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平成27年度・市立病院整備関係

「市長への手紙(手紙、メール、通信箱、ファクス)」の4つの広聴制度により寄せられた皆さんからのご意見・ご提案は、今後の市の政策にいかすため、また、業務の改善を図るため等、市長および担当部署がすべて目を通し、回答しています。
平成27年度に回答・公表した中から、特に市民の関心が高い市立病院整備に対するご意見・ご提案とその回答をとりまとめました。
なお、掲載内容のうち、個人が特定される恐れがある等のものについては、広報秘書課で一部修正・要約(不掲載もあり)しています。

下記以外にも市立病院整備に対するご意見・ご提案をいただいていますが、住所・氏名の記入がなく回答不要の意思表示(メールで、返信の有無が「いいえ」となっている等)があるもの等に該当し、回答していませんので、公表の対象とはしていません。

対応フローチャート(PDF:30.9KB)

(仮称)野洲市立病院整備について(平成27年4月受付)

Q いつもお世話になっております、平素は市民生活へのご尽力のほど大変感謝しております。
久しぶりにこちらにご連絡させていただきましたのは、現在進捗中の野洲市立病院の案件です。
先日、京都新聞にて16年目に黒字転換という記事を拝見して、地域戦略室から資料を頂きました。
資料を拝見させいただきまして、気になることが何か所かございました。

1.建物建築費ですが、36万円/平方メートルとされていますが(おそらく交付金の関係かと思います)、規模は延べ13,000平方メートル程度、建築面積4400平方メートル程度で設定されていますね。第1回の会議ではもう少し少なめの金額でしたが、価格を変更したのには理由があるのでしょうか?

2.医師をはじめとするスタッフの人件費ですが、こちらは県内公立病院の平均値を採用されていますがこちらも見直されて引き下げられてます。

上記2点についてですが、私の見解からみてスタッフ人件費はもっと高くあるべきであり、その分建物建築コストは下げるべきかと思います。
例;病院の建築コストは全国平均的にRC造で20万円/平方メートル、SRC造で37.5万円(いずれも東京を規準としたもので地域的な物価水準等は加味していない)

病院は見た目の立派さだけでなく、スタッフの充実が最も重きものかと思われます。平均で集計されているのであれば最も高い水準の給与を準備しなくてはいけないと思います。
建築費にしても、従前の建物についてはRC造で相当な建築コストがかかっています。交付金の関係で難しいのかも知れませんが、コストの削減を検討課題にしていただけたらと思います。
この二つのお金のバランスが今後の病院を左右する問題ですので、再検討の期間で再度シミュレーションしていただけたらと思います。
再度のご検討よろしくお願いします。

A メールによりご意見をいただきありがとうございます。
1点目の建物の建築費については、ご質問の36万円/平方メートルという単価は、基本計画策定作業の中の第1回(仮称)野洲市立病院整備基本計画評価委員会(1月29日)と第2回の評価委員会(3月12日)の間で変更はしていません。ご指摘の価格の変更というのは平成26年3月の基本構想の時点(27万円/平方メートル)からの引き上げだと思われます。その理由につきましては、基本構想時点の単価は、施設を華美にしないということで総務省の交付税算定の単価(30万円)の1割減で設定したものでした。しかし今回の基本計画では、その後の建築市場価格の上昇によって交付税の基準が36万円/平方メートルに見直されたことによるものです。前回同様と、1割減での設定もありえますが、今後の上昇も見込まれることから、そのままの単価を用いています。予算の提案説明での「試算では収入に関しては堅いめに、また施設等の経費、特に人件費に関しては逆に緩めに見て」ということに該当します。
次に、2点目の人件費については、評価委員会に提出した1回目と2回目の試算では変わっています。その理由は、1回目の評価委員会では全国の市町村立病院の平均額が採用されていましたが、そもそも、野洲病院の実態と大きくかけ離れているとともに、近隣の公立病院の実態とも合っていなかったため再設定しました。人件費に関しては、医師、看護師をはじめ、意欲のある優れた職員を確保するためには、給与は重要ですが、「最も高い水準」を「準備」するだけでなく、福利厚生、研修、その他良好で魅力的な職務・職場環境を整えることが重要であり、基本計画段階では妥当な水準と考えています。
基本計画では成立可能性は確保されており、今後の基本設計及びその作業と並行して行う開設許可手続き等のなかで、いわゆるソフト及びハードの事業費について具体化していく予定でした。しかし、ご存知のとおり、市議会において予算の継続審議という状態になっています。今後の議会の対応にかかわらず、これまで専門家の方々の協力を得ながら、市民の皆さま方とともに進めてきました(仮称)野洲市立病院整備については何らかの新たな対応が求められることになると考えています。 

