市長へのご意見・ご提案(平成30年11月)

ここでは、市長への手紙(手紙、メール、通信箱、ファクス)の4つの広聴制度で寄せられたご意見・ご提案を紹介します。いただいた皆さんからのご意見・ご提案は、今後の市の施策にいかそうと、市長がすべて目を通し、担当部署の意見を聞き、時には議論をしたうえで、お答えしています。
掲載内容は、広報秘書課で一部要約しています。また、市政に関係ない内容、個人・団体を誹謗中傷する内容、公序良俗に反する内容、営業等利益を目的とする内容のご意見等については、非掲載、ご意見の部分削除などを行うこともあります。

安心して住み続けるために(水路の改修と宅地開発)

Q 京都から野洲に住み替えて19年が経ち、だんだんと滋賀野洲の良さを感じてきました。病院、温水プール施設もできるのが楽しみです。今年は台風21号で災害を身近に感じ、周囲を改めて見直しました。近くの水路は、大雨が降ると横の田畑にあふれて住宅地は難を逃れていますが、その田畑が住宅地に変わるという説明会がありました。宅地になると大雨が降った時には水が溢れるでしょう。水路の改修と宅地開発を同時に知恵をしぼっていただけないですか?安心して住み続けたいのです。どうかよろしくお願いします。

A 野洲に居住され、野洲の良さを感じておられること、大変嬉しく思います。また、新病院や新温水プールにもご期待いただきありがとうございます。

さて、度重なる台風などによる災害で色々不安を感じておられることと思います。

ご意見のお住まいに近い西河原の開発予定地横の水路は、現地を確認しましたところ、元々農業用水の利用確保のために整備されており、河川法には基づかない整備がされています。この農業用水路は、お住まいの団地内にも整備されており道路の側溝も同様です。

この側溝は区画整理事業で整備されたものですが、農業用水・排水兼用の側溝として整備がされているため、深さが約80センチと通常の側溝よりも深く、田へ水を取り入れるために用いられた堰板を設置する箇所がいくつも見られます。

投稿者様の家の前の道路を流れる3本の暗渠管のうち、2本がこのご指摘の水路へと続いて放流がされており、残る1本は、過去に堰板で止水し田への用水として利用されていましたが、現在は止水せず、再び水路に流れるようになっています。また団地内の使われなくなった水路は道路側溝として利用されています。

そこで、現在はこの道路側溝として利用されている用水路を堰板によって止水し、水の流れる方向を操作して、開発予定地より下流であるコミセンなかさとの手前付近で放流するバイパスとして利用し、ご指摘の河川にかかる負担を軽減して水が溢れ出ないよう対策を図る計画です。

総合体育館のトレーニング室について

Q 私は総合体育館のトレーニング室に当初から通っています。

最初の頃はそんなに熱心ではありませんでした。きっかけは、市の健康診断の結果があまりよくなかったことです。このままでは、年齢を重ねた時には、ちょっと悲惨かなと思いました。それで病院の食事指導を受けました。結論は運動することでした。

幸いなことに、総合体育館のトレーニング室が近くにあり、ここなら長続きしそうに思えました。指導者の方が週2回は通わないとあまり効果がないとおっしゃいましたので、1週間の内、2日は通うように心掛けています。結果、体重は10kg程(年数をかけて)落ちました。

また運動することにより、動きが軽くなり、少々風邪気味でも汗をかくとすっきりします。数値も安定しています。

今度、温水プールができた際には、トレーニング室もそちらに移るような話が聞こえてきます。しかし、温水プールが造られる場所にはあまりにも遠くて不便で利用しにくいです。ちょっと運動しようというわけにはいきません。総合体育館のトレーニング室は野洲市のほぼ真ん中で通うにはとても便利で誰もが利用しやすいです。

