現在の位置

平成26年度・市立病院整備関係

「市長への手紙(手紙、メール、通信箱、ファクス)」の4つの広聴制度により寄せられた皆さんからのご意見・ご提案は、今後の市の政策にいかすため、また、業務の改善を図るため等、市長および担当部署がすべて目を通し、回答しています。
平成26年度に回答・公表した中から、特に市民の関心が高い市立病院整備に対するご意見・ご提案とその回答をとりまとめました。
なお、掲載内容のうち、個人が特定される恐れがある等のものについては、広報秘書課で一部修正・要約(不掲載もあり)しています。

下記以外にも市立病院整備に対するご意見・ご提案をいただいていますが、住所・氏名の記入がなく回答不要の意思表示(メールで、返信の有無が「いいえ」となっている等)があるもの等に該当し、回答していませんので、公表の対象とはしていません。

対応フローチャート(PDF:30.9KB)

野洲駅南口周辺整備構想(案)について(平成26年5月受付)

Q 駅南口周辺整備構想案のコスト比較について
4月27日(日曜日)に開催された駅南口周辺整備構想の市民ワークショップに参加した者です。同構想に関して質問をいたします。
市長も御出席されていた先の市民ワークショップでは、様々な世代の方が集い、一定の議論ができ、大変有意義であったように思います。しかしながら、コストを意識しているか否かという参加者の考え方の違いが根底にあり、市民同士、また市民と行政の間で始終議論が噛み合わなかった感が否めませんでした。
具体的には、当日の参加者からの質問にもありましたが、「病院配置による比較」を行う際に行政から提示された資料のうち、「○」や「×」の評価が、一面的な評価であり、意図的なものを感じざるを得ませんでした。また、当日、学識経験者自身がこの評価に少し疑問を持っているという発言をなされたことは重く受け止めるべきではないのでしょうか。これでは、すでに結論ありきで、担当職員の主観評価な案を関係者が追認しただけの資料が、市民に提示されたかのような印象を持たざるを得ません。
本来であれば、この場で市民への最低限の情報開示として、複数案のコスト比較を提示するべきではなかったのでしょうか。
そこで、あらためて、お伺いします。これまで市民ワークショップで検討がなされてきた、駅前に広場を配置する「A案」と駅前に病院を配置する「B案」とのコスト比較、さらには「B案」のうち、病院を駅ロータリーに隣接して配置する「1案」と病院を現JAおうみ冨士所有区画に配置する「2案」のコスト比較はなされたのでしょうか。
もしなされたのであれば、それらが広く市民に提示されることを希望します。

A このたびは、メールによりご意見をいただきありがとうございます。また、ワークショップにご参加いただきありがとうございます。
政策や事業の決定に当たっては、ご意見のとおり、コスト要因は重要です。あわせて、必要性(市民の受益)、機能、環境、景観、さらにはコストと重なる面もありますが、実現のための労力と時間、リスクなどの要因も考慮して決定されるべきです。また、コストの評価に当たっても、ご承知のとおり、どこまでの要素を入れるのかによって異なってきます。誰が負担するかという、いわゆる外部化と内部化の問題です。
現在実施しているワークショップは、野洲駅南口周辺整備構想を策定するための作業の一環として行っています。構想策定の前に約1年間、市民、専門家、関係機関の参画を得た公開の検討会で調査検討を重ねていただき、市民交流施設、アリーナ、広場、病院などの機能を集積する提案をいただいています。
一方、野洲病院問題を受けて、これも同様、市民、専門家、関係機関の参画を得た公開の検討会で約3年間の調査検討を重ねていただき、野洲駅南口に市立病院を整備する構想を策定しました。病院整備の検討では、
1. 市が病院に関与しないで、その結果民間の野洲病院も閉鎖になり、市内に中核的医療機関がなくなる
2. 市が郊外に新しく土地を確保して病院を整備する
3. 野洲駅南口の市有地に市が病院を整備する
大きく見れば、以上の3つの選択肢から3.が選ばれました。市「行政」の観点から、いわゆるミクロ的に見れば、1.がコスト面では1番低く、3.が最も高くなります。しかし、広く市民の立場から見れば、他市の病院に時間と経費をかけて通院をせざるを得なくなり、コストとリスクなどが高まります。
長々と説明を重ねてきましたが、私としては、コストの議論には以上のような要素が絡むため、丁寧な議論が必要であると考えています。要するに、誰の、またどのニーズの視点かによってコストは異なってくると考えます。コストは重要な要素ですが、巨視的な視点からの構想策定段階では、配置によるコストの比較は、困難であり、実施していません。今回の提案には、通常考えられる妥当で実現可能な提案をしており、配置の違いによる病院などの建築費の大きな差は無いと考えています。むしろ、便利さ、安全、景観、期待される機能などから方向付けがなされるべきと考えています。
これまでも、さまざまな機会で市民の皆さんと話し合いを重ねてきました。お手紙のやり取りでは限界があります。ぜひ、公開の場での議論をお待ちしています。  

