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まちづくりトーク(よろず大学)

まちづくりトークを実施しました

よろず大学生

 『よろず大学生』の皆さんとトークを行いました。

日時…2019年3月14日(木曜日)14時00分〜14時50分
会場…コミセンしのはら
参加者…よろず大学生のみなさん、篠原学区自治会長、副自治会長
山仲市長、北脇広報秘書課長、宮脇広報秘書課専門員

以下トーク内容

yorozudaigaku

山仲市長(以下、「市長」)

市長の山仲です本日はこのような場を設けていただきありがとうございます。日頃は、野洲のまちづくりにご支援、ご協力を賜り、元気で安心あるまちづくりに取り組んでいただき誠にありがとうございます。

小南の方には毎年ご依頼いただきお話にお伺いさせていただいているのですが、篠原学区のみなさんを前にお話をさせていただくのは今回が初めてということで、ざっくばらんにお話をいたしまして時間があればご意見、ご質問もいただければと思います。

まず、まちの状況ですけれども、まちを人間の体で例えれば悪い方向ではないです。今、日本の悩みと言えば、少子高齢化、人口減少、地域によっては人が居なくなり、まちが無くなるという心配があるのですが、野洲に関しましては心配ないと思っております。毎年500人ぐらい出生され、亡くなられるのが400人ぐらいなので少しずつ増えているという状況です。ただ、高齢化というのはどうしても進みます。現時点で高齢化率は26%弱ぐらいで国が27%強であると思いますので、それよりは低いということになりますが、地域によって差があり、駅周辺と旧中主の西河原、吉地は20%前後、自治会によっては10%後半というところもあります。高齢化率が高いのは、篠原学区は比較的高いのですが、本当に高いのは近江富士団地で46、47%です。その地域は昭和40年代に一気に開発されて、大体同じ世代の方がずっと暮らしておられます。交通の問題、土地が狭いという問題などもあって次の世代の方が地域に住まれず出て行かれるので、平均値が落ちず50%近くという数字になっています。

人口についてですが、今月(3月)の1日現在51,132人で先月より40人程増えています。減る月もあるのですが、流れとしましては増えています。竹ヶ丘は現在も増えております。私が就任した時は、不法投棄の問題がありましたが、昔から宅地にしたいという計画があったので、県有地を買って、道路を作って、350戸建てられるようになり、3人家族としたら約1,000人増えています。

また、篠原駅前の琵琶湖側ですが、一部調整区域が残っていたところを開発したいということで2年ほど前から手続きをされておられ、先般の都市計画審議会で地区計画という形で認めてもらいましたので、家が建てられるようになりました。他にも市内でいくつか家が建てられる地区計画が進んでいます。国道8号近くの山脇についても段差のある農地で耕作をすることが大変であるため、地権者が何とか宅地化したいということで、それも進んでいます。西河原の方でも同じ形で宅地開発を進めています。また、今度大きな市街化区域の見直しもあります。市街化区域、調整区域というものがあり、調整区域は市街化を抑制する区域と法律で定められておりまして、基本的に旧の集落は全て調整区域となっておりますので、新たに家は建てられませんが、二世帯住宅という形では建てられます。市街化区域は、住宅用地、工業用地、商業用地というものがあり、その用途に合うものであれば自由に建てられるということになりますが、市街化区域の比率はかなり低く、野洲は全体で約13%です。守山、栗東は約27%で野洲の倍あります。草津は約40%で野洲は住みたいけれども住む土地がない、工場を建てたいけど建てられる土地がない、スーパーを作りたいけど土地がないという状態です。小篠原の調整区域に1件、コンビニを作っておられるのですが、コンビニは、道路を使う方の沿道サービスということになり、これは特殊に建てることが認められます。あとガソリンスタンドも同じですが、家は調整区域には建てられません。調整区域に建てている家を取り壊して更地にしますと二度と家は建てられないのです。それほど厳しい法律になっています。あまりにも市街化区域の比率が少なすぎるので、むやみに田んぼを壊すのは駄目ですが、もう少し活用できる土地については都市的転換をしようということで今作業を進めています。市役所の職員も野洲に家を建てられる場所がないから守山や栗東などに家を建て住んでいる状況です。市内の事業所については、自分の事業所の駐車場や、グラウンドを壊して、事業所を増築されています。大きな事業所に勤められている方で野洲に住んでおられる方は全体の4分の1程度だと聞いています。大変勿体無いことで住みたい方が住めない。そういったことで土地に関しては、結構窮屈な状態であるのが野洲の大きな課題です。

