもたちを盛り上げる中で、からかったり、揶揄したりすることが稀にあり人権侵害にあたると指摘されました。

記者… 生徒をからかったり、揶揄したりして楽しい授業を作りだすことは不適切であり、当然のことと思います。

教育長… 一般的に楽しく授業を行う際に、特定の子どもをからかうことにより、その子の気持ちが落ち込むことに繋がります。教職員がしっかり人権感覚を身に着け、学校組織内で支え合い、点検を行い向上させ、そして教育委員会がサポートを行う必要があります。

意見交換等

なし

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政策調整部 広報秘書課
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