現在の位置

平成24年度・市立病院整備関係

「市長への手紙(手紙、メール、通信箱、ファクス)」の4つの広聴制度により寄せられた皆さんからのご意見・ご提案は、今後の市の政策にいかすため、また、業務の改善を図るため等、市長および担当部署がすべて目を通し、回答しています。
平成24年度に回答・公表した中から、特に市民の関心が高い市立病院整備に対するご意見・ご提案とその回答をとりまとめました。
なお、掲載内容のうち、個人が特定される恐れがある等のものについては、広報秘書課で一部修正・要約(不掲載もあり)しています。

下記以外にも市立病院整備に対するご意見・ご提案をいただいていますが、住所・氏名の記入がなく回答不要の意思表示(メールで、返信の有無が「いいえ」となっている等)があるもの等に該当し、回答していませんので、公表の対象とはしていません。

対応フローチャート(PDF:30.9KB)

野洲病院の必要性について(平成24年8月受付)

Q 新しい病院を税金投入して建て替える必要性は無いと思っている。
・都市部では駅からかなり離れていても受診されている。野洲市周辺には成人病センター、守山市民病院、済生会病院、をはじめ少し車に乗れば受診できる機関がある。
・医療も在宅中心になり入院期間を短い。また、高齢者についても介護が必要な人についても施設から在宅へシフトされる。フリーター・生活保護受給者が増え、経済に明るい兆しは今後ももう無いであろう。そんな中、新たに赤字負債要因を抱えるべきでない。

A 「市長への手紙」によりご意見をいただきありがとうございます。
今回、市が病院の検討を始めた経緯については、市広報(平成23年6月<野洲病院の課題>、平成24年6月号<病院整備検討経緯>)をご参照ください。
要約しますと、野洲市は、旧町時代から30年近く民間病院である野洲病院に支援してきました。現在でも多額の債権を有しているとともに、年間1億円を超える財政支援をしています。このような中で、昨年4月に野洲病院から、野洲病院は基幹施設の耐震対策ができていないこと等から、市が新しい土地に新病院を建設してそこで診療させてほしいとの提案が市に対してありました。この提案の受け入れ可否と受け入れない場合の市の対応について市民と医師会代表や大学病院の専門家等に検討を重ねていただきました。
ご意見のとおり、近隣の医療施設があるなかで、市が関与して、中核的な医療機関を整備する必要がないというご意見は市民および議員からもいただいています。その場合、現在の野洲病院への市からの財政支援をどうするかが問題となります。抜本的な施設更新が必要な病院に対し、いつまでも、実質的な赤字補填の支援を続けていって良いものなのか。仮に、支援を続けない場合は、実質的に野洲病院の存続は厳しくなり、その場合は、市内には中核的な医療機関はなくなると推定します。ご意見のとおり、近隣の医療施設で対応できるという考えもありますし、市の検討会で市民と医師会代表や大学病院の専門家等の総意として提案された、同じ市民の税金を使うのであれば、新規に市が責任を持って、質の良い医療を効果的に提供できる病院の可能性を探るという考え方もあると思います。いずれかの選択肢に、市議会での開かれた審議等を通じて市民の合意形成が図られることを願っています。  

野洲病院のあり方について(平成24年8月受付)

Q 野洲病院のあり方が検討されている由、一市民としての私の考え方を述べます。
1.今日まで野洲病院に投資された金額を市民に明示して欲しい。
2.救急車にて搬送された患者はすぐ他病院に転送され、病院機能を失っており、税金の無駄遣い。
3.仮に病院の新築が計画されているなら、完全に市民病院とし、駐車場を十分に確保せよ。駅近くでは、十分に確保できないのでは無いでしょうか。慎重の上にも慎重を期すべきだと思います。

A 「市長への手紙」によりご意見をいただきありがとうございます。
はじめに、今日まで野洲病院に投資された金額については、市議会や市広報(平成23年6月号)で公表しています。具体的には、以下のとおりです。
・地域医療振興資金として、昭和60年から3年間で合計9億円を貸付しています。(現在の未償還元金は約6億4千万円)
・地域医療体制整備補助事業として、平成10年度から毎年約1億数千万円を支給しています。なお、今年度分は約1億2千万円で、実質的には病院施設整備の元利償還金にかかる補助金として、これまでの総額約14億円を支給しています。
・病院の増改築工事等に伴う民間金融機関からの21億円の借入金の損失を市が補償しています。(未償還元金約8億円)
・病院敷地の大半となる土地約4,300平方メートルの無償貸与と、この土地への担保権の設定による民間資金調達を認めています。
次に、湖南圏域の救急医療体制は、1次・2次・3次救急と段階的に役割を分担し、特定の高度・専門治療機関に患者が集中することを予防しています。野洲病院は救急告示病院と併せて2次救急医療輪番病院を担っており、救急搬送受入後、初期治療を実施した後に、高度・専門治療が必要な方については、3次救急医療機関である済生会病院や滋賀医大に転送されますが、その数は、平成24年1月から8月に救急搬送で受入された人数460人のうち、72人となっています。
最後に、現在すすめている病院の検討は、昨年の野洲病院からの提案をきっかけとしています。民間病院のために市が病院を新たに設置することは困難であるという結論を踏まえて、市が関与して病院を新設するかどうかの検討です。経緯については、市広報(平成24年6月号)をご参照下さい。なお、市が病院を整備することとなった場合、当然必要な駐車場の確保は行います。立地場所は未定ですが、選択肢のひとつである駅前になった場合は、現在手狭である文化ホールや野洲コミュニティセンターの駐車場と共用で効率的に十分な駐車場確保は可能だと考えています。。