市立病院整備における財政負担の削減について(平成27年5月受付)

Q 前略 一昨日(5月8日)の新聞報道によりますと、東京の豊島区で「マンション併設 ビル内に新庁舎」と建設費は高層部分に入るマンションの分譲収入などを充て、一般会計からは財政負担ゼロとした。」との報道がありました。
野洲市立病院建設も再度建設計画・資金計画を再検討し、豊島区の様な財政負担大幅削減の病院建設計画に変更なさるよう要望します。
添付資料、赤字の続く大津市民病院、新野洲病院は開院後20年も赤字予想などの報道を見るにつけ、今後の市民負担を極力削減なさる努力を希望します。
経過はいろいろと有りましたが、より豊な財政構築ため、山仲市長の再度のご決断を期待します。 敬具

追記:豊島区には20以上の自治体が視察との事です、野洲市のご担当者等の視察もご提案します。

A メールによりご意見をいただきありがとうございます。
一般的な原則として負担なしで財産が取得できることはありませんので、豊島区の例は、所有地が持っている価値が発揮されて、ご指摘の結果となっていると考えられます。
豊島区の平均的な地価は、約114万円/平方メートルですが、野洲市のそれは約6万円/平方メートルであり、野洲駅前でも約13万円/平方メートルです。豊島区新庁舎のあたりですと200万円/平方メートルを越えており、野洲駅前の15倍以上になります。
これまでの駅前整備の検討でも議論しましたように、高層化は地下利用とともに、土地価格とその背景にある都市集積と市場・経済が高くないと実現しません。
適正な市民負担により市民が良質のサービスと高い受益を受けていただくことを主眼に、新病院整備をはじめ各種事業展開を図ってまいります。

市立病院の整備場所について(平成27年6月受付)

Q 栗東市、守山市、草津市、近江八幡市等、全ての市が大きな病院は郊外にて運営されているのに、何故野洲市だけは野洲駅南口に拘るのか一市民としてわけが分からないです。其れよりも郊外に野洲市民病院を建てるのが特則ではないですか?候補地としてさざなみホール等使用率が悪いのと、さざなみホール横の社協の使用も少ない事で、そこを解体して市民病院を建設する方がベターであると思うのですが?利用としては、シャトルバスを野洲駅~市民病院間を走らせる事もひとつの案です。中主町と野洲市が合併しても、旧中主は何も恩恵が無いのが現状である。

A メールによりご意見をいただきありがとうございます。
新病院の立地場所につきましては、過去4年間の市民代表、医療や病院経営の専門家などによる公開の検討及び市議会での審議を経て決定したものです。平成25年10月の「中核的医療拠点のあり方に関する基本方針」の中で公的に明らかにするとともに、それを踏まえて、基本構想、基本計画を策定しています。
立地決定の理由は、駅前は、市内はもとより市外も含めての交通の結節点であり、多くの市民が利用しやすく、加えて医師や優秀な医療スタッフを確保することにも利点があること、また、これらのことが、病院の経営上も有利に働くことなどです。逆の観点からすれば、市民のための病院を新規に整備するのであれば、市内外からの交通が集中する駅前という場所以外では成り立たないというものです。野洲市の郊外に新規に病院をつくれば近隣市の病院と競合しますし、あえて言えば、近隣市の病院は野洲市の郊外病院です。
ご提案の「さざなみホール」隣接の旧ふれあいセンター敷地での新病院立地についてですが、郊外型病院としては面積が不足します。駅前の場合は、地価及び都市集積の面から立体駐車場が可能ですが、郊外の場合は、平成23年度に野洲病院から提出された『新病院基本構想2010』の検討時の試算では、200病床程度の病院建物敷地として約3,500平方メートル~4,000平方メートル、駐車場敷地として11,000平方メートル程度(職員専用を含む500台~600台程度の駐車場)が必要になると想定されており、旧ふれあいセンター敷地(約8,500平方メートル)では、駐車場敷地の確保ができません。「さざなみホール」の駐車場も120分台しかなく、500人のホールにしては、実質的に不足しています。
シャトルバスを運行してはどうかとのご提案につきましては、自家用車に乗れない高齢者が今後さらに増える中で、わざわざ駅からシャトルバスに乗り換えて利用しなくてはならない不便な郊外型の病院は、近隣市の病院と競合し、優位性が発揮できません。またシャトルバスの運行コストは病院の事業本体の収支に計上されるため財政的にもマイナスです。むしろ、現行のコミュニティバスのサービスを活用するとともに、本数等を増やすなど充実したほうが市民の皆さんの便宜は高まると考えます。
なお、合併後のまちづくりは、まち全体が均衡を保って発展するとともに、地域ごとの特色を伸ばす施策を展開してきました。お住まいの旧中主町地域につきましては、2つのコミュニティセンターを拠点にまちづくり活動の促進を図り、子育て支援のために学童保育所の増築・拡充も進めてきました。また、市民交流センターの新設、野洲川右岸線の整備等も進めてきました。さらに、合併に伴い、施設や行政サービスの効率化と市全体の行政機能の向上を図るため、分庁舎等の機能の廃止を行いましたが、旧分庁舎は北部合同庁舎として改修し、市商工会や社会福祉協議会などの関係機関・団体の本部事務所を集中、さらにはB&Gプールの改築などの取組みも進めています。その他、民間保育所の改築支援、文化や観光振興、環境施策の面でも、地域の活動と連携しながら、情報発信力の向上、さまざまな能力を持った専門職員の活用等、ソフト面における合併効果も併せ、一層の施策の推進を図っています。