それに、利用料金が安いのも魅力です。年輩の方から若い方まで沢山の人が利用されています。

運動を普段の生活の中に組み込むには、やはり、身近で気軽に行ける施設があることが必須条件ではないでしょうか。

長く持続することが、体を健康に保つ秘訣だと実感しています。温水プールと共にできる施設はそれはそれとして総合体育館のトレーニング室は絶対に必要です。

トレーニング室の果たしてきた役割はとても大きいです。是非とも残してほしいです。なくさないでください。切にお願い致します。

A 総合体育館を所管する教育委員会に確認しましたところ、以下のとおり回答を得ました。

野洲市総合体育館のトレーニング室をご利用いただき、ありがとうございます。

現在ご利用いただいているトレーニング機器の大半は平成21年度に導入したもので約10年が経過しています。機器メーカーでは標準耐用年数を5年としていることから、経年劣化による機器の不具合も発生しており、その都度修繕しているものの利用いただけないこともあってご利用の皆さんにご不便をかけているのが現状です。

こうした現状を踏まえますと機器の更新が必要ですが、現在、市内では、温水プールも含めこれに代わる施設としてPFI方式(民間事業者による運営)で野洲クリーンセンターの余熱利用施設を整備しています。この施設には温水プール、温浴施設、特産物販売所の他に、トレーニングルームやフィットネススタジオ等が運営事業者の提案により盛り込まれる予定です。トレーニング機器の種類や料金設定等、詳細は平成31年度中に決定し、平成32年4月のオープンを目指しています。利用形態や料金は基本的に現在に近いものになる見込みです。

教育委員会としましては、総合体育館のトレーニング機器の老朽化が著しいこと、余熱利用施設に現在のトレーニング室と同等以上の機器が完備されるとした場合、本市の人口規模や市民ニーズを勘案しますと市内に2箇所配置する必要性は低いと考えています。

したがいまして、今後PFI事業者から提案される内容を見極めたうえで、今後のトレーニング室の活用方法を検討いたします。

以上が教育委員会からの回答です。

なお、余熱利用施設までの移動手段としては、今後、コミュニティバスの路線延長を行う予定であり、また、余熱利用施設の運営事業者でシャトルバスの運行等を検討されているところです。

また、ご意見のとおり、市民の皆さんの日常的な健康づくりは重要ですので、野洲市公共施設等総合管理計画と野洲市経営改善方針に基づき、市の施設全体の中で健康増進機能及びサービス提供の向上に努めていきます。

さくら墓園の利用方法について

Q 公園墓地利用についてお訪ね致します。

主人の両親は既に埋葬されており、私達も何れ墓地にお世話になりますが、息子世代の事でお訪ねします。

1.長男には子供(孫)がいません。

2.次男には2人の子供(高校生男子孫)がいますが、市外に在住しています。この場合、次男が後継者として認められますか?

規約には野洲住民であることとありますが、少子化時代、この様な方が多々おられると思います。無縁墓、墓仕舞になると分かっていて埋葬してもらうのはと考えてしまいます。

A さくら墓園の使用に関する権利の承継については、野洲市墓地公園条例第5条で『墓所を使用しようとする者は、本市に住所又は本籍を有する者でなければならない。ただし、市長が特に必要と認めたときは、この限りでない』と定めており、この条例のただし書により、例外的に合理的な理由があれば、市外の方でも承継を認めています。

お手紙の内容を拝見しますと、市外にお住まいの次男様への承継を希望されていると思いますが、この場合は原則として市内在住の方(長男様)に承継していただくこととなります。しかし、その後、年月が経過して市内在住の承継される方がおられなくなった場合には、市外にお住まいの次男様又はそのお子様に承継されることは合理的な理由であり可能と考えます。詳しくは、手続き等を含め環境課にご相談ください。

北村五十鈴議員の一連の件について

Q 「北村いすず議員の一連の件についてお尋ねします。」

西河原近隣の住人から「住居実態が無い」との訴えから始まり、市議会で一度は失職し後に県の判断で、復職した件についてお尋ねします。

資格審査特別委員会には2回傍聴に行きました。内1回は、第4回の証人尋問を聞きましたが、一市民として納得いかず、いくつかのポイントを県がどの様に判断したかを教えて頂きたいのです。

1.何ヵ月にも渡り、水道、電気、ガスメーターが「0」を示していて、住民からの訴えがあった月から通常レベルの数字を示し始めたこと。本人は使っていないメーターはリセットされると弁明していましたが、実際は累計なので、何か月もメーターが動いていない状態はないと考えられます。

2.メーターが動いていない理由について、夜中1時半~2時に帰宅し、朝5時か6時には仕事に行くので電気は使わない。(でも冬はコタツを利用していたそうで、それだけでもメーターは動くはず)、お風呂も家では入らないので、水道も使わない。自炊は一切しないので、ガスも使わない、宅配便や宅配ピザを利用していた、夜中にしか在宅していないのなら、宅配ピザは深夜営業をしていないので利用不可能と考えられる。

「人それぞれのライフスタイルがある」と主張していましたが、各メーターを0の状態のまま、深夜にしか在宅しない生活は、私には限度があるように思えます。それらの私が矛盾と感じる点を県がどの様に、そのライフスタイルは充分可能だと判断したのか、その理由を市民に向けて説明又は解説を是非お願いできないでしょうか?