駅前の活性化について(平成24年9月受付)

Q 駅前に病院が来る様な話をちらっと聞きましたが、野洲の玄関口に病人を集めて、活性化しますか、病人はもっと静かな環境のもとで静養するのが妥当じゃないかと考えます。駅前は若者が集まり、会社帰りがくつろげるという場所を提供すべきであり、他市からも野洲の駅前に行ってみようとなるような町づくりをしなければなりません。野洲の人民だけで物事を考えていては世間が狭い話になります。市の職員ももっと外の街づくりを良く調べ対応していかなければ後悔することになります。とにかく病人が駅前に集まっては市が暗くなります。

A 市長へのメールにてご意見をいただきありがとうございます。
駅前については、多世代が交流できる公共空間を核に、地の利を生かした利便性の高い駅前づくりを前提に、野洲駅南口周辺整備構想検討委員会での議論をいただきながら実現に向けて進めています。
病院の駅前への立地は決まっていませんが、本年7月11日に野洲市新病院整備可能性検討委員会(委員長:柏木 厚典 滋賀医科大学病院長)でまとめられた提言書において、市が新たに病院を整備する場合は、立地場所は郊外ではなく野洲駅周辺が望ましいと提言されています。
また、そもそも、市が新病院を整備するのかしないのかについても、12月に予定している方針決定に向け更なる検討を進めているところであり、決まったものではありません。新病院整備に関しては、立地場所を含め、整備の可否についても市民の皆さんから賛否両論がありますが、新病院整備に関連するこれまでの経緯を踏まえ、可能な限りの可能性を明らかにして、皆さんに方向性を示し議論をした上で、判断したいと考えています。
また、駅前に病院が立地することで、○○様のように市が暗くなるというご意見がある一方、病気治療という視点に限定しないで、健康づくり、予防といった機能を含めたサービスの提供の視点からまちづくりの核のひとつになるとの積極的なご意見もいただいています。このような議論ができるのも、これまで進んでこなかった駅前整備を、市民が主体的にまちづくりの一環として進めることが可能となったからだと考えています。
さらに、まちづくりは市民主体であるとともに、ご指摘のとおり、広域的観点からの検討も重要であり、野洲駅南口周辺整備構想検討委員会には、専門家とともに、滋賀県庁、国土交通省近畿整備局、JR西日本等からも委員として参加していただいていますし、別途、交通ネットワーク構想の検討を進めており、ここにおいても、野洲から日本、世界を視点に、第一線の専門家や関係機関からも委員として参加いただいています。「若者が集まり、会社帰りがくつろげる」ためには、何が必要なのか、その整備主体は誰なのかも含めた、具体的なご提案をいただければ幸いです。
今後も透明・公平性をもって議論を交わす中で、にぎわいと活力にあふれたまちづくりを進めてまいります。

野洲病院について(平成24年11月受付)

Q 現在、検討されています野洲病院について、お願いがあります。
現在脳神経外科で片頭痛の治療を受けている者ですが、新設の病院では脳神経外科が設置されないと伺いました。近隣の病院では治療をしていただける専門医はなく、非常に不安を覚える次第です。野洲病院の脳神経外科は患者数も多く、採算は十分に採れているように思われます。是非とも、再考をお願いします。もし、脳神経外科が設定されない場合は、少なくとも薬が受け取れるような配慮はお願いします。
勝手なお願いですが、よろしくお願いします。

A 「市長への手紙」によりご意見をいただきありがとうございます。
さて、市が新病院を整備する場合の機能及び診療科は、地元医師会長や複数の大学病院の医師など専門家に参加いただいて検討しています。脳神経外科は脳卒中など高度な外科手術を伴う急性期の治療を行うためのものであり、新病院での機能の中では診療科と位置付けられませんでした。
なお、ご心配の片頭痛の治療は内科で行っている医療機関もあるようです。各診療科で対応する範囲は新病院の詳細な計画を策定する時に、市民の受診動向も含めて改めて検討することになります。