野洲駅南口周辺整備について・市立病院整備について(平成27年7月受付)

Q 本日広報「やす」で野洲市立病院の整備事業の現状と今後を拝読しました。病院建設が前に進まないのが残念で私の意見を述べさせて戴きます。野洲駅前の一等地に病院建設だけの計画では将来の経営が危ぶまれます。駅前の立地を生かすなら、「市立野洲複合センター」とでも言うべき、病院、市役所、マンション、コンビニ、図書館、介護施設、娯楽等を集約した施設として整備すべきです。駅前複合センターに行けば生活のすべてが賄える施設として位置づける事が必要と考えます。少子高齢化が進む中、野洲駅前の立地を最大限生かす事業を行い、他市をリードする街づくり計画をすべきです。資金はマンション代金、テナント代、市債等で賄えると思います。私は大津赤十字病院の臨床検査技師として約35年勤務しました、その間、病院改築にもたずさわりました。患者に支持されるには、「あそこに行けば助かる」安心感です。日赤のキーワードは救命救急でした。野洲病院のキーワードは「暮らしに直結した町」だと思います。 

A メールによりご意見をいただきありがとうございます。
市では、市立病院整備は市民の生命・健康を守るための重要な施策であるという認識のもと、整備に向けた検討に取り組んでまいりましたが、ご存知のとおり、本年2月定例議会において継続審査とされていた基本計画に基づく基本設計策定業務等に要する予算案が5月定例会において否決されました。まさに「病院建設が前に進まないのが残念」というご意見と同じ思いを持っています。
市立病院を含めた野洲駅南口周辺整備につきましては、本年3月に市民代表、学識経験者などによる検討委員会、市民懇談会等、公開での議論を経て、すでに広報紙やホームページ等でも公開しています野洲駅南口周辺整備構想を策定しました。構想では、「心と体の健康をテーマに、人と人がつながることで生まれるにぎわいづくり」をコンセプトに掲げ、民間活力の導入も組み込みながら、「にぎわいと活力の創出」、「心の満足」、「少子高齢社会への対応」が達成できる駅前整備をめざす方針を定めています。具体的には、多目的施設整備、機能の複合化、民間活力導入の検討等を定め、必要な機能としては、病院をはじめ、市民広場、交流施設、図書館分室、アリーナ、商業サービス等を位置付けています。したがいまして、「にぎわい」を求めてはいますが、あくまでも「心と体の健康」というテーマに沿った駅前空間とし、ご提案のような生活のすべてが賄える施設の立地までは考えておりません。
今後は構想に基づき段階的に整備を進めていくこととしており、今年度は、これまで駅前周辺のまちづくりについて情報交換等を行ってきた独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)から都市再生のノウハウの提供を受け、病院整備と調整を図りながら、市民広場、交流/商業施設等について、施設内容および規模、整備手法等を検討する予定です。
また、駅前整備にあたっての事業費につきましては、国による支援制度の活用や先に述べましたような民間活力の導入検討のほか、効率的な維持運営を見据えた施設の整備検討も必要であると考えています。
現在検討している市立病院は、地域医療の後方支援機能を有する中核的医療機関を想定しています。ご意見のとおり、「暮らしに直結した」病院です。7月12日に開催しました「市立病院を考える市民集会」では、約350人の市民や関係者の皆さまにご参加いただき、様々な議論を通じて、改めて市民の皆さまが「暮らしに直結した」身近な地域に市立病院の整備を強く望んでおられることを確認することができました。市といたしましては、これまでの検討や意思決定の積上げを重視し、一日も早く市立病院整備が実現できるよう、引き続き検討を進めていきます。
今後も随時、広報紙やホームページ等で情報を発信するとともに、市民の皆さまとの公開の議論の場も設ける予定です。是非ともご参加ください。

