※平成29年2月1日に公開した内容となっております。
※当面の対応は、既に実施しております。
野洲市総合体育館 温水プールの休止について
野洲市総合体育館温水プール(すいむ8)では、11月に2度にわたり天井部材の一部が落下する事故が発生しました。
安全確保のため、昨年12月1日から臨時休館いたしております。専門家(建築士)が調査したところ、天井下地の劣化や耐震性の無さから天井落下の危険があるという結果が出ました。
教育委員会では、安全の確保を最優先として、再開した場合の費用対効果、市民の利用状況、平成32年に開設予定の野洲クリーンセンター余熱利用施設と今後の体育施設の有り方などを検討しました結果、残念ながら休止することが合理的であると判断しました。
検討結果を市議会全員協議会においてご協議いただき了解を得て、教育委員会会議での審議においても安全確保を最優先にすべきとの判断に至ったことから、温水プールを来たる3月31日をもって休止することになりました。
記
1.検討の結果
・安全性を最優先にして温水プールの再開をしようとすると約5千万円以上の経費が見込まれる。
・野洲クリーンセンター余熱利用施設の開設を3年後に控えており、市民が全体の約40%で実人数2,827人の利用状況では、温水プールへの新たな投資は2重投資であり市民の理解が得られない。
以上のことから存続は困難であると判断しました。
2.当面の対応
○定期券・回数券の取り扱い
・定期券は所持者全員に通知し、できる限り平成28年度内に払い戻し(還付)します。
・回数券は一定期間を設け払い戻し(還付)します。周知については、HP・広報のほかチラシの発行も検討します。
3.経過
野洲市総合体育館 温水プール(すいむ8)では、昨年11月に2度にわたり天井部材の一部が落下する事故が発生しました。利用者の安全を確保する必要があるため、12月1日から臨時休館いたしました。天井劣化度調査を専門家(建築士)に委託し、12月9日に実地の調査、同27日に結果の報告を受けました。
(1)天井劣化度調査結果の概要
○25mプール
・高窓付近(中央部) 天井下地が錆で劣化→部材の落下の危険性
・周辺部(平天井) 天井下地の一部に錆が見られる
・耐震性 特定天井に該当→現行の耐震基準を満たさない
○幼児プール
・天井下地の錆で強度が不足し一部落下→すべて改修が必要
○改修方法
項 目 |
概 要 |
工期 |
8か月以上 |
耐震性 |
法的基準に適合 |
概算工費 |
45,515,000円※ |
※天井改修費用のみで、その他経年劣化による修繕費用は含まれていません。
(2)項目ごとの検討
○利用実態
・温水プールの平成26年度利用実績(延べ人数)は、フリー遊泳77,804人、スイミング教室約5万人、合計12万7千人で、実利用者数はフリー遊泳5,792人、スイミング教室1,294人、合計7,086人です。実利用者数のうち市内住民の方は、フリー遊泳1,984人、スイミング教室843人、合計2,827人で、利用割合は、市内40%、市外60%となっています。
○安全性の確保
・法的な耐震性を満たすためには基準に適合するよう全面改修する必要があります。
○改修後の運営可能期間
・改修期間は設計・工事に8か月以上の期間を要します。
・温水プールは、老朽化や野洲クリーンセンター余熱利用施設の開設に伴い平成31年度末で閉鎖し、スポーツ施設への改修が予定されておりますので、改修後の残りの期間が実質2年強しかありません。
○他の温水プールの状況
・近江八幡市の温水プール(平成29年度開業予定)
・野洲クリーンセンター余熱利用施設→整備基本計画策定中(平成32年開設予定)
○収支の見通しについて
平成29年度から31年度までの3年間(うち2年間営業として)の概算は
約102,520千円の赤字となります。
・収入
費目 |
|
金額(千円) |
使用料・雑入 |
※68,000×2年 |
136,000 |
※平均約73,000千円の収入がありますが近江八幡市営プール開業に伴い利用者の約7%~10%の減を勘案した額
・支出
費 目 |
|
金額(千円) |
改修工事費用 |
|
45,520 |
人件費 |
12,000×3年 |
36,000 |
管理運営費 |
33,000×1年 60,700×2年 |
154,400 |
事業費 |
1,300×2年 |
2, 600 |
計 |
|
238,520 |