市立病院の整備場所について(平成26年12月受付)

Q 人の話では、病院が駅の前になるとかの事ですが、交通の便の為か、環境の為か、環境の為なら良くない場所だと思いますが、土地が市の土地であるためにやるのか、老人にして見れば、静かな所が、例えば図書館の近くに市の土地もあると思います。

A 「市長への手紙」によりご意見をいただきありがとうございます。
まず、ご質問に端的にお答えしますと、病院の立地場所の選定に関しましては、交通の便の要因が大きく、環境の面は大きくありません。また、土地利用目的の事業ではありません。立地場所をはじめ、病院の必要性、機能などにつきましては、以下にお示ししますとおり、これまでの調査や公開の検討によって合意形成を図るとともに、常に市民の皆さまには市広報や懇談会でお知らせし、ご意見をいただく機会を持ってきました。
なお、図書館近くには、市有地はありません。
新病院整備の検討につきましては、野洲病院からの提案以降、約2年半にわたり、市民代表をはじめ医師会の代表や医療の専門家などにより検討いただき、市として整備の方向性を明らかにしました。その間、新病院整備に様々なご心配をいただいたことから、一層の慎重を期するために約半年間検討を凍結し、その際には、慎重すぎるのではないかとのご意見もいただくほど、丁寧に段階を踏んで進めてまいりました。そして改めて、公開討論会、市民懇談会などを開催して直接市民のご意見をお聞きした結果、野洲駅前に病院を整備するための構想策定予算を市議会に提案し、議決を得ました。
ご指摘の新病院の立地場所につきましては、上記経過の中で、野洲駅南口周辺市有地に整備することについて公開で議論をしてまいりました。駅前に病院を整備する理由といたしましては、病院の稼動率確保による経営の安定化、野洲駅周辺は既存の公共交通機関(路線バス・コミュニティバス)が利用できるため、市民が利用しやすく、医療スタッフの確保にも有利、当該市有地において、市民の健康づくり、市民が憩えて安心できる市民生活の拠点づくりも合わせて進める等によるものです。これらは、先に述べましたとおり、議会、公開の検討会、市広報、市民懇談会など、多数・多様な機会を通じて市民の皆さまへの説明とご意見をお聴きする場を持つなど丁寧に手続きを踏んで積み上げてきた結果です。
なお、現在は、医療専門の学識経験者や市民代表者などによる(仮称)野洲市立病院整備基本構想検討委員会からの提言をもとに、議会での議論を踏まえ策定した(仮称)野洲市立病院整備基本構想に沿って、基本計画の策定を進めています。

(仮称)野洲市立病院整備基本計画評価委員会について(平成27年1月受付)