野洲病院の診療科に関する要望(平成24年11月受付)

Q 私は、偏頭痛がかなり重症で、現在、野洲病院の脳神経外科で診察を受け治療しております。偏頭痛に苦しむ患者は多く、待ち時間も半日ほどかかることもあり、かなり、混み合っています。野洲病院がなくなり、新しい病院が建設されるそうですが、近くに頭痛外来の病院もなく、交通手段のない私(車が運転できません。)のとって、野洲病院の頭痛外来(脳外科)が命綱である私にとり、脳外科がなくなってしまうと、大変困ります。
偏頭痛の発作が度々起こるため、遠くの病院にいくのは厳しいですし、吐き気や具合の悪いときは、点滴も必要になり、近くに頭痛外来が必要です。そういう偏頭痛患者の方は、今、野洲病院に通院中の方々にも、多数おられると思います。あれだけ混み合っていますし、そのように感じます。大きな手術が必要な脳外科が無理でも、偏頭痛などの慢性的疾患の患者の頭痛外来は、是非設けていただきたいと要望致します。なお、そのような専門の課ができなければ、現在処方していただいている薬を継続して内科等で処方していただけるなど、対処していただけると助かります。どうぞよろしくお願いします。

A 「市長への手紙」によりご意見をいただきありがとうございます。
片頭痛でのご苦労をお察しいたします。
さて、市が新病院を整備する場合の機能及び診療科は、地元医師会長や複数の大学病院の医師など専門家に参加いただいて検討しています。脳神経外科は脳卒中など高度な外科手術を伴う急性期の治療を行うためのものであり、新病院での機能の中では診療科と位置付けられませんでした。
なお、ご心配の片頭痛の治療は内科で行っている医療機関もあるようです。各診療科で対応する範囲は新病院の詳細な計画を策定する時に、市民の受診動向も含めて改めて検討することになります。

駅前整備構想について(平成24年12月受付)

Q 都市基盤整備特別委員会・等の件で、お願いとご提案を申上げます。
先ずは、病院の事ですが「病院は市民福祉のため、野洲から病院を無くしたくない」を優先に今日迄支援をし、結果は野洲病院の経営状態は実質的には債務超過ではありませんか?積年の財政支援額の回収は、既に金融機関の根抵当権で押えられ、市では回収できない様な説明でしたが、今日まで市民に公にされていなかった事は残念ですし、その責任はどうなるのかと問いたいです。
更に、市購入の南口駅前一等地に、大型の箱モノを造ろうとしています。現委員会の審議には納得できません。市、投資の12憶円が半分程度回収できて、野洲の近未来に夢を与える、企画立案をお願いします。以下のご提案を概要は、今後の審議の太骨に、お加え頂きますよう、切にお願いします。

1.現在の野洲病院は、「頼れる病院ランキング」のような、市としての評価数値はお持ちでしようか?また仮に新病院は、どの程度の数値目標をお考えですか?公にしてください。

2.また、新病院の運営や経営は何方を予定されていますか、市民に喜ばれる、よい病院と安定経営は其れを運営・経営する人だと思います。意中の人材の確保をお願いします。

3.新病院の設立や運営は急いで行わず、市民に広く実情を報告し、一・二年かけて充分な検討をされては如何ですか。その間に、現野病院との和議不可なれば、整理の方向で進めるべきと思います。(議員定数や職員数削減程度では、新病院の運営費は賄えないと思います。)

4.そして、駅南口土地の再開発は急いでハコ物を建てるのではなく、市民のために新しい価値を生む、有益な土地活用をご提案します。
1)市民の多様な希望をかなえられる、市を象徴する「フロントタワー」複合ビルの提案をします。(メール添付の事例写真ご参照、尚この写真は公にされないで下さい)
2)「フロントタワー」は30階程度のものを建設し、住居はUR公団等(地権者優先入居)・公共は子供園他・小商業施設等(滋賀銀行他)の企画立案で、駅前ににぎわいを取り戻してください。
3)当面、この計画は川沿いまでの地域として、中期的には八号線周辺まで拡大します。その折には現市役所の建物・駐車場の土地活用も企画立案の射程に入れると良いと思います。
4)複合ビルのUR住居他は、市執行者の政治力に期待します。また本件は、民間資本等のジョイントベンチャー(JV)も必要になり、市議各位の専門的なご尽力が必要かと存じます。
5)これらの中で、本当に立派な新病院の建設が可能なれば、決断すべきと存じます。
この事業は人・物・金を呼び込む、経済政策であり財政再建政策です、希望の持てる野洲の創新(イノべーション)でもあるかと存じます。
大義は「地域が更に自立できる、全国のモデル事業」として中央省庁を働きかけてください。二期目をお迎えられる、山仲市政が野洲の将来の歴史に耐えうる、政策実現を切に望みます。