A お問い合わせの件につきまして、市議会議員の資格に関する所管につきましては、選挙期間中は選挙管理委員会、当選後は市議会となっています。

今回の件は、野洲市議会が法に基づき行った処分に対して、滋賀県知事が法によって委ねられた権限に基づき処分を取り消す裁決を行ったものです。一連の手続きに市長の関与は認められていないため、せっかくのお問い合わせですが、お返事することはできません。

市道の拡幅について

Q 市道の拡幅について(検討依頼)

北桜在所の市道が狭く、消防車・救急車も通れる状態ではありません。私の所有地のところが一番狭いところです。所有地を市に寄附しますので早急に拡幅工事をしていただきたい。可能ならば新年度予算に組み入れていただき拡幅工事の検討を願いたい。是非前向きに検討していただくことを望みます。

A 北桜だけでなく、古くからの地域はもともと自動車通行を前提にしていませんので、道幅が狭く救急車両はじめ自動車の通行には課題があります。

これは日本だけでなく、ヨーロッパやアジア等の古い町並みでも同様です。安全と景観や住みやすさの調和が課題です。

このほどは、道路拡幅の用地寄付のご提案をいただきありがとうございます。

しかし、道路拡幅を行うには、まず拡幅する用地の分筆と登記等が必要です。

そのためには、道路境界および隣接地との境界確定、用地全体の測量が必要となり、多くの作業と数百万円の経費が伴います。

また、道路として整備するには支障となる電柱の移設、コンクリート構造物およびフェンス等の撤去、そして拡幅用地と竹やぶとの土留擁壁と舗装を行う必要があり、合わせると相当な経費が必要となります。

このように、今回のご提案は土地をいただいて舗装をすれば済むというケースでないため、市の事業としてたちまち採択するには優先度が低いと考えます。

住宅の建築確認について

Q 私には孫が3人おります。余命あとわずかとなりこれからの事を心配する年になりました。

10年程前に息子夫婦と住居をチェンジしました。古い家に私達が住むことにしました。

古い家は築100年位経ち、前の畑に家を建てようと思いホームセンターで図面を引いて頂いて建築確認申請を出して頂きました。道がせまいため許可はおりませんでした。

仕方なく古い家をバリアフリーやリフォームして10年位住んでおります。孫も結婚することになると思います。でも新築しようにも許可はおりません。

野洲を離れて建売又はマンションとかに住まいを移すと思います。野洲、中主から離れていきます。うちの近所にもりっぱな土地があるのに家が建てられない家があります。

にぎやかな町にするには人、人です。野洲を見捨てることなく安心して住める町にしてください。

A 家を建てる場合は、国民の生命、健康及び財産の保護を図るため、建築基準法に基づき建築確認を受ける必要があります。

建築基準法では家を建築するための最低基準を定めており、家を建てるためには接する道路の種類や幅員、家の構造や設備など細かく基準が定められていますが、この基準は、安全や防災の観点からこれまでに見直しが行われているため、昔は認められたものの、現在では認められないものもあります。一定の道路幅員を求められるのは、交通や安全の確保などで支障が生じないことを目的としたもので、火災のときには消防車の進入や消火活動の妨げにならないことも考慮されています。交通上、安全上、防火上、衛生上の観点から定められたものですから、家を建築する場合には一定の道路幅員が必要です。

投稿者様のお住まいの敷地に接している道は、法律の基準より幅員が狭く建築確認が下りなかったものと思われます。

なお、市が独自に厳しい規制条件を設けているといったことはありません。

障がい者窓口の一本化について

Q 野洲市の障がい者福祉のメイン窓口が身体・知的・精神で分かれているのが不便です。

身体・知的は市役所内にある障がい者自立支援課で事務手続きなどができるのに精神だけ健康推進課がメインの窓口になっています。(自立支援医療の手続きや精神障がい者手帳の申請など)