市立病院建設について(平成27年9月受付)

Q 病院建設は、市役所内で検討され、議会にもかけられ、市民にも病院にも伝えられ、多数の賛成意見のもとに動き出し、県立大学と立命館大学の協力も得て、病院建設を含む、野洲駅南口再開発のタウンミーティングを3回以上開き、その具現化がなされるべきと思っております。しかし、一部の市関係者や市会議員や市民の噂によると、滋賀県も反対しているし、市長選も来年あり、駅前にわざわざ大きな赤字の出る病院を建てなくても良いのではないか、との意見がくすぶり、燃え上がろうとしているように思います。まず、赤字については、ごみ焼却と同じく一定の経常経費と見なすとともに、以前、元議員さんにも伝えましたが、横浜の病院コンサルタントに相談するなりして、赤字から黒字化を計る。病院以外の建設としては、反対者の頭の中には、商業施設やマンション建設がチラつくようですが、それこそ他市町をみても判るように、大失敗となることでしょう。野洲市は、野洲市の特長として、駅前に病院や公共施設と付随して、商業施設を造ることを着実に実行しようとしている筈です。すなわち、当初計画し、多くの意見を取り入れ、まずは、病院建設を最初にしようと進行されたので、弱者の中間病院として、早急に建設してほしいものです。追伸、敵は本能寺にありではなく、敵は市役所にあり。 

A 市立病院整備に関して心強い賛同のご意見をいただきありがとうございます。
市ではこれまで、市立病院整備は市民の生命・健康を守るための重要な施策であるという認識のもと、整備に向けた検討に取り組み、野洲駅南口周辺整備と併せ、さまざまな機会で市民の皆さまと公開の場で議論を重ねてまいりました。その積上げの結果を踏まえ、基本設計策定業務等に要する予算案を5月定例会で提案いたしましたが、ご存知のとおり、否決されました。この結果には驚きであり、誠に残念でした。
しかし、去る7月12日に開催しました「市立病院を考える市民集会」では、約350人の市民や関係者の皆さまにご参加いただき、ご意見と同様、多くの市民の皆さまが身近な地域に市立病院を整備することを強く望んでおられることを改めて確認することができました。
現在は、4月28日の予算常任委員会の付帯決議に基づき設定した基本計画の精査に取り組んでおり、本年11月にはその結果を踏まえ再度、「基本設計」の予算案を市議会へ提案したいと考えています。
現時点では、市立病院整備事業は先が見通せない状況ではありますが、年間、通院約10万人、入院約5万人、約650件の救急搬送を担う持続可能な中核的医療機関を確保するためにも、一日も早く整備が実現できるよう、手続きの過程について徹底した透明化を図りつつ、進めてまいります。
今後も随時、広報紙やホームページ等で情報を発信するとともに、市民の皆さまとの公開の議論の場も設ける予定です。是非ともご参加ください。

野洲駅前における病院建設について(平成27年9月受付)

Q 広報やすを読みました。
決まった様ですが、市立病院の立地について、先ず駅前に病院のある県や市や村がどこにありますか。又、答弁が「高齢者や障がい者の利便性から観て」と。
これらの若者のために、市民のために、前向きな前広な施策はありませんか?
又、商業機能については旧町の政策が支障となって・・・と。
こんな事は行政が決めたのではないのですか。自分達が決めたことが支障になっているなら自分達でなぜ改善しないのですか。
いかにうしろ向きさ、ええ加減さか解ります。もっと気合いを入れて、いつまでも同和問題や人権問題ばかりやっていないで、真の町発展のため、若者のこれからを考え、教育、文化、スポーツに力を入れて活発な野洲市になることを切望します。
・駅前病院反対
・小中高の教育レベル向上、スポーツレベル向上に全力を傾注して下さい。
もっともっとセンスの良い街に。感覚が古い古い年寄りの街にしないで。 