A メールによりご意見をいただきありがとうございます。
まず、新病院の整備については、昨年4月の野洲病院からの構想提案をきっかけに、市民の中核的医療を確保する観点から、市民と専門家等による検討会や市議会での審議も含め、調査と検討を重ねてきました。その結果、12月に市が提案しました「野洲市中核的医療拠点のあり方に関する基本方針(素案)」について、市議会特別委員会で採決の結果、賛成多数で承認されました。
しかし、十分な議論を尽くしてきたにもかかわらず、採決において委員会全19名の委員うち、会派代表者や議長経験者を含め7名の反対があったことを重く受け止め、市民の総意を得る前提として、市議会の大多数の力強い賛同が得られることが欠かせないと考え、当分の間、新病院整備の可否を含め、検討を凍結したほうが望ましいと判断しました。
野洲病院は、旧町時代から地域の中核的医療を担う病院として位置づけられ、昭和60年以降、多額の財政支援が行われ、今日までその役割を担ってきた実績があると考えます。しかし、既に、市の広報でもお知らせしていますとおり、財政支援に関しましては、結果的に見れば、目的、手続き、金額、指導、効果、情報公開等で問題があったと考えています。昨年からの検討では、徹底した透明性を確保するように努めており、野洲病院への市の財政支援額についても平成23年6月市広報にて公表しています。
駅前南口周辺整備では、「箱モノ」を前提ではなく、市民の活動促進と公共サービスの提供を前提に検討を進めています。

次に、4点のご意見について、以下のとおりお答えします。

1.現在の野洲病院に関して、提供いただいた雑誌記事「頼れる病院ランキング」の評価基準に基づいた評価数値はありません。この評価は、既存病院の実態評価であり、目標として使う数値ではありませんが、仮に病院を整備するのであれば、当然、上位の病院の数値を目標とし、達成するよう運営するべきであると考えています。

2.ご意見のとおり、質が高く持続可能な病院運営のためには、組織と人は重要だと考えています。

3.ご意見のとおり、拙速は避けるべきです。昨年4月以降、市民代表や医師会代表、そして医療専門家による検討委員会などで1年半以上検討してきました。また、並行して市議会でも審議をいただいてきました。ただし、市から民間病院に巨額な資金を貸し付けたり保証したりしていること、また毎年1億円を超える支援をしている状況があります。病院問題は、30年近く課題が先送りされてきたという面があります。このような状況を前提に対応をしていきます。

4.ご提案は、現在進めています、駅前整備構想の検討の議論に供したいと考えます。

新病院検討の凍結について(平成25年2月受付)

Q 野洲市の医療、福祉の将来はどうなっていくのかとても知りたいです。草津、栗東、守山、近江八幡とそれぞれ市には役目を果たす医療機関があります。野洲市は市民承知のベットタウンです。大阪、京都に働きに通勤圏は便利野洲止め野洲発ということで、マンション、住宅も増えています。この市民を守る医療機関の移転先どころか資金面などの理由で凍結されたと伺いました。地元の人間が倒れれば優先され地元の病院に安心して行けます。が野洲病院がしっかりしていないと野洲市民はたらいまわしとなり他の地域に連れて行かれ、しかし優先されないでしょう。
山仲市長、野洲病院をどうなさるのですか?
市民のために市長として医療を守ってくださるのかくださらないのかどちらでしょうか?中主の方に七名の野洲病院移転反対議員がおられると聞きました。その方々と市長を交え心配している市民を前に医療機関の将来をどのようにしていくのかしっかりお話をして欲しいものです。福祉についても同じですが、先に野洲病院を一つしかない野洲市の総合病院をどうするのか、市民が心配しなくていいのか?心配しないといけない市になるのか?教えてください。