健康推進課のある野洲市健康福祉センターは市役所からも遠く不便な所にあるので、とても移動に苦労しています。全ての障がい者窓口を市役所内の障がい者自立支援課に統一してほしいです。

A 精神障がいの自立支援医療と精神保健福祉手帳の申請等の手続きにつきまして、野洲市健康福祉センターまでご来庁いただき大変ご不便をおかけしております。

ご意見のとおり、障がいをお持ちの方々が種別に関係なく、諸手続きや相談すべてに対応できる窓口を設けることは、利便性の観点から重要であると考えています。

しかし、20数年前に、庁舎と離れた場所に福祉、保健機能を持つ大規模施設が建設されたために不便な状態になっています。14年前の合併による新市発足時がチャンスでしたが対応がされていません。

その後、何とか一元化を試みましたが、物理的空間の問題もあって、たちまちは困難な状況です。

市での精神障がいをお持ちの方への対応は、診療に伴う医療機関との連携や日常生活における介護サービス等の関係機関をはじめとする包括的な連携を取ることにより、地域で安心して生活いただけるための支援を行うため、特に、自立支援医療や精神障害者福祉手帳の申請手続きでは、ご本人やご家族からのお話の中から「病状や最近のご様子など」を窓口で対応した職員だけでなく、地域を担当する保健師や精神保健福祉士が今後の支援計画等の検討を行い、より具体的な関わりが持てるよう進めているため、市役所とは別の野洲市健康福祉センター内の健康推進課で行っています。

これらの職員は、健康づくりや母子保健、健診等市民の健康に関する事業にも関わりを持って一体的に取り組んでおりますので、現状では、窓口が市役所とは別のところでの対応となっていますが、手続きに関しては、野洲市健康福祉センターへの来所が難しい方には、市役所本館の障がい者自立支援課でも受け付けをさせていただきます。また、健康推進課の職員が市役所へ出向いて手続きすることもできますので、事前にご連絡をいただければと思います。

今後、子育て支援、高齢者対応など他の分野でも同様の問題があり、中期的な視点から利便性の向上に向けた取組を進めてまいります。

〇〇動物園への対応について

Q 野洲市に拠点を置き営業活動している、○○動物園に対処して頂きたく、メールを差し上げました。

この動物園の飼育環境があまりに酷いという書き込みが、SNS上で多く散見されます。

問題の動画はグラントシマウマが狭い檻の中でウロウロと動き回る様子を撮影したもので、大変心が痛みました。

更に調べると、この動物園が普段拠点を置いている場所(グラントシマウマが飼育されている場所?)は、農地法等違反で不法占拠している状態であるという事を確認しました。同市において動物を手放す説得をし、立ち退き命令を出して頂きたく思います。

数多くの動物が残酷な運命を辿っているとの記事が、今週発売の週刊SPA! 10月9日・16日合併号にも特集されています。グラントシマウマだけでも、新たな引き取り先へ繋げて頂くことはできないでしょうか?ご検討よろしくお願い致します。

A お尋ねの農地法に関し所管します農業委員会に確認しましたところ、以下のとおり回答を得ました。

ご指摘の動物園が動物を飼育している拠点は○○市ですが、別に飼育している施設が野洲市内にもあります。

確認しましたところ、土地所有者の了解は得られていることからご指摘の不法占拠には当たりませんが、本来、農地として使用するべき土地であるにも関わらず、動物の飼育施設として使用されていることから農地法には違反しております。

農業委員会としては、この動物園が動物の飼育を始めた平成6年頃から現在まで何度も指導や勧告を行ってまいりましたが、未だ是正されない状態が続いています。また滋賀県も都市計画法違反の警告書を送付しています。

制度の制約もありますが、一刻も早い移動を求め、今後も原状回復を求め指導してまいります。

以上が農業委員会からの回答です。

市としては、農業委員会の判断を注視し適切な対応をとってまいります。

次に動物園の飼育環境に関しては、滋賀県動物保護管理センターが所管となって業務をおこなっており、「動物の愛護及び管理に関する法律」及び「展示動物の飼養及び保管に関する基準」に基づく適正飼養の観点から、当該動物園に指導を行っていただくよう伝えました。

組織と業務内容について

Q 先日野焼きのことで環境課に聞きに行ってきました。煙の苦情は聞きますが、炎、野火を問題にする時は危機管理課に行ってくださいというので尋ねると、農業関係の野焼きは例外で市からは何も言えないとのことです。

例えば人家のすぐ近くでも言えないのですかと聞くと、市の返事は何も言えないとのことでした。具体的に被害がないと動けないようでした。この場合火事が起きてからでは遅いのではないでしょうか?