Q 市長 山仲様
本日は野洲市立病院整備基本計画評価委員会おつかれさまでした。
そのときすぐには言えなかったのですが、思い返してお伝えしたい部分、聞きたい部分がでてきたので連絡させていただきました。
まず、市民からの声は基本構想で聞いてあるとのことですが、構想のようなイメージの部分はだいたいそれなりの綺麗な文言になりますし、あくまで構想で、建前であり、実際のことはこれからだと感じます。
専門性がないとわからないからこそ、市民に十分に説明しながら進めていただけたらと思います。
つぎに、今回の委員について、学識経験者ということですが、今回市が運営予定の規模の経営を経験している方は野洲病院院長以外におられますか?
近隣の医療関係者で権威のある方々だとは思いますが、どうも無難という感じが否めません。こういった関係者、専門家が考えたあげくに失敗している例も多いように思います。だからといって責任を問われることはないですし。
これからでも、追加の特別委員として、ここは税金を使ってでも、他県や海外から、同規模の人口で同規模の病院をすぐれた手腕で経営されている経営者を迎えてもよいのではないかと思います。今はネット会議もできますから。
この基本計画はすごく大切だと思いますので、もっと斬新な起用、ダイナミックな論議をお願いしたいと思います。
ここにきて骨を変えることはできないと思いますが、3.11など、時勢はどんどん変化しています。肉の部分は積極的にアップデートしていくべきだと思います。そこの取捨選択は市民に選ばれた市長のご判断でいいと思います。
みんなで協力して良いものをつくっていけたらと思います。

A このたびは、メールによりご意見をいただきありがとうございます。また、第1回の評価委員会にご参加いただき、ありがとうございました。
まず、(仮称)野洲市立病院整備基本構想は、一般的に構想でイメージされる「綺麗な文言」や「建前」ではなく、その前の作業である、「あり方検討」及び「可能性検討」の結果を踏まえた、その時点では相当の精度を持ったものです。とくに、「可能性検討」の段階ですでに、病院の機能を想定し、収支シミュレーションを行っています。また、構想に先立つ「基本方針」でも、市民の皆さんとの議論や議会での審議に、「凍結期間」を含め、1年弱の議論を行っています。
これらの手続きを経た上で、今回基本計画の策定を行っています。できるだけ良い計画をつくるためと手続きの透明化をねらいとして、異例ですが、専門家等による公開の評価委員会を設けて計画への評価・検証と提言をいただきながら進めています。委員会の委員は医療及び病院経営の学識経験者、地域の医療機関、県医療行政、地域福祉の関係者などにご協力いただき構成しています。
評価委員会への委員の追加のご提案をいただいていますが、滋賀県野洲市において「持続ある地域医療を育てる」といった基本理念に沿った適切かつ最善の構成であると考えています。「無難」とご指摘をいただくような構成にはなっていませんし、「ダイナミックな論議」がされていないとも考えていません。「海外から、同規模の人口で同規模の病院をすぐれた手腕で経営されている経営者を迎えて」というご提案に至っては、その真摯さに疑問を感じます。
なお、ご指摘の「3.11」とは、東日本大震災のことかと思いますが、ご参加いただいた先日の委員会でお配りしました資料にも改めて記載のとおり、病院問題の検討と作業はすべて「3.11」以降のものですし、医療制度を含め最新の状況と情報も加味しています。
結びの「みんなで協力して良いものをつくっていけたらと」思っていただいていることにご期待いたします。

市立病院の整備場所について(平成27年2月受付)

Q 野洲病院移転について
先日、市議会議員からのメッセージによると、現在の病院は老朽化が進み、新築の時期となりつつあり、然るべき土地に移転すると、議会で議論されているとの事でした。
それによると、JR駅前広場周辺に移してはどうかとの事を耳にしましたが、折角の駅前ロータリーや商店があるのに、それでは町の発展に大きなマイナスとなりませんか。私は反対します。
駅から離れていてもチャーターバスを運行するとか、いくらでも手段があるはずです。山里方面や琵琶湖方面にも目を向けては如何ですか。JR利用者だけではないのです。私も市民の一人として駅前周辺は建立しないでください。近隣の守山や草津には駅から遠く、離れた位置に在りませんか。どうかご一考して下さい