A 「市長への手紙」によりご意見をいただきありがとうございます。
市の広報などでお知らせしておりますとおり、一昨年の4月に野洲病院から新しい病院施設を整備してほしいという提案がありました。この提案は、これまで長年にわたって野洲市が多大な財政支援をしてきた野洲病院が施設と財務面で経営継続の限界を表明しているものと判断しました。早速、市民、専門家、市議会の参加と協力のもとに調査検討作業をはじめ、その結果、市民の安心のため中核的医療サービスを守るために、民間の野洲病院にかわり、新たに市が責任を持って病院を整備してはどうかという提案を昨年12月に行いました。この提案は、専門家の協力による病院の機能や規模、運営収支見通しなども入れた客観的で具体的な内容のものです。
この提案に対して市議会では多数の賛成がありましたが、それでも3分の1以上の反対があり、その中には、議長経験者が複数名おられました。議長は可否同数のとき最終的な採決権を持つ重要な役職です。これらのことを重く受け止め、「検討」作業を凍結し、一層広く市民の皆さんのご意見をお聞きすることとしました。私は、新病院整備というよりは、市民が安心できる中核的医療サービスの確保は市の最優先課題の一つとして考えています。しかし、病院整備とその運営は、市民の受益が大きい反面、多大な財政支出が伴う事業であるため、先ずは市議会の大多数の賛同が得られることが欠かせないと考えています。
したがいまして、検討の凍結は「資金面などの理由」ではありません。当面の間、すでに提案しています案と現状説明をもって、より広く市民の皆さんのご意見をお聞きし、話し合う機会を持っていきたいと考えています。野洲における病院問題は、結果論からいえば、20年近くも課題を先送りにされてきて今日に至っています。その意味では、時間は無駄にできませんが、速やかかつ慎重、さらには透明性を保った対応によって、市民の皆さま方が安心していただける結論を見出していきたいと思っています。

新病院の検討について(平成25年2月受付)

Q 2月広報を見て感じたこと
6ページ新病院整備検討を凍結(本文上は当面凍結)
8ページ野洲駅南口のにぎわいづくりと心と体の健康をテーマに医療機能についての考え方が提示されております。
このことについての私見申上げたいと思います。
1.前者の凍結と後者の検討の中では期間的には整合するような検討がされた上で記事化され、市民に公表されたのか。同時に発表することによる不整合についてはどう考えておられるのか。
2.病院の設置について交通の利便性が将来の人口構成から重要な要素であるということが記述されているが、現在の私鉄定期バス、市営循環バスの運行経路の再検討を実施すること並びに路線バスが廃止されない限り、現状の利便性は大きく損なわないのではないか。逆に道路網の関係で県道から入り県道に出る段階で交通渋滞を招く結果になるのではないか。
3.病院をにぎやかな街づくりの一翼を担う事業ととらえられているようでありますが、病気を治癒させるには、最新の医療体制と心の休まる環境が確保される立地が最も必要なことであると思われるところから、それらの者以外の利便性を考える必要は小さいのではないか。このことから凍結中も立地については多角的に考察されることがよりよい施設の立地につながるのではないか。
4.病院の計画では療養型病床50床を含めて199床で計画されておりますが、市長も御承知のことと思いますが、県内公立病院の平成21年度決算(地方公営企業統計年報)ベースですが甲賀市民病院以外累損欠損があり、計画されている、100床以上200床以下の施設では、他の区分に属する病院よりその数字は大きく、施設としては人口に比して課題施設になっているように思われる。本市の場合大きな公立病院が近隣市町村にあり、その通院時間は概ねどこも20~30分程度の通院距離(現在計画されている病院まで我が家で15~20分)で違いというほどではない。このことから早急に解決しなければ市民が困るという切実さはないように思う。現在の土地の利用上穴埋め的に事業展開するようなことではないと考える。
5.現在人口減少と高齢化が普通であるところを本市では人口増加が続いていることでかつ、野洲学区は、今後もマンション等の増加により若年層の増加とその子供の増加が見込まれるところであります。しかし、十分な保育園・幼稚園があるように思えません。そのことから、野洲学区と当面は全市内から両親がJR利用の子供さんを対象として入所できるような子供園を新設することが、にぎわいのある街づくりにもつながり、併せて都市公園を整備し、健康ゾーンとすると同時に、災害時の避難場所としての機能を持たせることが望ましいのではないか。
6.P.6での「市の選択肢」の中で1.~3.が記載されているが1.の場合でも野洲病院が廃業されたときは貸付金未回収・損失補償の履行が発生し整理の必要が生じます。その時の対応と考え方について
7.行財政改革の推進には、右肩上がり時代に始められた個人への福祉施策等の見直しや、市民の権利と義務の見直しが必要ではないか。〈例えば、国では国民年金保険料の未払いと生活保護費の関係〉市では税滞納と給付の制限等都市計画税の徴収と整備

A 「市長への手紙」によりご意見をいただきまして、ありがとうございます。
新病院の検討に係る7項目のご意見につきまして、下記のとおりお答えします。

1. 『新病院整備の検討』と『野洲駅南口周辺整備構想の検討』の2つの課題については、それぞれ検討委員会や市議会特別委員会など公開で独立して検討をしています。今まで同様、その都度の進捗状況を広報でお知らせしているもので、不整合ではないと考えます。