但し野焼きをする場合は届出が必要とのことでした。その後、野焼きの注意事項というものがある事を知るのです。危機管理課では聞かなかったように思います。危機管理課は知らないのか、又は敢えて言わなかったのか判りませんが、又聞きに行った課が場違いであったのか?そして野焼き注意事項が守られていないことが判りました。

そこで

○危機管理課、環境課の仕事の内容の違い、業務範囲及び危機管理課の詳しい仕事内容

○野焼きに関して環境、防犯、防火の観点で市長の現状認識と考えを披露してほしいと思います。

以上2項目を全市民に周知してほしいと思っています。よろしくお願い致します。

A 農地での籾殻の野焼きに関してのご相談で市役所にご来庁いただいたにも関わらず、適切な対応ができず申し訳ありませんでした。本来であれば、関係する課に確認して、ご案内すべきでした。

生活上の課題が市役所では複数の課に分かれていることはやむをえない場合があります。たとえば、車の安全走行でも、道路関係課と交通安全を所管する危機管理課の両方がそれぞれかかわっています。市としては市民の皆さまには、連携した分かりやすい対応に努めてまいります。

ご質問に順にお答えします。

環境課と危機管理課との仕事の違い、業務範囲、及び詳しい仕事内容についてですが、環境課の業務は、生活環境の保全や公害防止等の環境保全、廃棄物の処理等や墓地公園等の生活衛生、エコライフ推進の普及及び啓発等の業務を行っています。また危機管理課は、交通安全、防犯対策の啓発等の生活安全、消防団等の非常備消防や災害対策等の消防防災等の業務を行っています。なお、本年4月から生活安全課の課名を危機管理課に変更しています。

「野焼き」に関しては、環境課は、環境基本法、廃棄物の処理及び清掃に関する法律等の所管課として、衛生と環境面でかかわっています。また、危機管理課は、火災、災害防止及び対策業務としてかかわっています。

具体的に申し上げますと、通常、野焼きの指導については、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に基づき環境課が対処しています。同法では、家庭ごみ等廃棄物の野焼き(野外焼却)を禁止しており、当該野焼きの通報があれば、その都度環境課が現地に急行して、当事者に対し、野焼きの即刻中止等を厳重に指導しています。

また、同法で例外的に認められている焼却行為として、「農業、林業又は漁業を営むためにやむを得ないものとして行われる廃棄物の焼却」等が挙げられますが、これについては、農林水産課に申請して許可を受け関係自治会にも報告し、さらに煙や悪臭等周囲の生活環境に支障を与えたりしないよう十分注意したうえで実施していただいています。もちろん周囲への影響を考慮し、また、原則野焼きは禁止されているため必要最小限にとどめるようお願いしています。

一方、危機管理課は、防災の観点からの啓発と野焼き実施を消防団及び消防署と連携し、煙が原因の交通事故や火入れによる火災の防止に努めています。

このため今回については防火の観点からの指導についてのご相談と理解し、環境課職員が危機管理課を案内させていただいたようです。

なお、今回の野焼きに関しては、台風第24号の襲来時に、夜間、消防団の巡視により確認、連絡を受け、現地確認のうえ、民家などへの火災の危険性から即座に危機管理課から自治会長、農業組合長へ強風時の野焼きに対して注意喚起を行うとともに、消防団、東消防署において当該地域の巡視活動を行いました。

また、翌日には危機管理課から農地での野焼きを担当する農林水産課へ連絡し、農業組合長へ火入れの許可時に依頼した「火入れについての注意事項」を遵守されるよう再度の注意喚起を行っています。

市としましては、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に基づき、有害物質の排出抑制や廃棄物の適正処理の観点から、「広報やす」等で野焼きの禁止について適時啓発を行っています。