また、みなさんがご心配いただいている道路についてですが、私が就任したときは、県道野洲中主線がストップしているような状態でしたので、すぐに進めて高架ができました。新幹線の下も本当は道路幅を広げて欲しかったのですが、お金の問題もさることながら、滋賀県がJR東海と話せないという状態になっています。今、国道8号野洲栗東バイパスを動かしています。これも約40年も前の計画なのですが、私が就任したときは動いておらず、いろんな人に声をかけましたが、誰もやる気がなく、その後にいろいろな人に協力をしていただきながら、あれよあれよであと4、5年で名神インターまで直結で4車線の道が信号なしで開通いたします。中主の方も、県道大津湖南幹線という道路が昭和40年代後半に計画があって、ほ場整備のときに4車線の道に要する土地を比江から比留田まであけてあったのですが、全然使っていなかったので、暫定でいいから2車線で通すようにということで現在、走れる状態になっています。県道大津湖南幹線についてもこのように全く動いていなかったので5、6年前から徹底的に動いて、いろいろな人が動いてくれましてこちらの道も現実的になってきました。

子どもの状況ですが、学校は全て耐震対策しまして、エアコンも全て設置しています。私が就任したときは、耐震化率が50%で県内最低クラスだったので、3年ぐらいで全て耐震化しますということで改修とあわせて耐震化とエアコン設置を全学校で行いました。よって県内でも快適な学校になっていると思います。また給食は中学校まで全て行き届いています。草津は中学校の給食が未実施ですし、「スクールランチを業者委託したが、栄養士の確保であったり、食べる人がいないので業者が撤退した」、「先生が子ども達のお昼を買出し」という新聞記事もありました。野洲の場合は、直営で給食センターを運営しており、責任を持って中学校まで給食をやっております。お米は市内産の一番良いお米を使っており、味噌も地産地消です。保育園も一部耐震ができていなかったので、こども園と保育園を統合し改修し、一番最初に篠原こども園を開園させていただきました。三上については、一番ひどい状況で、篠原と同じように幼稚園と保育園を統合したやり方で改修し、4月に開園を迎えます。これで保育園、幼稚園、小学校、中学校の改修を一巡しました。二巡目として今度、野洲北中学校が35年経過しましたので、大規模改修を行います。仮校舎をグラウンドに建てて、現在の校舎を2年間かけて改修いたします。また中主小学校も古いので同じやり方で大規模改修します。残っているのは学童ですが、かつては200人ぐらい待機されていて大変だったのですが、7,8年前に定員500人を1,080人にして10年は持つだろうと実施したのですが、子どもが少しずつ増え、学童がいっぱいになったので、今年から篠原について、今の学童の隣にもう1施設建てて、絶対に6年生まで待機児童を出さないという形で進めさせていただいています。子ども達の生活環境、学習環境は良くなっています。

また先日、千葉で子どもへのひどい虐待事件が起こりました。虐待の話はよその話ではなくて野洲もあります。野洲については専門の部署、職員を入れて対応しています。私が就任した11年前は1年間の虐待されている人数は、85、6人ぐらいと聞きました。そんな少ないはずはないのではないかということで民生委員さんとか保育園の先生方などにご協力いただいて、再度調査したところ翌年の虐待件数は、ほぼ倍ぐらいになり、その次の年はまた倍になって、1月末時点で500件近い虐待件数となっています。これは深刻な状況で、この前の千葉であった虐待のように命を落とすまではいきませんが、近いケースもあります。単に家庭の問題だけではなくて、社会的な問題で全国共通の深刻な問題です。虐待の報告先としては、民生委員さんや保育園の先生方もそうですが、一番多い報告先は、市の健康推進課、保健師さんが行っている検診がありまして、出生時、1歳、3歳の時とかに受ける検診で発見されるのが一番多いです。DVは児童虐待とも絡んでおり、自分が受けたDVを今度は自分の子どもに行うということです。こういったことに迅速に対応していくのは、まちの力です。市役所職員だけでなく、地域の人、民生委員さんや保育園、幼稚園の先生方、またお医者さんもそうです。また、いじめについても無いことはないです。いじめを無くすことはできません。いじめを無くそうとすると子どもの接触を無くさないといけないが、接触を無くすこと自体はできないでしょう。子ども達がお互い言葉を交わして体をぶつけあうのは大事なのですが、それがいじめかどうかを見分けるのは、専門職である先生の敏感な判断が問われ、厳しい状況です。野洲も去年深刻なことが起こりまして、亡くなるまでには至っていないのですが、昨年の5月頃にいじめが発覚し、先生も知っているのに何とか治まるだろうということでずるずる7月までいき、そうすると生徒は学校を休むこととなり、ようやく秋になって保護者から連絡を受けた。そして私のところに報告があったのが12月です。現在は、しっかり調査し、対応策を考えている状況です。あと子どもさんのアレルギーについても大変で、アレルギーの子どもさんのデータをしっかりもらって給食のメニューを変えていますが、食事を変えても園でしっかりその子に食べてもらうというのは大変です。みなさんには、過剰に敏感になっていただく必要はありませんが、地域のみなさんが温かく子どもを見守ってあげていただきたいと思っております。