A ご意見をいただきありがとうございます。
「駅前に病院のある県や市や村がどこにありますか」とのことですが、県内では高島市民病院が合併して新市になってから改めてJR湖西線近江高島駅前に新築建設されています。また、県外では吹田市民病院と国立循環器病研究センターが平成30年にJR東海道本線岸辺駅前に移転される予定ですし、関西医科大学香里病院(大阪府寝屋川市)は京阪本線の香里園駅前に、南生協病院(名古屋市緑区)はJR東海道本線南大高駅前に、岡山市立病院はJR山陽本線北長瀬駅前に建設されています。さらに、嬉野市の国立病院機構(NHO)嬉野医療センターは、九州新幹線長崎ルートで新設される嬉野温泉駅(仮称)前に移転することになっていますし、大阪市立大学医学部は附属病院の関連施設として、JR天王寺駅前の近鉄あべの橋駅上にある「あべのハルカス」21階に先端予防医療部附属クリニックを整備しました。
また、商業機能につきましては、地元の要望を受けて、駅に近い、市三宅四ツ家地先の一団の土地について、新たに商業機能を想定した都市計画の用途変更を行い、計画が進められています。
その他、小中高の教育、文化・スポーツまた子育て支援や市民の生活支援、産業振興、さらには計画後長期間止まっていた国道8号バイパスの早期整備、新クリーンセンター整備なども進めています。

市立病院整備及び野洲駅前の土地活用について(平成27年11月受付)

Q 11月16日読売新聞朝刊に「予算案否決」の記事がありましたが、その中の市民のコメントと小生も同じ意見です。
小生は旧中主町民ですが、駅前に市民病院があるメリットは前々から疑問でした。まして南口の駅前となれば、琵琶湖側の住民が行くとなると現行の場所よりかえって不便。
駅前なので電車に乗る人が自家用車の一時預けに利用するのが関の山と考えます。
車でのアクセスが便利で駐車しやすい場所が市内にはないのでしょうか?
我々の地域では、入院する場合、守山の市民病院や成人病センター、あるいは市を飛び越えて済生会や草津総合・滋賀医大といった大病院を利用する人がほとんどです。
最新医療施設やお医者さんの専門性を重視するなら野洲病院は行かず車で便利な湖南地区の有名病院を利用するでしょう。
以前私の父も前立腺肥大を患い野洲病院で泌尿器科の専門医にかかっていたことがありました。
が、その先生は野洲病院を去り非常勤となりました。
その後、担当医は変わり豊郷病院に転院させられ、前立腺全摘出手術を受けることになりました。
ところが術後の処置ミスのためか死亡しました。
担当医は司法解剖の手続きをとるか聞かれましたが、父が生き返ってくることもないのに争っても無駄な抵抗をあきらめました。
家族は完全に医療ミスによるものと思っていますし、近所や親戚もそう思っています。
だから、家族や近所の者は、今の野洲病院に信頼がなく、最初から済生会や滋賀医大など大きな病院を選ぶ人が多い。
そもそも、この便利な生活圏の湖南地区には車で1時間もかからず行ける立派な(医者と施設がある)病院が沢山あります。
新病院が市民が利用することで特別なメリットがある市立病院かどうか見えてきません。
よって、今計画されている駅前病院を現行病院を廃止して建設することの理由が今一つ分かりません。
駅前広場の有効活用なら県外や他市から足を運んでもらえる事を第一優先に考えるべきだと思います。
もう一度白紙に戻し(病院建設候補以外に)、京阪神からもアクセスが便利な野洲駅前の地理的優位性を生かす土地利用をもっと議論してもらえないのでしょうか?
メリットが見えてこない中途半端な規模の医療設備やスタッフで運営されそうな(土地代の高い)病院建設に税金が使われることには反対です。