野焼きについての考え方は、以上のとおり法律等の制度に基づき、市民の方々も行政も対応すべきものです。農業等、例外として野焼きが認められる場合であっても、当然周辺住民への配慮がなされるべきであり、市もお知らせや指導を行ってまいります。

職員の応対において、適切かつ市民の皆様に寄り添った応対を徹底し、市民の皆様からの信頼が高まる応対に心がけてまいります。

健康麻雀のできる環境の整備について

Q 「健康麻雀」設置のお願い
麻雀は、認知症対策に良いと聞きます。頭を使い、手を使い、そして仲間とのコミュニケーションが取れて、楽しい時間を過ごせる。しかし、残念ながら野洲市では高齢者が楽しく麻雀をする場所がありません。そこで仕方なく隣町まで麻雀をしに出かけます。ところが、今年野洲市でも麻雀が出来る処があると聞き申し込みました。しかし、「老人会に所属していない人は入ることが出来ません」と門前払いをされました。
何故、老人会に所属していない人は入れないのか分かりませんが、野洲市民であれば誰でも出来るようにして欲しいと思います。隣町では、町民以外の人でも受け入れてくれるのに、この差はなんでしょう。
市長さんにお願いします。野洲市民・高齢者であれば、誰でも麻雀が出来る、そういう公共施設を開いてください。お願いします。

A 今回、投稿者様がお申込みをされた「健康マージャンサークル」は、野洲市老人クラブ連合会が会員相互の親睦や健康づくりのために設置されているサークルであると推察いたします。

老人クラブ連合会は会員により自主的に運営されている団体であり、各種サークルへの参加要件については、60歳以上の市内在住者でお住まいの地域の単位老人クラブに入会するか、単位老人クラブが無い地域の場合は老人クラブ連合会のサポーター会員となるよう定めておられます。ただし、サポーター会員に関しては、資格要件があります。

今回はこの要件に基づいて、老人クラブ連合会は投稿者様にお返事されたものと思われます。

市としては、老人クラブ連合会が会員による自治組織であるため、一方的な指導をすることはできませんが、サークル活動への参加要件であるサポーター会員の要件は、緩やかで、希望の方が広く参加いただけることが望ましいと考えています。

しかし、現状では、お住まいの地域の単位老人クラブが老人クラブ連合会から脱退された場合など、サポーター会員になれない場合があるようです。

今後、高齢者の社会参加と活動促進の観点から老人クラブ連合会と協議をして参ります。

なお、市が直接、健康麻雀を主催したり、そのための場を開設したりする予定はありませんが、各地域での認知症予防につながることとして、「ふれあいサロン」などを順次促進しており、そのようなサークル活動が、地域で自発的に促進・拡大していくよう、自治会や市民のボランティア活動の支援を行っています。

 

ごみ袋、温水プール、病院等について

Q 私は、4年程前こちら野洲市に引っ越してきました。

以前は、彦根市に住んでおり、この度お便りさせて頂きましたのは、

1.ゴミ袋の件です。他の市町村と比べて区分け(ゴミの分別)は難しくないのですが、彦根市の倍のゴミ袋の値段で驚きました。もう少し安くならないでしょうか?

2.野洲市総合体育館のプールですが、天井の壁が劣化の為落ちてきたような状況になり今は閉鎖されていますが、再建されるご予定はいかがでしょうか?

プールの中での運動は高齢者の方にとっても大変良いので、再建して頂く事をお待ちしています。

3.近いうちに野洲病院が新築されるようですが、それによって、野洲駅前での混雑や事故が予想されます。

4.野洲病院の建設費用に伴い、又さらにゴミ袋が現在500円~700円と高額になったりと、税金が高くならないかと心配です。

5.病院建設に伴い耳鼻科の医師(現在いない)の確保をどうお考えですか?