2. JR野洲駅前は、鉄道を含め、市内全域から既存の公共交通が集まっているため、これを有効に活用して、病院や健康・福祉のための公共的機能を立地することは市民にとって便利であると考えます。また、立体駐車場を整備して文化施設等との駐車場の共用化も可能となり市民の受益は高まると考えています。
交通渋滞については、道路の問題もありますが、時間帯の要素も大きいと考えています。通勤通学の朝夕、特に雨天時等の一時的なもので、病院利用者が集中する時間帯とは基本的に重ならないと考えています。
道路の問題については、今後、構想対象区域3.5ヘクタール及び周辺区域も含め、市民の利便性向上のために人と車の動線の円滑な交通体系を検討していきます。

3. 病院の検討の凍結については、市議会の意見を聞きながら、市民、専門家の参加と協力のもとに調査検討作業を行い、病院の機能や規模、立地、運営収支見通しなども入れた客観的で具体的な内容を市議会の特別委員会に提案しましたが、これに対して複数の議長経験者を含む3分の1以上の反対があったため、このことを重く受け止め、「検討」作業を凍結し、一層広く市民の皆さんのご意見をお聞きすることとしたものです。
野洲における病院問題は、結果論からいえば、20年近くも課題先送りにされてきて今日に至っています。その意味では、時間は無駄にできませんが、速やかかつ慎重、さらには透明性を保った対応によって、市民の皆さま方が安心していただける結論を見出していきたいと思っています。
提案は、市民、専門家等の参加による「多角的」で客観的な調査検討作業を経て出来たもので、立地場所も含めた一体的なものです。なお、仮に野洲市の郊外に病院を立地した場合は、近隣市の病院と競合するなど病院の収支計画が厳しいと検証結果が出ていますが、立地場所について具体的な案をお持ちであれば、ご提案をお待ちしています。
提案には、一部療養機能も含まれていますが、基本的には病院である限り、急性期の治療機能が優先されています。「心の休まる」ことも重要ですが、便利で機能的に診察と治療行為が受けられ、早く治る・治す機能が優先される施設であると考えています。

4.病院問題は、「土地の利用上穴埋め的に」取り組んでいるものではありません。市の広報などでお知らせしているとおり、一昨年4月に野洲病院から新しい病院施設を整備してほしいという提案がありました。この提案は、これまで長年にわたって野洲市が多大な財政支援をしてきた野洲病院が施設と財務面で経営継続の限界を表明しているものと判断し、早速、市民、専門家、市議会の参加と協力のもとに調査検討作業をはじめて今日に至っています。
現在の野洲病院では、入院約4万4千人、外来約10万3千人が利用されており、これらの患者が他の医療機関を利用することになり、市民が困る切実な問題と考えます。また、市民懇談会や市民集会などの場において、病院の必要性について多くの市民の声を聞いていますし、医師会からも、病診連携の重要性や在宅医療の後方支援としての病院の役割が地域医療の確保に不可欠であると聞いています。
ご意見のとおり、仮に、20~30分の通院時間を厭わず、中核的医療機能を近隣市の病院に委ねることが問題ないのであれば、合併して重複している、市民サービスセンター、文化・スポーツ施設等の統廃合も容易になりますし、さらには賑わいのための商業機能等も近隣市に委ねればよいことになり、自立したまちのあり方にも結びつく議論になると考えます。

5. 長年放置されてきた3つの保育園の耐震対策と待機児童問題解決のために、既に公表しています、「野洲市幼保一元化方針および幼稚園・保育所施設整備計画」により、5つのこども園整備を計画的に進めています。
むしろ、子育て世代からは、子どもの救急対応など、身近に病院がなければ不安であるなどの声を聞いています。
なお、野洲駅南口周辺整備構想の検討では、約3.5ヘクタールの土地が対象であり、当然、公園や災害時の避難場所機能も検討しています。

6. 昭和60年以来の旧町時代からの民間病院である野洲病院への公的支援は異例のものです。先般市議会に報告しましたとおり、当時から両町の首長と野洲町の複数の議員が病院の理事として意思決定にも参画しておられます。当然、リスクは当時から織り込まれていたものと考えるべきものですし、さらには、平成16年の合併時にもチェック機能が働くべきものでした。このように、これまで課題が先送りされてきたものですので、選択肢の1.~3.全てに影響しますし、解決には限界があり、一定の損失は覚悟する必要があります。病院整備をするしないにかかわらず、避けて通れない困難な課題です。
そのような中で、市の損失と市民の負担は最小限になるよう、弁護士をはじめ関係機関等と協議し、透明性と公正さを保って解決に当たっていきます。