A 「市長への手紙」にてご意見をいただきありがとうございます。
まず、「現在の病院は老朽化が進み、新築の時期となりつつあり、然るべき土地に移転する」と「先日、市議会議員からのメッセージ」を受けられたとのことですが、この経緯は正確ではありません。先日という最近の情報であるなら、ぜひ、その市議会議員に改めてご確認いただきたいと思いますが、以下、長くなりますが私からも可能な限り詳細にお答えします。
まず、病院の立地場所の選定についてお答えします。
このことに関しましては、病院の必要性、機能などと併せ、以下にお示ししますとおり、これまでの調査や公開の検討、市議会の審議などによって合意形成を図るとともに、並行して常に市民の皆さまには市広報や懇談会でお知らせし、ご意見をいただく機会を持って決定いたしました。
新病院整備の検討につきましては、市が旧町時代から30年近くも多大な財政支援を行ってきている民間病院である野洲病院が、耐震対策や設備更新などが実施されなかったたこと、またそのための資金調達ができなく、職員の志気と頑張りだけでは限界があり、先の見通しがたたなくなったことで、平成23年4月に『新病院基本構想2010』を市に提案され、市はこれによって、これまでの市からの多大な支援にもかかわらず野洲病院が経営を継続することの限界を表明したと判断しました。仮に市が病院を整備しない場合には、市内に中核的医療拠点としての役割を果たす病院が事実上なくなります。
そこで市は、約2年半にわたり、市民代表をはじめ医師会の代表や医療の専門家などにより検討いただいた結果、耐震対策や設備更新などの問題で、先の見通しがたたない状況である野洲病院にかわり、市が責任を持って、市民の医療と健康を担う市立病院を野洲駅南口市有地に整備する方向性を明らかにしました。その間、新病院整備に様々なご心配をいただいたことから、一層の慎重を期するために約半年間検討を凍結し、その際には、慎重すぎるのではないかとのご意見もいただくほど、丁寧に段階を踏んで進めてまいりました。そして改めて、公開討論会、市民懇談会などを開催して直接市民のご意見をお聞きした結果、野洲駅前に病院を整備するための構想策定予算を市議会に提案し、議決を得ました。
ご指摘の新病院の立地場所につきましては、上記経過の中で、野洲駅南口周辺市有地に整備することについて公開で議論をしてまいりました。駅前に病院を整備する理由といたしましては、病院の稼動率確保による経営の安定化、野洲駅周辺は既存の公共交通機関(路線バス・コミュニティバス)が利用できるため、市民が利用しやすく、医療スタッフの確保にも有利、当該市有地において、市民の健康づくり、市民が憩えて安心できる市民生活の拠点づくりも合わせて進める等によるものです。これらは、先に述べましたとおり、議会、公開の検討会、市広報、市民懇談会など、多数・多様な機会を通じて市民の皆さまへの説明とご意見をお聴きする場を持つなど、丁寧に手続きを踏んで積み上げてきた結果です。
新病院を野洲駅前に整備した場合、「町の発展に大きなマイナスとなる」とのことですが、ご意見の趣旨が理解できませんし、「山里方面や琵琶湖方面にも目を向けては」「チャーターバスの運行を」とのご意見につきましても、郊外に立地するのであれば、近隣市にある総合病院と競合しますし、それらをご利用いただくことで足りるものと考えます。大半の市民に利便性が高い野洲駅前に土地が確保できるのに、わざわざ郊外に立地してバスを運行させることに多額の費用を負担する必要性はないと考えます。
なお、現在は、医療専門の学識経験者や市民代表者などによる(仮称)野洲市立病院整備基本構想検討委員会からの提言をもとに、議会での議論を踏まえ策定した(仮称)野洲市立病院整備基本構想に沿って、基本計画の策定を進めています。その策定手続きにおきましても、できるだけ良い計画をつくるためと透明化をねらいとして、異例ですが、医療及び病院経営の学識経験者、地域の医療機関、県医療行政、地域福祉の関係者などにご協力いただき、公開の評価委員会を設けて計画への評価・検証と提言をいただきながら進めています

お問い合わせ
政策調整部 広報秘書課
〒520-2395 滋賀県野洲市小篠原2100番地1 本館2階
電話番号 077-587-6036
ファクス 077-586-2200
メールフォームによるお問い合わせ

「Adobe Reader(Acrobat Reader)」ダウンロード PDFファイルを閲覧するには「Adobe Reader(Acrobat Reader)」が必要です。お持ちでない方は、左記の「Adobe Reader(Acrobat Reader)」ダウンロードボタンをクリックして、ソフトウェアをダウンロードし、インストールしてください。