A ご質問に順にお答えいたします。

1.ゴミ袋の料金について

可燃ごみでみますと、彦根市では1リットルあたり0.325~0.666円ですから、ご指摘のとおり、本市を含め他市と比べて安くなっています。本市は1リットルあたり1.13~1.15円、栗東市は1.11~1.33円、守山市は1.30円で、ほぼ同額となっており、大津市、京都市等もほぼ同額です。

市の料金は、専門家や市民団体の代表の方などで構成される廃棄物減量等推進審議会でご審議いただき、家庭系のごみ処理手数料については、ごみの収集・運搬・処分に係る全体の経費に対し20%とする答申を受け、近隣市の負担状況等も考慮して答申よりも抑えた14%の料金設定としています。42リットルの大の袋のごみを集めて最終処理するまでに、施設建設費分は別にして、343円かかっていることになります。

ごみ処理には国の補助制度はなく、料金が安いとするなら、その分は住民が別の形で負担しておられることになります。現在、市ではごみの収集運搬と処理について安全・衛生と市民の便宜に配慮しつつ効率化を図っていますが、それでも年間約8億円の経費が必要です。その内、ごみ袋等の手数料でいただいている総額は約1億円で、その差額約7億円は税金により賄っています。市の一般会計の年間予算が約200億円のなかで、約4%をごみ処理等の費用に充てており、福祉、教育、医療などに回せる約7億円の税収をごみの処理に使っていることになります。このような状況の中で、ごみ袋の値段を下げ、税金を投入することは、福祉や教育などの施策に充てる費用に影響を与えることとなり合理的な施策ではないと考えています。

ごみが減るほど、市民負担とともに、市税による裏打ちも少なく、ごみ焼却施設(クリーンセンター)の劣化及び環境負荷も抑えられます。今後ともごみの減量化に一層のご協力をお願いいたします。

2.温水プールについて

野洲市総合体育館の温水プールは、もともと建物の構造に課題があるとともに、ボイラーの更新にも多額の経費がかかるため、新クリーンセンターの整備にあわせて、その余熱利用施設に移行する計画でした。それまでの間は、使用する予定でしたが、それよりも早く、平成28年11月に経年劣化により天井部材の一部が落下し、安全性の観点からそのままでは使用不能となりました。改修には5千万円以上かかると見積もられたため、新計画があることを考慮して、閉館しました。

これにかわる施設として、計画通り、大篠原地先のクリーンセンター余熱利用施設の中に25メートル8コースの温水プールの整備を進めており、2020年春にオープン予定です。

人口5万1千人の野洲市において同規模の温水プールを2つも持つことは、財政負担が大きく合理的ではありません。したがいまして旧温水プールの再開の予定はありません。

3.野洲市民病院建設に伴う野洲駅南口の交通混雑について

市民病院への車両動線は駅ロータリーからではなく、文化ホール側の道路(市道下水門線)の利用を計画しており、駅前の交通渋滞が病院建設により悪化することはないと考えています。

なお、駅前ロータリーの交通調査では、混雑のピークは7~8時、小学校の登校時間帯は8時頃に対して、病院への来院は9時頃に始まり11時頃がピークです。

4.野洲市民病院の建設費用について

ご心配いただき、ありがとうございます。

病院の建設費用及び運営は、地方公営企業法に基づき、市の一般会計と独立して行いますので、市民病院への制度上の税負担は、決まっていますので、ゴミ袋の値上げや増税にはつながりません。

なお、立体駐車場等を除く、市民病院本体の建設費用は、立地選定やアセスメント等を含め整備に7年かけ、一昨年竣工した、ごみ焼却施設(クリーンセンター)とほぼ同じです。一方クリーンセンターの運営には、上記のとおり、年間約7億円もの税を投入しています。市民病院への制度上の税負担はその4分の1程度で、これまで民間病院である野洲病院に制度に基づかずに支援してきた金額とほぼ同じです。

むしろ、クリーンセンターの運営においては、今後原油や電気等エネルギー価格、また大阪湾の最終処分場の処理経費等が高騰した場合は、ゴミ袋の値上げ等のリスクがありえます。

5.野洲市民病院の耳鼻科について

平成27年度に野洲市民病院基本計画の精査を行い、医療の専門家や関係者等で構成する野洲市立病院整備運営評価委員会からの意見を踏まえ、耳鼻咽喉科については、将来的な需要の増加は見込めないこと、及び現状において市内2診療所で耳鼻咽喉科領域の医療の確保は可能と判断しました。

しかしながら、耳鼻科に限らず、診療科については、今後の市民ニーズ等に応じて、戦略的に適宜対応していきます。

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電話番号 077-587-6036
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