7. 行財政改革を進める基本は信頼感の確保です。そしてその前提は、透明、公平、公正性の確保です。市が置かれている状況と課題を市民と共有化し、共に解決に当たっていくことが重要です。
現在の財政状況が厳しい要因としては、過去の法人市民税に過度に依存した財政運営、利用計画のない土地を取得するなどの無駄な投資、財源確保ができないままに決定した助成金、過去の箱物への過大な投資、クリーンセンターの更新や小中学校、保育園などの耐震化事業の先送り、さらには合併時の状況認識の甘さなどがあげられます。
無駄を省くことを優先するよりは、良質な市民サービスを効果的に提供すること、施設は切ってもサービスは切らないことを基本に、市民の元気と安心をめざして新たな改革に取り組んでいきます。

新病院の検討凍結について(平成25年2月受付)

Q 新病院整備凍結に賛成。
かねがね、この問題について情報公開ありがとうございます。
現行、野洲病院は運営も管理も極めて中途半端で、任せる安心感はなかなか得られません。
しかし市立病院建設は人口5万人強の本市には荷が重過ぎます。
隣市、守山市民病院ですら撤退を主張する人が多いのです。市立病院には交付税支援もありますが、野洲市近隣市の大病院と協定を結び、必要な支援負担をすることが妥当かと思います。これら病院は距離的にみれば決して遠くはありません。大津市などと比較すれば明白です。(消防体制は近隣市協力ができているではありませんか。)
直接的な感情論に流されず、どうすることが最も賢明かを考えていて下さることに賛意を示します。
文末になりましたが、野洲市行政に信頼を持っていきたいと思っています。

A 「市長への手紙」によりご意見をいただきありがとうございます。
一昨年4月に野洲病院から新病院構想の提案がなされました。これを施設の耐震化を含め、施設及び装備の老朽化と財政面の課題による経営継続困難の表明と受けとめました。
もし、市に病院がなくなっても、ご意見のとおり、近隣の病院で十分、あるいは財政負担を伴うのであれば、近隣の病院でもやむを得ないというご意見もあります。しかし一方では、年間、入院約4万4千人、外来約10万3千人が利用されておられる野洲病院がなくなれば、市民の健康と安心が守れない、また不便や不安が増すという市民もおられると考え、速やかに市民代表と専門家から構成された委員会をつくり検討を重ねてきました。市議会でも審議をいただき、これらを踏まえて、昨年12月に、市が責任を持って野洲駅南口市有地の一部に病院整備をする案を提案しました。
この提案には、病院の規模、診療科目、医療職員数、運営経費、市の財政負担なども可能な限り明らかにしています。このなかで、国の支援についても試算しています。現行の制度を前提にすれば、国の交付金は、運営支援として病床数199床および救急対応等の運営支援として約1億8千万円/年、そして病院施設整備費借入金(企業債) 57億円の元利償還金の約22.5パーセント相当の約7千万円/年を国からの支援と想定しています。
市は民間病院である野洲病院に対して、多額な貸付と毎年1億数千万円の支援をしていますが、現在、国からの補助は一切受けていません。市が責任を持って設置運営することにより、上記の補助も得られます。このことも今回の提案の理由の一つです。また、市が病院を整備しないのであれば、野洲病院への支援継続の根拠も失われます。
広報2月号に掲載していますように、この市の提案に対して、昨年12月に市議会特別委員会の採決では、賛成多数でありましたが、3分の1以上の反対があり、その中には、会派代表者や議長経験者が複数名おられました。これらのことを重く受け止め「検討」作業を一旦、凍結しました。私は、市民が安心できる中核的医療サービスの確保は、重要な課題の一つと考えています。しかし、新病院の整備とその運営は、市民の受益が大きい反面、ご指摘のとおり、多大な財政支出が伴う事業です。まずは市議会の大多数、ひいては市民の皆さんの多くの賛同が欠かせないと考えています
ご心配いただいている財政面に関しては、現況と見通しは厳しく、私も大きな課題であると考えています。しかし、その原因の一つは、過去に行ってきた不要な土地の高額買収や高額な施設整備、過大な補助金支出などにあります。その故をもって、病院整備を諦めてよいものなのかどうかと考えています。状況と課題を直視し、それを乗り越えて、市民の健康と安心が守るという課題解決に取り組む方が望ましいのではないかと考えています。
現在、より広く市民の皆さんのご意見をお聞きし、話し合う機会を持っています。市民懇談会や各種団体等の行事に出向いた時など、市民の皆さんからは、病院整備に賛成のご意見を多くいただいています。引き続き、より広く市民の皆さんのご意見をお聞きし、話し合う機会を持っていきたいと考えています。そして、速やかかつ慎重、そして透明性を保った手続きで結論を見出していきたいと考えています。

新病院の検討について(平成25年2月受付)