高齢者の方のサービスですが、制度が変わり介護保険の要支援の方はサービスが使えなくなりました。また特別養護に入れる要件も厳しくなってきているので、待機の方もおられますが、昔よりも入れる人数が減ってきております。そういう状況でありますが、ここの裏の土地で100床ほどの特別養護老人ホームを運営したいという法人がありましたので、市の土地を貸して100床とデイサービスを行われることとなっております。災害時には高齢者や要介護者の避難場所としても利用出来るため、地域にとってはプラスとなる施設ではないかと思いますので、ぜひ受け入れていただきたいと思っております。

お店の問題ですが、なかなか野洲はお店を出す場所が無かったです。野洲は、近江八幡と守山の谷間になっており、立ち遅れている分、商業施設は低いです。野洲の住みやすさ、住みにくさは全国でも評価されています。私は安全で住みやすいまちだと思っているのですが、住みやすさの項目、便利さという項目における点数は低いです。その一つとして一人当たりのお店の売り場面積が低い。今後どこにお店を出せる場所を確保していくかという事ですが、バイパスに関わる場所だとか駅前開発に合わせて確保していこうと考えています。

あと医療ですが、病院問題は2011年からやっています。滋賀医大の学長、京大の教授、医師会の会長などに入ってもらって野洲市で本当に病院を作って、運営できるのか専門家も入ってもらって検討会で協議し、野洲で病院を作って運営していくのは厳しいが持ち得る可能性があるとのことでした。ちょうどその時に野洲駅前の土地を野洲市が買わないかとの話があって、その駅前の土地が野洲市のものになって、そこに病院を建てられるのであれば運営していけますよとの話だったので順番に進めてきたのですが、途中から反対の議員さんが増えて、話が進みませんでした。今、半数以上が賛成ですので順番にまた進めているところです。どこまで進んでいるかと言いますと、最終の設計にかかっていまして、6月に実施設計があがってきます。そしてそこから建物を発注し、出来上がるのが2年後の2021年の春ぐらいにオープンします。またこの7月から野洲病院の建物と施設を使って野洲市立病院として開業し、医療継続します。それに伴い医師や職員採用をしていまして、ほぼ完了しております。看護師で100人余り、レントゲン技師で3、4人など他の専門職も含め、総勢200人ぐらいです。体制を整えて、今の野洲病院と同じか少し上のレベルで今の野洲病院の場所で2年間責任を持って運営し、新しい病院に移るという動きになっています。滋賀医大も協力すると言ってくれていますし、国も本来病院事業には出さない交付金を出すと言ってくれています。市民のみなさんの健康を守るということでこれからも進めていきます。

最後に都市計画税ですが、本当にいただかないといけないものだと思っています。大津から長浜まで当たり前にいただいておられます。市街化区域はいろいろ利益を受けておられるので、市街化区域の方から都市計画税をいただいていいと思っているのですが、議会の方からは否決でなく、継続審査になりそうということで白黒はまだついていません。

それから体育センターを壊すのですが、調査してアスベストが使われていることが分かりましたので、解体しなくてはいけません。解体費にアスベストのためだけに4千数百万円かかります。

美和コーポについては、去年、アスベストがあることが分かったので、所有者にも言って、近隣にも言って、隣の守山市にも職員に説明に行ってもらい、建築基準法に関係することなので県にも説明に行ってもらい、県で何とかしてほしいと言ったのですが、回答が得られないので市で空家対策特別措置法で措置をします。そして順番に市民にも議会にも公表をして所有者に取り壊しなさいという勧告を去年の12月に行いました。これからも順を追って進めていきます。

 

それでは、皆さんからご意見やご提案があればぜひお話頂ければと思います。

 

●よろず大学生

農林水産業にかかる交付金の関係で会検の指摘を受けました。普通、農家の方は畦畔つきの換地を受けられて、それをもって30アールで1枚であったのですが、次からは畦畔を除いて申告しなさいとそんな文書が出まして、このようなことは初めてです。そのような規制が出てきた時に、担当課とは話はしましたが、担当課で解決できる話ではないです。文書は野洲市農林水産課で出ているのですが、国なり県なりからの指導で出しているものなので、また現場で意見調整していただけないかと思っております。

●市長

何年か前に農林水産省におかしいのではないかと言ったことがあるのですが、もう1回こちらでも調べておきます。

●よろず大学生

本日は、長時間ありがとうございました。

●市長

また色々意見をお願いします。本日はありがとうございました。

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