A 「市長への手紙」にてご意見をいただきありがとうございます。
野洲病院の状況は、新病院計画が具体化してきたここ数年の間、職員の志気の改善や滋賀医科大学等からの支援強化などにより、大きく改善してきており、ご指摘の状況とは異なっていると考えます。
病院整備の必要性に関しては、「生活圏の湖南地区には車で1時間もかからず行ける立派な(医者と施設がある)病院が沢山ある」という生活状況の方もおられるとともに、身近なところでの医療サービスを必要としておられる市民も多くおられます。現に、直近の野洲病院の利用実績は年間、通院約10万人、入院約5万人、約650件の救急搬送となっています。このような理由で新病院計画を進めてきました。
野洲病院にかわって市が責任を持って病院を整備することになった経緯は、平成23年4月野洲病院から「新病院構想2010」と題された提案書が提出されたことに端を発しています。この提案書は、現野洲病院の施設や機器は老朽化し基幹施設の耐震化もできていないため、市が新しい用地に病棟を建て機器更新もした上で経営を御上会(野洲病院)に委ねてほしい、そうすれば過去に旧町から借りた9億円の残額も計画的返済ができ、毎年市から受けている1億数千万円の補助金の額も少なくすることもできる、という内容でした。
この提案は見方を変えれば、野洲病院の経営が継続困難であるということを自ら公言することになるため、新病院構想提出の直後、市内の中核的医療機能をどう考えていくべきかの検討を市民代表、医師会、専門家等による検討委員会を設置し検討を委ねました。この委員会の結果を踏まえ、高齢化が進む将来を見据えると在宅医療を進めるための中核的医療機能が必要であること、また、従来の補助金により民間医療機関を支援するという手法が成立しなかったという事実、さらに上記の「新病院構想2010」による支援手法が行政制度上不可能であること等を根拠に、平成24年1月、市が中核的医療機関として市立病院を整備する方針を決定し、その後段階的な検討と議会手続きを踏んで計画を進めてきました。
今回、11月市議会における市立病院整備基本設計予算案等の否決は、これまでの市民の皆さんとの意見交換や専門家等による委員会での審査、それを踏まえた議会審議の経緯に反する結論であると考えています。反対された議員からは公的に反対理由の説明が一切なされていません。
駅前の市有地を立地場所としていたことにつきましては、過去4年間の市民代表、医療や病院経営の専門家などによる公開の検討及び市議会での審議を経て決定してきたものです。具体的な理由としては、駅前は、市内交通網の結節点で、障がい者や今後急増すると考えられる自家用車に乗れない・乗せてもらえない高齢者など移動に関して弱い立場にある市民が利用しやすいこと、また市外から医師や優秀な医療スタッフを確保することに利点があり、これらのことが病院の経営上も有利に働くためです。また、別の経営上の観点から言えば、近隣市の病院は、野洲市から言えば郊外に当たる場所にある病院ですので、計画していたような市民生活の日常の安心と回復期医療や在宅医療を支援するための中・軽度の病院を野洲市の郊外に整備して、ご見解のとおり、高度医療を行う近隣の大規模病院と競合して経営は成り立たないという議論と判断によるものです。
最後に、野洲駅南口周辺土地利用計画については、核となる約1haの市有地購入の際の市民及び議会議論では市民のための利用を優先しようという合意が基本となっています。この合意に基づき、構想策定を進めてきました。市民病院もその一翼を担うものでした。駅前の病院は市民の利用に便利であるとともに、医師や医療スタッフの確保にも有利であり、その優位性を活かし、市外からも来院者を確保できると見込まれ、病院及び将来計画している文化スポーツ施設とあいまって商業及びサービス系事業の展開を見込む構想でした。
駅前には大型商業施設を誘致して利活用を図るべきとのご意見もありましたが、滋賀県の商業特性はすでに郊外型・ロードサイド型で定着していること、また、旧野洲町の政策により新幹線より国道8号側に既に大型量販店が誘致されていることから、駅前に同規模以上の商業施設の立地は困難であるとの見解が専門機関からも示されています。
病院計画案は否決されましたが、平成24年度以降市民の皆さんと議論を尽くして定めた南口周辺整備のコンセプト「心と体の健康をテーマに人と人とがつながることで生まれるにぎわいづくり」に基づきつつ、市民の皆さんが利用できる駅前整備の具体的な内容について検討していきたいと考えています。

お問い合わせ
政策調整部 広報秘書課
〒520-2395 滋賀県野洲市小篠原2100番地1 本館2階
電話番号 077-587-6036
ファクス 077-586-2200
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