Q 10年以上人工透析を受けています。今のところ、車で通院していますが、いつまで運転できるかわかりません。野洲病院が無くなれば、現在透析を受けている40人余りの者の受け入れ先は近くにありません。成人病センター、守山市民病院または草津方面で探せるでしょうか?市内の大橋病院も満員と聞いています。また、急に転院となっても困ります。市内には医院はあってもできないことが多くあると思います。入院、手術等々、日々加齢していく者として、現在、妻と二人暮らし。年金暮らしでは先が真っ暗です。
市の掲げる健康なまちづくりとはどのようなことですか。現在の社会をつくってきた一員等を見殺しにするつもりですか。病院の経営の指導こそ大事だと思います。
新病院をつくる時、国からの支援は何%ぐらいあるのか、広報には書いてないのか。

A 「市長への手紙」によりご意見をいただきありがとうございます。
病院問題は、ご意見の内容と同様、市民の皆さんの健康と安心を守るための課題と位置づけて取り組んでいます。
一昨年4月に野洲病院から新病院構想の提案がなされました。これを施設の耐震化を含め、施設及び装備の老朽化と財政面の課題による経営継続困難の表明と受けとめました。
もし、市に病院がなくなった場合、ご意見のように、市民の健康と安心が守れない、また不便や不安が増すと考え、速やかに市民代表と専門家から構成された委員会をつくり検討を重ねてきました。市議会でも審議をいただき、昨年12月に、市が責任を持って野洲駅南口市有地の一部に病院整備をする案を提案しました。
この提案には、病院の規模、診療科目、医療職員数、運営経費、市の財政負担なども可能な限り明らかにしています。このなかで、ご質問の国の支援についても試算しています。現行の制度を前提にすれば、国の交付金は、運営支援として病床数199床および救急対応等の運営支援として約1億8千万円/年、そして病院施設整備費借入金(企業債) 57億円の元利償還金の約22.5パーセント相当の約7千万円/年を国からの支援と想定しています。広報2月号には紙面の都合でここまでは掲載できませんでした。
市は民間病院である野洲病院に対して、多額な貸付と毎年1億数千万円の支援をしていますが、国からの補助は一切受けていません。市が責任を持って設置運営することにより、上記の補助も得られます。このことも今回の提案の理由の一つです。
広報2月号に掲載していますように、この市の提案に対して、昨年12月に市議会特別委員会の採決では、賛成多数でありましたが、3分の1以上の反対があり、その中には、会派代表者や議長経験者が複数名おられました。これらのことを重く受け止め「検討」作業を一旦、凍結しました。
今後引き続き、市の新病院整備の考え方と凍結の経緯の説明をもって、より広く市民の皆さんのご意見をお聞きし、話し合う機会を持っております。そして、速やかかつ慎重、そして透明性を保った上で結論を見出していきたいと思っています。
なお、ご提案の病院への「経営の指導」につきましては、民間病院であることを尊重しつつ、市民への健全な医療サービスの提供と市民の財政負担の軽減という視点から情報と意見交換を積極的に進めていきます。

駅前整備について(平成25年2月受付)

Q 野洲病院整備について、立地条件は良い。駐車場を屋上にと考えておられるが、大型商業施設と違って、病院にはどこかが悪い人が利用する。来るのであるから、とても安全とは言えないとすると、周辺に相当広い駐車場が必要になり、にぎわいゾーンとかその他の物が入る余地が無くなる。
 私はにぎわいのある町づくりとし、全国の旨い物(例えば富士宮の焼きそば)とかラーメン、うどん等のグルメ通り等の創造が良いと思う。また、健康的な物として足湯等の憩いの場があったり読書出来る場所であったり体を鍛えるマシーンがあったり想像してみる。
 いずれにしても、南口は車のアクセスが悪い。道路整備が一番ではないか。(中山道道幅が狭いのがネック)
追伸 健康とにぎわいを思うならば、やはり、立地的に一番はスーパー銭湯かな…。

A 「市長への手紙」により、ご意見をいただきありがとうございます。
 現在、進めています野洲駅南口周辺整備構想の検討の議論に供します。
 なお、屋上に駐車場という考えはありません。

お問い合わせ
政策調整部 広報秘書課
〒520-2395 滋賀県野洲市小篠原2100番地1 本館2階
電話番号 077-587-6036
ファクス 077-586-2200
メールフォームによるお問い合わせ

「Adobe Reader(Acrobat Reader)」ダウンロード PDFファイルを閲覧するには「Adobe Reader(Acrobat Reader)」が必要です。お持ちでない方は、左記の「Adobe Reader(Acrobat Reader)」ダウンロードボタンをクリックして、ソフトウェアをダウンロードし、インストールしてください。